先日の医療系公開講座について。 | イベントやエンタメの周辺、バックステージ

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某医師と一緒に医療系のオンライン公開講座を視聴した。

 

システムはお馴染みのZoom。

 

耳鼻科と眼科の先生が2テーマずつ講演する。聴講するのは一般の方々だ。

 

結構な長丁場だったが、いろいろな意味で面白かった。

 

医療の広報に若干携わっている。一般向けの公開講座のあり方について、おもうことがある。

 

その講座を聴いているのは一般の人だと認識しているのか?

もちろん講演者は分かっているはずだ。聴いている人は若者なのか、中年なのか、老人なのか。男性なのか、女性なのか。

これらの人に共通するのは医療素人だということだ。

なのに講演内容が難しすぎる。医療用語を言われても、分からない!と思う場面が多い。

また口調が早く、滑舌が悪いので理解できない。オンラインではネット環境で音声が途切れることが多い。また聴講者の環境も様々だ。

素人に分かりやすい講演でないと、聴いているものは置いてけぼりとなり、どんどん離脱する。

 

共有する資料の工夫がたりない。

殆どのパネリストはスライド(ppt)で説明する。ここに造り手側の工夫がされていないケースが多い。

細かな文字やチャートがひとつの画面に詰め込まれており、それを見せられても細かすぎて見えない。聴講している人の中にはタブレットやスマホの人もいる。見えるはずがない。

細かな文字やチャートで情報過多、会議資料になっている。パネリストはそのカットを延々と説明しているが、いまどの部分について解説しているのか分からない。何故、分かりやすい資料にしないのか。何故、アニメーションを使わないのか?

 

知恵と情報

公開講座は一般生活者が医療や疾患の情報を得るのが目的だ。「現在、○○という症状が増えています。2018年の厚労省のデータを見ますと、この折れ線グラフにありますように…」

「これは学会のデータですが、詳細は割愛しますけど、○○が増えいていると言えます」

聴講者は医学を学ぼうとしているのではない。○○という症状が増えている事はニュースや新聞で知っている。それを改めてデータを示されても共感はない。医療者としてはエビデンスの提示が必要なのかもしれないが、○○という症状が増えている今、どうすればよいのかという、医療専門家の具体的なアドバイスがほしいのだ。

公開講座は解説で医療の知恵を授けるのではなくて、生活フィールドでの有益な情報を提供が目的と思う。

 

聴講した4つのテーマ。1つ目は身体の內部の機能を詳細に説明し、「現在、このような病気が多くなっているので気をつけましょう」がオチ。そんなこと分かってます、が感想。

 

それに続く3つの講演は面白かった。近視や老視に何故なってしまうのか、その説明が実に明解。プレゼンテーションの構成が簡潔で、トークも上手い。

 

またシンプルなスライドを紙芝居のように構成し、聴く者を引きつけるプレゼンテーション。

 

また生活の中の医療関連サービスの先端を次々に紹介、手に届くところにそんなモノがあったのかと、純粋な驚きを感じる講演。

 

 

そんな意味で大変勉強になる講演だった。

市民公開講座の企画や構成演出について、ドクターとお話をする機会がある。何故、今までのやり方では動員が難しいか。何故、講演中に寝てしまう人がでるのか。

聴く人の視線で企画し、ちょっとした演出を加えればいいですよ、と言うことにしている。

 

 

 

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