因果交流電燈

本とアニメを題材にしていろいろ語るブログです。

防振り 12話「防御特化とつながり。」【アニメ感想】

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。アニメ12話(最終話)の感想・レビューです。ネタバレありです。

 

ペイン率いる集う聖剣に追い詰められた楓の木。

その結果、メイプルが魔王になりました。

そしてイベント後にはみんなでパーティー

 

いつも通りの面白さ。良い最終回でした。

それと、最後にちょっとだけアニメ2期が匂わされていました。期待しちゃいますね。

 

 

 

【今回の防振り】

f:id:otokitakun:20200326001801j:plain

©2020 夕蜜柑・狐印/KADOKAWA/防振り製作委員会

 

ペインの攻撃で大ダメージを受けたメイプル。

しかし不屈の守護者のおかげでHP1だけ残して生存。

 

そこからメイプルは捕食者や毒竜を使って牽制しようとするも、そのすべてをペインによってさばかれ、変わらず絶体絶命。

そこでメイプルにカバームーブを使わせようとしたイズ。しかし、超加速を使ったペインからの攻撃を受けてしまい、イズが退場。

 

クロムはマイとユイを守りながらドラグと戦闘。

サリーとカスミはフレデリカによって拘束&攻撃。その隙に楓の木のオーブを狙うドレッドと、それを迎え撃つカナデ。しかしそのときペインから攻撃を仕掛けられ、カナデも退場。

 

そしてメイプルにとどめの攻撃を仕掛けるペイン。

すると、メイプルは盾を手放し、カウンターの砲撃をお見舞い。ペインに直撃。

しかし、メイプルと同じく不屈の守護者によって生存していたペイン。

 

あらためて追い詰められるメイプル。

そこで、とうとう暴虐を発動。

モンスター化したメイプルに食われ、ペインが敗北。

続いてドラグ、ドレッド、フレデリカも暴虐メイプルによって退場。

 

かくして、集う聖剣トップメンバーとの戦いになんとか勝利した楓の木。

 

その後、イズとカナデも復活し、今後について話し合い。ちなみに一日一回しか変身できないためメイプルは暴虐状態を維持。モンスター姿でお茶を飲んだり。

イベント2日目が終わったばかりだが、メイプルの奥の手を見せてしまった以上、楓の木は次の段階に移行することに。

その目的は、6位という現在の順位を維持するために他ギルドがポイントを取りにくくすること。

 

それから、ギルドを全滅させてオーブ自体の数を減らすために、暴虐メイプルを筆頭にして攻めまくる楓の木。

そしてこの動きに他ギルドも便乗。これまで以上に激しいギルド同士の潰し合いに突入。

 

f:id:otokitakun:20200326001826j:plain

©2020 夕蜜柑・狐印/KADOKAWA/防振り製作委員会

 

大勢の敵に包囲されている炎帝ノ国。

全滅覚悟でそれを迎え撃つミィたち。その前に現れた暴虐メイプル。

しかしメイプルはミィたちには攻撃せず、包囲していた敵の方を一気に掃討。

 

楓の木の狙いは、ここに集まったたくさんのギルドを潰すこと。それを炎帝ノ国にも手伝ってもらう必要があるというサリー。

同じく、周辺でギルドを潰し始めた集う聖剣。

 

サリーとカナデの連携スキルによって、暴虐メイプルが7体になるという異常事態も勃発。

 

ともあれ、集う聖剣、炎帝ノ国、楓の木の共同戦線という様相を呈すことに。

 

結果、イベント3日目にもかかわらず残ったギルドは6。そしてそれらのギルドの獲得ポイントはみんな10位以内。10位以内のギルド全部に同じ報酬が与えられるため、この時点で、第4回イベントはほぼ終了。 

 

今回のイベントを振り返る運営。その悩みの種はもちろんメイプル。

しかし、もはや看板プレイヤーとなってしまったメイプル。彼女の影響で新規プレイヤーが増え、彼女に対抗するために努力する者が多くなってしまった以上、いま無理にメイプルを弱体化するのはゲーム的に逆効果。結果、見守ることに。

 

第4回イベントの結果。楓の木は3位。

楓の木の拠点でイベント打ち上げパーティーが開催。集う聖剣と炎帝ノ国のトップメンバーたちもメイプルに誘われて参加。第4回イベント名場面集を見て盛り上がるみんな。

 

それから。

メイプルとペイン、ミィの3人がパーティを組んだり、いろいろ。

 

ここでおしまい。

 

 

 

【感想】

面白かった。良い最終回でした。まさに期待していた通りの展開。

 

ペイン強かったですね。イズとカナデを倒し、メイプルにも致命傷を与えていました。

でもそれ以上にメイプルがヤバかっただけ。彼女ひとりで集う聖剣のトップメンバー全員を倒しちゃいましたからね。

暴虐発動後は、完全に勇者ペインと魔王メイプルの戦いって感じでした。

 

メイプルとペイン、2人とも不屈の守護者を持っていたというのも面白いところでしたね。 ある意味では、ペインはメイプルを一回倒し、メイプルはペインを二回倒したことになります。

 

いつになったらメイプルは暴虐を使うんだとずっと思ってました。

ただ、インパクトこそ抜群ですが、暴虐ってそこまで万能ではないはずですよね。

結果だけ見れば、最初からメイプルが暴虐状態になっていればもっと簡単だったのではないかと思いたくもなりますが、ペインが最後あっさり食われて負けたのは、もうHPが1しか残ってなかったというのもありますよね、たぶん。

だからあの結果は、機械神モードのカウンター攻撃で致命傷を与えたからこそでしょう。最初から暴虐状態だったとしたら、むしろペインには勝てなかったんではないでしょうか。他のフレデリカたちはともかく。

 

結局最後は全部メイプルがもっていったので、まさに期待通りの結末でしたね。

やっぱりここまで来たらメイプルが圧倒するところを見たかったですし。

ただ、サリーやフレデリカなど他のプレイヤー同士の戦闘が続いた場合、それぞれの対戦結果はどうなっていたかも気になりますよね。そこらへんは今後のお楽しみなのかな。

 

そして集う聖剣と楓の木の決戦の後の混戦状況では、上位ギルドが順位を維持するために結束するという流れになっていました。

楓の木が炎帝ノ国などを壊滅させなかったのは、自分たちより上位だったから。そこを倒して上位になってもたいして意味がなく、むしろ一緒に下位ギルドを潰した方が楽。

要するに、なかなか汚い手段と言えますね。玄人のサリーが考えそうなことです。

実際のMMOでもこういった上位ギルドの結託による独占とかがあったりするんでしょうか。世知辛い世の中ですね。

 

そして最後は上位ギルドが仲良くなってハッピーエンド。

本作ではそもそもライバルキャラがみんな良い人ばかりですから、こういった展開になっても全然不思議ではありません。  

もちろん各自の友好的なライバル関係は続くんでしょうが。

 

とはいえ、これからの展開がどうなるのかは気になるところです。

現時点で最強のプレイヤーであるペインにメイプルが勝利し、名実ともにメイプルは最強になったわけですから。

強くなったペインやミィとの再戦なども当然盛り上がるでしょうが、それとは別のライバルが必要でしょう。

 

今回、メイプルの影響による新規加入者も増えていると運営が言っていましたから、そこらへんが伏線になっているかもしれませんね。

要するに、学園ものでいうところの後輩キャラたちが今後台頭してくるとか。その新キャラに、例えばドラグとかドレッドとかトッププレイヤーが負けた、とかいう展開になったら面白そうじゃないですか。

ただ、基本的にはほのぼのした作品なので、間違ってもクソ生意気な新キャラなんて登場してほしくないですね。

 

とりあえず総評として、この防振りアニメはずっと面白かったです。

特に不満らしい不満はありません。もうちょっとスキルとか戦闘を細かく見たかったというのはありますが。

今後の展開も気になりますし、アニメ2期決定に期待したいです。その続報があまりにも遅くなるようなら、原作にでも手を出しちゃいましょうか。

 

以上、防振りアニメ12話の感想でした。