ということで

娘が私のもとにやって来てくれたが2014年の7月24日です。



スバルの開発陣のスピリットに魅せられて、レガシィTW、フォレスターSTI、インプレッサSTI（GDB)、インプレッサSTI（GVB)と四台スバルを乗り継いできましたが、乗るごとにスバルにのめり込み、スバル関係の本や記事を読み漁りました。


そして、スバルの開発秘話に度々出てくるBMWのM3（スバルの開発陣はたぶんE46のことを書いている？）にあこがれて、BMWのディーラー様を訪れました。
M3の見積もりが欲しくて、爆音のインプレッサSTIでディーラー様を訪れ、そこで強烈な洗礼を受けました。商談室に通されることなく、丸イスに15分放置プレイの上、最後に「どうしましたか？」という一言をかけられカタログだけ差し出されて尻尾を巻いて帰宅したのも、昨日のようです。


ディーラー様を訪れた時にはもうM3の4ドアの発注がとまっていて、その後中古で4ドア右ハンドルのMTを捜し求め、最後に出会ったのが今の娘です。
そして、清水の舞台から飛び降りるつもりで、中古のM3を購入しました。

　何かの時に家族五人全員が乗れるようにとの嫁の勅命で4ドア(五人のり)を選択、私の趣味で3ペダルMTが条件で出物を探して2年、やっとめぐり会ったのです。
その後、毎日娘を幼稚園に送ってゆくのも、もちろん通勤も、日曜日の（メタボ対策の）テニス通いも、毎日ハンドルを握りました。


小学生のころに、理由もなく
「いつかはポルシェ」
を誓って、それは未だにかなっていませんが、ポルシェと同じ国で、911カレラのライバルとしてBMWが送り出したM3を所有して、ヘタッピドライバーなりに、かの国の車作りのフィロソフィの片鱗を感じることができました。
今となっては、日本車も価格帯でドイツ御三家に肩を並べた今ですが、この車作りのフィロソフィにはなかなか追いつけていない、100年経ってもおそらく追いつけないような気がします。


ただ、M3を毎日の仕事・日常の足として使って初めて気づいたことがあります。
「コストや耐久性を度外視してでも全ての性能を極限まで研ぎ澄ます」
ことも正義ですが、
「日常の足として絶対に壊れない信頼性を最重要事項として設計開発する」
コトも正義だと、今では感じています。


今回の新型コロナは、私のような経営者も直撃して、それこそアレが一台新車で余裕に買えるくらいの赤字を数ヶ月で出しましたが、それでも毎日の晩酌もいまだに続けていられますし、夏には家族でちょこっと旅行でも行こうかと言う余力も、いまだに残っています。


M3に関しては
「車検代と保険代くらいだったら（家計から出しても）大丈夫だからそのまま持っておいたら？」
と奥さんは言ってくれています。
もちろん絶好調に調子が良いですし、何も不具合も不満もありませんし、先週奥さんと二人で出かけたモーニングのときも、順番待ちの間ずっと車を眺めていたくらい、いまだに惚れ込んでいます。

（本当はお尻が一番大好きなんです）

お尻の次に、このアングルが好きです。

えぐいですね～、このオーバーフェンダー。
こんなえぐい4ドアセダンのマニュアル、もう二度と出会えないかもしれませんね。


「髪結いの亭主」と言う映画があります。
マチルダは幸せの絶頂のなか、なぜか増水した川に身を投げます。


ということで、あえて絶好調の調子、お気に入りの絶頂のなか、そろそろかな？と思っています。