釣りで一息。

釣りが好きです。釣り以外もいろいろ好きです。

マグシールドベアリングのサイズって・・・。


独自規格なんですね。(今更)

(※2021/1/31追記 この記事の結論は間違っています。DMにてマグシールドレス化は可能とのご指摘をいただきました。既に投稿した記事の内容の修正は行わず、当記事末尾にご指摘いただいた内容を追記しております。間違った結論を掲載しており、お詫びいたします。ご指摘、ありがとうございました)

 

最近は釣りに行かず、時間が空けばリールのメンテをしています。

この前メンテしたのが、今やダイワ公式からも姿を消してしまった15ジリオンTW。

後継機としてはジリオンTW HDがあります。

36mmスプールのジリオンTWは重量級巻きモノに使っていて、ガシガシ使ってもヘタれないタフで頼れるリールです。

 

このジリオンTWはマグシールド搭載機なのですが、ピニオンを支持するベアリングがマグシールドボールベアリングとなっています。

f:id:baseballlll:20200218202027j:image

右側にある赤いシムの下にあります。

 

結論から言うと、ここはいじっちゃダメです。

この状態のままそっとしておくに限ります。

マグシールドベアリングはギアと同じく、メーカー修理対応となっていてパーツの個別注文は出来ません。

 

・・・というのは誰でも知っている情報です。

 

ではここをいじってしまうとどうなるのか・・・。

 

 

 

まず、取り出せない。

マグシールドベアリングはピンで押さえられていて、その下に赤いシムと一緒に眠っています。

まずはピンを取り外し、赤いシムを取って、さて本丸のマグシールドベアリングを・・・。

 

・・・取れない!!!

 

プレートにガッツリガッチリとハマっています。

なるほど、隙間なくベアリングを嵌め込むことでマグオイルで水や異物の進入を防ぐ効果を最大化しているわけですね。多分。

 

しかし本当に取り出せません。

ベアリングリムーバーを持っていないので、仕方なく千枚通しを使ってガツン!!

f:id:baseballlll:20200218203657j:image

取れました。

しかし内側にガッツリとキズが入ってしまいました。

 

試しにペンチを近づけてみると、

f:id:baseballlll:20200218203801j:image

くっつきます。磁力でマグオイルをとどめている証拠ですね。

で、

f:id:baseballlll:20200218203934j:image

ちょっと見えにくいですが、表側に赤いマグオイルが出てきます。

 

洗浄してみる。

試しにパーツクリーナーに浸けてみると・・・。

f:id:baseballlll:20200218204140j:image

マグオイルが染み出してきました。

 

10分くらい浸けてみて取り出しましたが、まだマグオイルは切れてないようです。

 

既製品のベアリングで代用できるか?

何でこんなことをしたかと言うと、単なる興味本位ではあるのですが、私の考えていたことはこうです。

 

・マグシールドベアリングは普通のベアリングとサイズが違うらしい

・特に幅(寝かせて置いたときの高さ)が違うらしい

・幅が違うだけならシムで調整可能

・それならミネベア等で代用が可能だろう

 

さて、取り出したマグシールドベアリングですが、ノギスで測ってみると外径は9mmのようです。

手元にあるミネベアの940ZZ、950ZZと比べてみました。

f:id:baseballlll:20200218210113j:image

真ん中がマグシールドベアリングで、左が950ZZ、右が940ZZです。

どうでしょう?なんだか940ZZと同じのような??

幅は違いますが、これならシムで調整するだけで代用できそうだ!

 

と早速ピニオンに取り付けてみようとすると、

 

は、入らない・・・。。

 

内径も独自規格のようです。

多分4.5mm(940ZZは4mm)とかそんな感じ。試しに950ZZ(内径5mm)を取り付けると簡単に入りましたが、ガバガバ。このまま使うとすぐにギアを傷めてしまうでしょう。

 

ということで、結局マグシールドベアリングは元の場所に収まるのでありました。

オシマイ。

 

 

 

マグシールドとは離れられないのだ!(※追記 離れることも出来るのだ!)

機種にもよると思いますが、少なくともジリオンTWの場合はマグシールドベアリングに触れることは全くオススメできないという事が分かりました。

 

ジリオンTWをマグシールドレス化する場合には、非マグシールド機のジリオンSVTWのピニオンを移植して、合うサイズのベアリングをセットすれば・・・いや、ギアが個別注文できませんでしたね。(笑)

どうしてもマグシールドの呪縛から逃れたい場合は、マグシールドベアリングのマグオイルを全部抜くしか方法はなさそうです。

それか1516のHLCを買いましょう・・・ってそれなら初めからそっち買ってますよね。

 

 

ちなみに1514のHLCはマグシールド搭載機。

ややこしいです。

 

 

私はマグシールドという機構は特に好きでも嫌いでもないのですが、自分でメンテできない点はちょっと・・・とは思います。

ただ、マグシールドベアリングの耐久性は見たところかなりありそうなので、余程のことがない限りはしばらく大丈夫そうですけどね。

 

今回のことでキズが入りまくってしまった上にマグオイルもかなり抜いたので、修理に出そうかな・・・。(笑)

 

※2021/1/31追記 マグシールドレス化について

当部分からは追記となります。これより上は既に投稿済みの内容であり、『マグシールドBBは独自規格であり、通常のBBに交換することはできない』と結論付けています。

 

このことについて先日DMをいただきました。

以下、内容について一部抜粋させていただきます。

部品番号10E390(マグシールドのピニオンベアリング)だったと思いますが、交換不可とされていますが950で交換可能です。

マグシールドの内径に、カラーがついているのを外し忘れていますね。

このカラーをハメればピニオン同寸になります。

マグシールドベアリングのサイズは5x9x厚み4ですので 950サイズのベアリング+1㎜シムで交換可能です。

とのご指摘をいただきました。

恥ずかしながら私の投稿した内容は間違っており、更に実際に作業しておきながらこのことに気付かないという・・・二重の恥ずかしさに汗顔の至りです。

 

DMをいただいた方には大変丁寧に教わり、

ピニオンベアリングに品番『10E390』装着機種

スティーズA、

ジリオンTW、

ジリオンTW HLC1514、

ジリオンTWHD、

14モアザンPESV、

18リョウガ1016・1520

上記全て交換可能です。

マグシールドベアリングのサイズは5mmx9mmx厚み4mmですので、5mmx9mmx厚み3mm (950サイズ)+内径5mmx外径9mmx厚み1mmのシムで交換可能です。

という追加情報もいただきました。本当にありがとうございました。

 

これらをまとめると、上記機種をマグシールドレス化するには以下の手順を踏みます。

ピニオンベアリング(マグシールドBB)を取り出す

→ベアリングの内径のカラーを取り外す

→事前に準備した950サイズのベアリングに前述のカラーを取り付ける

→厚み1mmのシムと重ねて元の位置に収める

これでセルフメンテにおいては煩わしさもあるマグシールドを非搭載とすることが出来ます。

 

 

ご指摘に感謝すると共に、間違った情報を掲載しないよう今後も努めていきます。

(なお、記事中のジリオンTWは修理に出したのち、昨年末にタックル整理で売却してしまったため、せっかくいただいたご指摘内容を実際にできないのが残念です。何から何まで本当にごめんなさい)

 

www.tsuridehitoiki.com