最近、変な癖がある自分に気がついた。
ふと、「さっき買ってきたチョコレートが食べないなあ」と思ったとき、
食べたいなら食べればいいのに
「いや、あれは食後にコーヒーと一緒に楽しもうと思って買ってきたんだ」
「いま食べちゃったら、きっとご飯食べた後にチョコがなくてがっかりする」
なんて先のことを考えて食べない。
朝のルーティンなんかもそう。
「トイレに行きたいなあ」と、もよおしているのに
「先にコーヒーメーカーをセットしておこう」と、効率を優先する。
おとなだからちょっとくらいトイレを先延ばしにしても、もらしたりはしないのをいいことに。
「○○したいなあ」の後に、すぐ
「でも先にあれやらないと」とか
「いまはそれを楽しむための準備が万端にできないから」
が出てくる。
どれも大したことじゃないんだけど、当たり前のように自分に小さなガマンを強いているよね。
むしろ大したことじゃないんだから、全部自分の希望を叶えてあげることだってできるのに。
というわけで、思考がいうところのベストな計画を無視して、
やりたい!と思ったときにすぐやってみる実験をしてみた。
チョコが食べたいと思ったらすぐ食べる。
食後のデザートがなくなって寂しいかもしれないけれど、気にせず食べる。
結果、どうなったか?
美味しかった(笑)
そりゃ食べたいときに食べたほうが美味しいに決まってるよね。
食べたい欲求が満足したからか、心配していた食後のデザートは欲しくならなかったし。
むしろ食後に何か食べたいと頭をよぎることさえなかった。
トイレもそう。
いつもならコーヒーメーカーのセットとか時間のかかるものを先にしておいて
その隙間時間を使ってトイレや他の用事を組み込んでいたけれど、
先にトイレに行ったところで、まったく時間をムダにした感は湧かなかった。
かえってトイレを数秒ガマンする小さなイライラが減った分、他の作業も快適に気分よくこなせた。
もしかして上手に生きている人は、物心ついたころから自然にこうして快適に生きてるの?
わたしは、自分にこんなちょくちょく小さなガマンをさせている意地悪者だってことに
つい最近までぜんぜん気がつかなかったよ。
「ガマンしない方が上手くいく」
「好きなことをしよう」
なんて聞くと、大きなことばかりイメージしがちだし、
人に迷惑かけたらどうしよう。失敗したらどうしようって不安になったりもする。
だから「そんな生き方をした方がきっと幸せなんだろうけど自分には無理だなあ」と半分諦めつつ、
いつかできるようになるといいなあと、遠い未来に望みを託していた。
でも、いますぐリスクなしにできることっていっぱいあった。
大きな願望を持たなきゃと力むより、小さなガマンを取ってあげる方が心は嬉しいのかもしれない。
そう気づいてからは、ひとつひとつ、心に溜まった小さな小石を取り除くようにしている。
まいにち自分の希望を叶えることを楽しみながら、本来の軽やかな自分に戻っていく。