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なぜ、装蹄をやめられないのかー2

2019年09月25日 | 裸蹄管理

 装蹄をやめられない理由は他にもあります。

2.装蹄していない馬を、ポニーや道産子以外見たことがない。だから、乗馬や競馬には装蹄が必要だと思い込んでいる。

今、自馬を裸蹄で管理してるんですが、装蹄師さんは、どうしても不安というか、納得いかないみたいなんですよ。はだしで障碍なんて、大丈夫なのか?今日も言われましたけど。特に、サラは蹄が薄いから、難しいんじゃないか、と。この蹄が薄い、というのも、思い込みがかなりありそうなんですけどね。ポニーや道産子なんかは蹄が固くて頑丈だから大丈夫だろう、という、これも思い込みなんですけど。いや、そんなことはない、蹄鉗子で調べてる、と反論されそうですが、じゃあ、蹄の「硬さ」はどうやって決まるのでしょう?これが見えてないんだもの。やっぱり思い込みの部分が大きいんじゃないかな。自馬については、蹄病治療を始めてから、着々と蹄が固くなってきている。これは、装蹄師さんも認めている所です。蹄の硬度や強度を低くしてしまう要因が、実は蹄病も支配しているのだ。だから、治療しなくちゃならない。

3.裸蹄にすると、どうも、管理がうまくいかない。

 これ、おそらく装蹄してしまう、装蹄療法なんぞをしてしまう、一番の原因じゃないでしょうか。裸蹄にするべきである、というのはFRCの田中氏もおっしゃってて、オーストラリアから削蹄師さんを呼んで講演までして、でも、どうもうまくいかなくて、多分悩んでるんじゃないかと思う。裸蹄にすると、なんだか蹄がふにゃふにゃしてしまう、蹄壁がめくれてくる、そのうちやれ蹄叉腐乱だ、砂のぼりだ、蟻道だ、白線病だ、挫跖・裂蹄とトラブルが連発してしまう、それどころか、跛行を慢性的に繰り返す、脚が腫れる、しまいに蹄葉炎だ、となるじゃないか、というね。蹄がこうまで抵抗性がない、グダグダになってしまう原因は、長らく日本の気候にあるんじゃないかといわれてたし、今もそう思っている人がおそらくは100%でしょう。または、栄養が悪い、という話もよく聞く。だからタンパク質を食わせろ、亜鉛が足りないんじゃないかとか、そういうサプリも山ほど売られてます。

 蹄病の問題は他にもある。乗馬クラブに対する客のクレームは、大体この辺から始まります。こういうツイッター投稿もあるそうで。 この乗馬クラブは何だ、衛生管理がなってない!!という。まあ、これはある程度的を得ている所はあるんです。大動物を衛生的に管理するのは至難の業でしてね。で、乗馬クラブはどう言うかというと、今度は装蹄師が下手だからだ、だの、オーナーが勝手なことやるからだ、だの。要は、お互いに責任をなすり合ってもめまくる、という事になってしまう。

 ところで、蹄病って、実は、牛にも多発しているのですよ。牛の場合もかなり深刻なケースが増えているようで、牛の先生方も困り果てているようなのだ。

 で、更に最近自分が気付いたことなんですが。馬の蹄病って、驚いたことに世界中で多発しているのだ。これはFBの蹄グループ(もちろん英語です)に参加して理解したこと。馬の蹄がおかしい、どうすればいいのか、装蹄師を変更するべきなのか、栄養がおかしいのか、環境が悪いのか、全く同じ議論が世界中で繰り返されているんです。蹄病がパンデミックになっているそんな馬鹿なことがあるのか?

 こうなると、日本だから、だの、気候のせいなんてはずがない、という結論になります。



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