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本 「水底の女」「リトル・シスター」レイモンド・チャンドラー

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チャンドラーの「マーロウ物」7冊を読み終わってしまってすこし寂しい今日このごろです。

「水底の女」はちょっとキレが悪いような感じがしました。もう少し登場人物に魅力がほしいというか。田舎の保安官みたいなおじさんはよかったけど。

「リトル・シスター」は面白かったです。特に依頼主である表題の女性のキャラクターややりとりがいいです。しかしあとがきを読むとチャンドラー自身はあまり気に入ってなかったようです。しかししかし訳者の村上春樹さんはお気に入りだそうです。

チャンドラーの小説には細かい齟齬なんかが結構あるそうです。私はあまりそういうのはこだわらないほうですが、この本のあとがきに一つ上がっていた例がありました。マーロウのセリフに突然、依頼者の姉の話が出てくるんですが、以前の会話には出ていなくて不自然なのですが、私もここに関しては読んでるときに「あれ?」と思って前を結構読み返してしまいました。

マーロウ物をまだ読んでない方はまず「長いお別れ」か「さよなら、愛しい人」で良いかと思いますよ。