出典:國學院大学

 

 

天皇彌榮(すめらぎいやさか)

拙ブログへお越しくださり感謝を申し上げます。

 

「この国の心をうつす、日本人になろう。」

國學院大學がかって産経新聞 に掲載された國學院大學の全面広告です。

古来より皇室のみ用いることを許された色、優雅で繊細な雰囲気をもつ日本の伝統色「麹塵(きくじん)」の前に、美しい所作でお辞儀をする清楚な女性の所作(しょさ)は忘れられつつある日本人の高貴さを現した画像です。

 

しかし、昨今のわが国の世相は毎日報道される凶悪犯罪、コロナ禍で露呈した無能な政治家。

敷島(日本列島)を襲う豪雨災害。それらに何の役にも立たない永田町。国難にあっていろんなことが表面化してきました。

 

 

 

 

 

出光興産の創業者、出光佐三翁が辞世されてから42年の歳月が経ちました。

しかし、今日佐三翁が遺した足跡は色褪せることなく輝いています。

 

国のため
ひとよつらぬき 尽くしたる
きみまた去りぬ
さびしと思ふ

(出光佐三逝く 三月七日)

 

昭和五十六年、佐三翁が逝去したおり、昭和天皇は、佐三翁に次の歌を賜っています。佐三翁と先帝陛下が個人的につきあいがあったわけではありません。生涯を国のために尽くした佐三翁を讃えた大御歌です。

上記の画像は佐三翁の著書のものです。『日本人にかえれ』と題した著書で佐三翁は「日本人にかえれ」と呼びかけられています。

40年前の佐三翁の呼びかけは、混乱し、迷走している現代日本の日本人に今、重みを持って日本人の心に響いてくるのではないでしょうか?。

 今や、日本人は精神の芯を大方(おおかた)失ってしまっているのです。

出光佐三翁の言葉に「僕は青年に呼びかける。政治家をあてにするな、教育に迷わされるな、そして祖先の伝統の血のささやきを聞き、自らを頼って言論界を引きずれ、この覚悟をもって自ら鍛錬し、修養せよ、そして、その目標を明治時代の日本人たることに置け」という呼びかけがあるが、この「祖先の血のささやきを聞」くことによって日本人は「日本人にかえ」ることができると言われています。

出光佐三翁は常々語られています。

「人間尊重」「大家族主義」「黄金の奴隷たるなかれ」と・・・

会社は、ひとつの家族。地域も家族。国家も家族。
それが日本流の考え方です。
かって日本の企業はほとんどが終身雇用でした。
かっての日本企業は今日と違い、逞しく、頼もしい限りでした。
企業は、資本家(無産階級)と労働者(有産階級)の闘争の場である、と説いているのは、共産主義です。

経営者が(CEO)と称して巨利を得、景気が悪くなると生産調整と称して簡単にクビを切るのが、外国の企業であり、今日の日本企業の多くもこれを追従している有様です。
日本の流儀は違います。
日本人にとって、会社は「家族」です。

欧米の資本主義でもない。共産主義でもない。
古来より、日本の商家の考え方は、「社員は家族」という考え方です。
暖簾分けなどはその最もたる証左です。

欧米やチャイナ、朝鮮などの影響を受け、迷走しているわが国。

人間だから忘れることもあります。忘れたものは思い出せばすみますが、捨ててしまったものは二度と取り戻せません。取り返しがつかなくなる前に、忘れかけているものをもう一度、引っ張り出してみることが必要ではないかと思います。

 

出光佐三翁は後世の我々に語りかけておられます。

「日本人にかえれ」と・・・