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時計屋放浪記【パルミジャーニ・フルリエ】PARMIGIANI  FLEURIER トリック エミスフェール レトログラード

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「神の手を持つ男」により作られた腕時計のご紹介です。

 

私が試着した時計がこれです。

 

f:id:shirokuma-watch:20200501122239j:image

 

パルミジャーニ・フルリエ PARMIGIANI  FLEURIER

トリック

エミスフェール レトログラード

 

パルミジャーニ・フルリエは、ミシェル・パルミジャーニ氏が設立した、ヌーシャテル州フルリエに本社を置くブランドです。

 

パルミジャーニ氏のキャリアは、時計修復師から始まりました。

 

https://www.parmigiani.com/jp/history

 

パルミジャーニ氏は、修復不可能と言われた歴史的な作品の修復に次々と成功しました。

 

パルミジャーニ氏は「神の手」を持つと称されるようになりました。

 

パルミジャーニ・フルリエというブランドは、サンド・ファミリー財団(世界的製薬会社ノバルティスの株主)の支援により、1996年に創業されました。

 

パルミジャーニ氏は、同財団が収集した貴重なアンティーク時計等の修復を手掛けており、その才能をぜひ時計製造にということで、強く企業を勧められたようです。

 

こういったバックボーンがありますので、パルミジャーニ・フルリエは、パルミジャーニ氏の卓越した技術と、サンド・ファミリー財団の豊富な資金により、理想的な最高の機械式腕時計を、採算度外視で開発・製造することができるのです。

 

試着したのは「トリック」というモデルです。

 

語るべきポイントが多々あります。

 

まずは時計の中身(ムーブメント)です。

 

Parmigiani - トリック エミスフェール レトログラード pfc493-1002400-ha1442

 

ムーブメント(Cal.PF317)の機能も然ることながら、装飾が美しいです。

 

まず、腕の動きでゼンマイを巻き上げるローター(金色の扇形の部品)は、22Kでできており、凝った彫刻がされています。

 

その下(奥)に見えるストライプ状の模様は、「コート・ド・ジュネーブ」という装飾です。

 

外周の円が連続した模様は、「ペルラージュ」という真珠をイメージした円形装飾が施されています。

 

すべて手作業で精密に加工されています。

 

時計のベゼルには、コインエッジ(Coin edge)という貨幣の縁のような装飾が手作業で施されています。

 

文字盤の表面は、拡大鏡で見ますと粒子状にザラっとなっているのが分かります。これはグレイン仕上げというギヨシェ加工(文字盤に施す装飾技法)です。

 

こういった手作業による装飾加工には高度な技術と膨大な時間を要します。

 

 2時位置から10時位置にかけて1~31の日付表示があります。先端が赤い三日月型の針が1~31に順に進み、31の次は1に瞬時に針が戻ります(レトログラード方式の日付表示)。

 

12時位置には、第2時間帯を表示するダイアルがあります。試着した時計はこれも11時51分くらいを指していますが、調整すれば別の時刻を表示することができます。

 

1時位置には12時位置の第2時間帯のダイヤルの昼夜を、6時位置には第1時間帯の昼夜を表示する機能が付いています。

 

ケースは、18Kローズゴールド製です。

 

そしてベルトは、エルメス Hermès 製です。

 

エルメスから最高級のものを特別に提供されているそうです。

 

価格は、約330万円です。

 

パルミジャーニ・フルリエの繊細かつ美しい腕時計です。

 


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