ご家族によるカウンセリング

カウンセリングルームでは、ご本人からのご相談だけではなく、ご家族のことでご相談を受けることがあります。

  メンタルな病気の家族に対して、どう接したらよいか
  病気の家族に振り回されて自分の方が気が滅入ってしまう

中でも慎重にお話をしなければならないのは、ご家族の問題行動についてのご相談を受けた時に、それが性格の問題ではなく、病気の症状だったり発達障害の可能性がある場合です。

カウンセラーは医師ではないので病気の診断はできませんが、精神医学や発達心理学、教育心理学、生理心理学、などの勉強をしてきていますので、お話の内容から、病気の可能性を疑うことはあります。

精神科の受診を勧めても、「精神病」や「発達障害」に対してはたいへん抵抗感が強く、ご家族のそういう部分を認めたくない、受け入れられない、という反応があります。

もちろん、私のアセスメントが正しいとは限りませんので、病院へ行ってみたら病気ではなかった、ということもあるかもしれません。

けれど、本当に病気や発達障害であるのに受診しなかったら、ご本人にとってはとても辛いことなのです。

病気という診断を受ければ、「治療」が必要であるとか、病気のせいであのような言動だったのだ、ということが理解できます。
それは、ご本人も納得しますし、ご家族も納得できますね。

けれど、病気だとは認めない、ということは、

  本人が努力すれば性格や言動を直すことができるのではないか
  どうしてこんなことができないのか

という、ご本人にとってはとてもハードルの高いこと、または、不可能なことを期待してしまうことになります。

生まれつき腎臓の悪い人に、自分の努力で腎臓を治せ、と言っているようなものです。

ですから、もしもカウンセラーから、
「病気かもしれない」「発達障害かもしれない」ということを聞いた時には、受け入れたくないという気持ちはひとまず置いて、ご本人を病院に連れて行ってあげてほしいと思います。

それが何よりもご本人のためであり、ご家族が振り回されないため、余計なストレスをためないため、でもあるのですね。

カウンセリングルーム ローズマリーは、
東京の府中と東神田にある、女性のためのこころの相談室です。

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