ある女性当主の物語 | 片付けがはかどる方法 外伝

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さらに片付けとは、
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当隊が、皆様とシェアしたい情報などを公開です。

一家の主、当主といえば、
今も昔も男性のイメージが強いですね。

江戸時代の村でも書面や帳簿に家の代表者として
書かれるのは、ほとんどが男性の名前です。

女性の名前もありますが、父親や夫が亡くなるなどで
いわゆる”後家”となり、その後、息子などが
成長するまでの一時期である場合が多いんです。

とはいえ、長きにわたり、たくましくその務めを果たし、
能力を認められていた女性もいたんですよ。


武蔵国多摩郡大沼田新田(現・東京都は小平市)の
”なつ”さんを紹介します。
調べるの大変だった~です。


なつは孫兵衛家の娘として
天明六(1786)年に生まれます。

兄が一人いましたが、体が弱く農業ができない
という理由で家の相続を放棄。(兄がです)

なつは26歳(年齢は数え年、以下同)で
孫兵衛家を相続したんです。
その後、婿をとり、娘二人、息子二人をもうけます。

しかし、40歳ごろに夫が亡くなったのか、
再び当主となります。

なつ44歳の時点で、長男弥太郎は八歳。
まだ家を相続できる年ではありません。

十数年後の天保十四(1843)年、弥太郎が
村の名主に宛てて一通の証文を出しました。
書出しは次のように。


---証文始め---(※現代文訳)
私は普段から農業を怠り、態度も悪く、
いさめられることもあったが聞き入れず、
特に母の意向に背いてあちこち遊び歩き、

組合の者の言うことも聞かずわがままをしてきた。
加えてこの年、近隣の村人にけんかを仕掛けて
騒動となり、村の収穫時期に迷惑をかけた。

さらには酒に酔って前後不覚の状態で名主宅へ
倒れ込み、処分はどうなるのかなどと言い、
またも村人たちを憤慨させた。

今後は母の意向に従い、組合の厄介にも
ならないよう改心し慎むように言われたこと、
承知いたしました。
---証文終わり---


証文は弥太郎の反省文でした。
名主が弥太郎に、なつの意向に従うよう
諭したことも書かれているのです。

なつが名主から信頼され、親として当主としての
能力を認められていたことがわかります。

証文には弥太郎とともに、
弟の吉五郎も名を連ねています。

このとき弥太郎22歳、吉五郎は19歳、
まっちがいなく今で言う、
成人といえる年齢なんです。

だけんども、神妙な反省文をきっかけに
弥太郎は改心・・・・とはならなかったんだな。

1844年7月、弟吉五郎が家出、さらに次の年には
弥太郎自身も家出してしまいます。

親の心子知らずか、子の心親知らずか。
はたからみると、勝手放題の息子ども。
娘二人はすでに嫁ぎ済みです。

なつはその後、一人で家を守り続けたのです。
夫亡き後、なつが当主を続けたのは
30年の長きにわたりました。

苦労の連続だったことは想像に難くないです。
当時のことを考えれば、よりです。


夫が亡くなって数年後には夫とは別の印を
使用し始めており、
当主としての確かな意思も感じます。


ところが、家出から13年後、
弥太郎が妻を連れて戻ってきたんです。

弥太郎37歳。翌、安政六(1859)年には
家名の孫兵衛と改名、ついに家を相続しました。

安心したんでしょうか。翌年なつは没。75歳でした。
女性当主なつは、家を守り抜いたのでした。

ちなみに、弟である吉五郎の消息は判っていません。

我々片付け隊は、常に貴方の
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これまでも、これからも。

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