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  「趣味の世界」というのが何事にもある。それは「高じれば」ということ。

 写真好きが高じてカメラを自作してしまう。ボートが好きで、それが高じてボートを自分で作って海へと漕ぎ出してしまう。


 分からない人にはどういう飛躍からそうなったのかピンとこないが、その人なりの思いがあることだけはわかる。

 この広告は、そんな手作りカメラという趣味をテーマにしたものだ。



 まるで酒を呑みながら眺めているように、机に並べられた自作の写真機。
 出来上がったもので撮る写真はまた格別だったろう。


 そのコレクションとも言うべきカメラへの思いは「いとおしさ」だと語らせる。

 そして「子供のように思える」というものの暗喩表現として「子守唄」と言い、そしてその唄を再生するのがマクセルブランドのカセットテープという訴求へつながってゆく。

 ちょっとした洒落っ気だと思う。

 とっておきのコレクションを前にして音楽をかけるというなら、とっておきのカセットテープがいい。

 テープのブランドを選ぼう、というわけ。


 そんなイメージ広告へ結論を持っていったのはお見事。

 たいしたチカラ仕事だ。


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