『オーシャン・ダイバー』第一話～第四話

新卒一郎（ニンフィアの人）
「やめろよ！TRPG中くらい仕事忘れさせろよ！」


日本語読めない卓では初プレイのシステム「ネバー・レイト・ナイターズ」のリプレイです。GMはニコライさん、メンバーはニンフィアの人、ラリマーの人、ライトの人です。


システムは「世界救済社畜TRPG」というコンセプトの通り、社会の歯車として世界の危機を解決する戦士たちを裏側から支えることになります。略して「ネレナイ」……ねれない、寝れない……。


作中に出てくる用語は「徹夜」「予算」「タスク」「納期」など、実社会で使われるものばかりで、社会人体験ゲームとしての再現度の高さはピカイチです。


既に大人向け社会科教材TRPGやら、社会人版『なつめも』やら、パワフルな異名が次々とつけられていますね。




ルルブの表紙からも恐ろしい雰囲気が漂います。


さてリプレイの中身ですが、クソ上司になりきったニコライさんが、様々な思い付きで新入社員であるPCたちを翻弄していきます。上司を演じるボル子の悪い顔が、憎たらしくもあり愛らしくもあり……。ニコライさんはとっても楽しそうで何よりですが。


また起こるイベントについて、フィクションでよく見られる「こんなん流石にないだろう」という悪意あるブラックさがなく、ちょうどよい具合の理不尽さになっているのが、世界観の”それっぽさ”を増加させているように思います。


特に、見えているタスクを何とか計画的にこなしているところに、割り込みタスクが湧いてきて計画を組み直しにさせられるあたりは、リアリティがあり過ぎて乾いた笑いが出ますね。動画コメントもこの世の地獄みたいな内容が散見されており、動画のほどよいアクセントになっています。


今回もお気に入りのシーンをちょっと抜粋させていただきますね。

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GM（ニコライさん）
「日本も例に漏れず、太平洋に現れた通称「傲慢のオグレイユ」は労働基準監督署を破壊するという未曽有の大災害を引き起こした」

（世界観説明からもうエンジン全開です。被害が局地的すぎる……！）
（導入は他にもツッコミどころ盛りだくさんなんですが、琴線に触れた部分を全て書いていくとあまりにも悲しくなるので、これぐらいにします）

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新卒一郎（ニンフィアの人）
「この最新鋭のツール・・・エクセルを使って作業していきます！」
GM（ニコライさん）
「エクセルで機体修理するつもりか！？」

（Excelは万能ですが全能ではない！　こうやってニンフィアの人がファンタジーな要素を持ち込んでくれるおかげで、リプレイの現実濃度が下がって視聴者の負荷が減っているんじゃないかと思います）

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新卒一郎（ニンフィアの人）
「はい皆さん！仕事が終わらないんで今日は徹夜です」
作業員たち（ニコライさん）
「はーい」
DR（ライトの人）
「素直！」
DR（ライトの人）
「・・・正直重なる部分があるからつらい」

（しんみりする発言その①。僕は幸いにして、仕事で徹夜をしたことはないですが、あるところでは普通にあるそうですからね……）

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新卒一郎（ニンフィアの人）
「あぁ、仕事つかれたな・・・帰って寝ないと・・・」
「さてと何時に家つくかな・・・3時かぁ・・・」
オルガ（ラリマーの人）
「2時間は寝て6時に出勤はできるな！」
DR（ライトの人）
「やべぇ！」
新卒一郎（ニンフィアの人）
「アイツは一番ヤベー奴だから」

（誰だ！？　アイツって誰だ！？　これも実際の卓メンのエピソードなのか……日本は本当に社会の成熟した先進国なのか……）

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オルガ（ラリマーの人）
「残業時間の方が邪魔が入んないから仕事しやすいってのはあるよな」
GM（ニコライさん）
「めっちゃわかる。急な仕事がふってわかないからね」
DR（ライトの人）
「まあ確かにね」

（これは分かる。圧倒的共感を感じます）

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DR（ライトの人）
「これ以上犠牲者を出さないために、会社の自販機で栄養ドリンクを買いまくっておいた！　賢いインターン生ならこれで気づいてくれるはず！」
GM（ニコライさん）
「ホープ・・・」

（ホープの人が雑談で言っていたエピソードですね。僕もこれは良いチェックポイントだと思うので、この記事を見ている学生の方は是非頭に入れておいてください。もちろん、自販機チェックをクリアしたからといってホワイト認定ではないですけどね！）

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オルガ（ラリマーの人）
「個人的には人員削減消してほしいな」
DR（ライトの人）
「確かに人員削減のバイタルマイナス３来たら・・・死ぬねぇ」
オルガ（ラリマーの人）
「いや、個人的恨みです」
DR（ライトの人）
「あ、はい」

（しんみりする発言その②。おかしい……TRPGは架空の世界をRPで疑似体験する遊びのはずなのに……リアルがプレイングへ浸食している……）

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社畜TRPG「ネレナイ」リプレイ、テーマがキャッチーでシステムの完成度（再現度）も高いということで、わりかし反響も大きいシリーズになっているのではないでしょうか。僕も毎回、いつも以上に楽しみにして続きを待っています。