転職はマルチタスクで考えよう 失敗しない転職論

ブログテーマは「失敗しない転職」です。せっかく転職するのであれば狙って成功させましょう。転職5回、仕事を楽しんでいる製造業に軸足を置くサラリーマンが発信しているブログです。転職で失敗しない為の思考法」や「転職エージェントの使い方」等が知りたい方はブログをチェックして下さい。転職先に行ってから「失敗してしまった・・」となってからでは遅いですからね。

仕事で悩んだ時に役立つビジネス書・9選

サラリーマンを日々やっていますと、仕事で悩むことはよくあることだと思います。ただ、悩むんだけど、アイデアや解決策が全然出てこない時ってありませんか?

おそらく、そういう時は「悩む」だけで、「考える」ことができていない状態だと思います。やみくもに悩んでいるだけでは何も解決策は生まれてこないので、「悩む」から「考える」に思考を切り替える必要があります。

でも、その前に、そもそも「悩む」と「考える」の違いを知っておく必要がありますよね。 

悩む:どうしようと頭の中がぼんやりしているだけで解決策やアイデアが出てこない状態

考える:解決策やアイデアが具体的に浮かんでいて、次のアクションを思案している状態

つまり、「悩む」から「考える」に思考を切り替えるには、具体的な「アイデア」と「アクション」が必要ということですね。なるほど、理解はできました。

でも、アイデアがバンバン溢れるプロ人材は別ですが、残念ながらナイスアイデアはなかなか生まれてこないのが現実でもあります。。

そこで、ナイスアイデアを生み出すのに参考になるような「仕事で悩んだ時に役立つビジネス書」をこれから紹介したいと思います。 

あなたや私の「悩み」や「困り事」の答えは本の中にある

あまりぶっちゃけたくないのでここだけの秘密にしておいて欲しいのですが、我々の悩みや困り事の答えは、本の中に大抵書いてあります。知ってましたか?

「本の中に答えが書いてある」と言われてもピンとこないですよね。要は、世界の誰かさんもあなたや私と同じ仕事の悩みや困り事に直面していて、そして、偉い人がご丁寧にもその悩みや困り事への解決策を本にしてくれていたんです。

なので、良書を見つけて読んで理解さえすれば、悩みや困り事の答えをゲットできる、ということになっちゃいます。当然、アイデア(答え)が分かれば、それをベースに考える事ができますから、実際に行動すれば仕事に活かせるという理屈ですね。

さて、この記事で紹介するビジネス書は、私が仕事で実際に役立ている実践的なものが多いです。仕事で悩み事がある方はどの本でもいいので、気になったものがあればチェックしてみてください。全てのビジネスパーソンにおすすめです。

  

本を読む人だけが手にするもの

本を読む人だけが手にするもの

●藤原和博 

●おすすめ度:★★★★☆

 「読書」無くして、良い仕事はできないです

「知識」は「行動」して初めて「知恵」に変わると言いますが、そもそもの「知識」が陳腐であれば、当然、質素な「行動」にしか繋がらず、良質な「知恵」も生まれません。著者の元リクルート藤原さんも、「読書」無くして人間的にも成長しないし、仕事力も上がらないと断言していて、その理由が本書を読めば分かります。

頭の良さは「情報処理力(正解を当てる力)」と「情報編集力(正解がない問題に対して納得解を作り出す力)」に分けることができます。会社から私たちサラリーマンに求められる仕事の多くは、正解が無い問題に対する解決策なので、情報編集力を磨く必要(読書をする必要)がありますね。

ちなみに、年間300冊は読み続けていかないと、本を読む人だけが手にするものを手に入れることは難しいらしい・・・ハードルまぁまぁ高いな。 

・読書は著書の脳のかけらをつなぐ行為

・自分の脳に取り込まれた他者の脳のかけらが増殖して、それが互いにつながり始める。そこから、新たな考えや意見が形成され、副産物として未来を予測することもできる 

 

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

●森岡毅

●おすすめ度:★★★★★

 

「ゴールからの逆算思考」の神髄がよく理解できます

マーケティングとは、売れる為の仕組みを考えることであり、戦略的に考える必要があると。では、「戦略的に考えるとはどういうこと?」と本書は進んでいく。

マーケティングの考え方は、営業マン、事務屋、製造現場であろうと必要だし、BtoB、BtoC、どんな分野であろうとも必要。職能、分野問わず、汎用性の高いスキルであるマーケティングを実務ベースで丁寧に説明していて、マーケティングの基本的な考え方はこれ一冊で十分に学べます。

マーケティングだけでなく、森岡さんの「仕事の選び方」や「キャリア作り」も参考になりました。転職する前に読んでおいた方が良いと思います。おすすめの1冊です。

・USJが消費者視点の会社に変わったということが、V字回復の最大の原動力だと思います
・部門間や個人間の利害やしがらみをぶった切ってでも、消費者価値としてのベストを押し通す強力な意思決定の仕組みが必要になります
・良い戦略とは:セレクティブ(選択的か)、サフィシエント(経営資源が十分か)、サステイナブル(継続可能か)、シンクロナイズド(自社の特徴との整合性は?)

 

 

天才を殺す凡人

天才を殺す凡人  職場の人間関係に悩む、すべての人へ

●北野唯我

●おすすめ度:★★★★☆

 

成果を出し続ける組織には、創造性(天才)、再現性(秀才)、共感性(凡人)の3つが上手く掛け算されていること、それが重要であり、そして、それそれがお互いにとって必要不可欠なのに、会社という組織ではそれが活かしきれていないケースが散見される。

会社という組織は「天才・秀才・凡人」という3要素で機能しているよというシンプルな話ではあるけど、組織の中で上手く立ち回りたい人には読んで頂きたい一冊。 読み進めていくうちに会社組織の中で自分はどの役割を担うのかが見えてくるはずなので自己分析にもなります。

「自分は何者」で、「何ができて」、そして、「何がしたい」のか、まだぼんやりしている人はこういう本で自己分析をしてみてもいいと思います。

 創造性と相性のいい武器:アート、起業、エンジニアリング、文学、音楽、エンターテインメント

再現性と相性のいい武器:サイエンス、組織、ルール、マネジメント、数学、編集、書面、法律

共感性と相性のいい武器:言葉、マーケティング、SNS、写真、対話、地域

 

多動力

多動力

●堀江貴文

●おすすめ度:★★★☆☆

 「自分の時間を生きるため」には、仕事を選ぶ側にならなくてはいけない。

正直言って、内容は濃くは無いんですけど(笑)、刺さるホリエモン節が随所に散りばめられているのが本書の良いところ。「仕事を選ぶ側になれ!」は本当にそうで、やらされ仕事ばかりやっていても、良い仕事ができるようにはなりませんからね。仕事を自分で創り出して、ようやく面白いフェーズに入りますから。

他にも、得意分野を早く見つけて苦手な分野は他人にぶん投げるコツ、優先順位の付け方、仕事のアレンジの仕方、物事へのハマり方等、すぐ実践できるノウハウが沢山載っています。さらっとライトに読めるので、斜め読みに持ってこいです。

 

・何百もの仕事を同時にこなすためには、「自分でやらないこと」を決めるのが大切だ。

・自分にしかできない仕事以外は、他人におもいっきり任せよう。

・「想定の範囲外」の新しいプロジェクトが次から次へと頭に浮かび、毎日がおもしろくてたまらない。僕はそんな人生を送っていきたい。

 

やり抜く力 GRIT(グリット)

やり抜く力 GRIT(グリット)―人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

●アンジェラ・ダックワース

●おすすめ度:★★★★☆

 「GRIT」を使って、仕事や転職活動で達成したいことは明確ですか?

興味や情熱を持てる対象を見つけて向かい続けていくことを「GRIT」と本書では定義しています。「願望実現」に必要な要件の1つが「GRIT」であるのは間違いありません。ただ、本書を読んで身に付けたGRITを使う前に立ち止まって考えて欲しいのは、「目的・ゴール」を明確化することです。

副題の「人生のあらゆる成功」の「成功」について明確な定義をしないことには、「GRIT(やり続けても)」しても何も起こりません・・ここがポイントです。よくあるダメな例は「手段」が目的化していて、いくらGRIT(やり続けて)しても、何も実現しないケースです。

では、目標設定はどうすれば良いのよ?という答えも載っているのが本書の良いところ。例えば、下位の目標が中位、中位の目標が上位の目標達成の手段となるよう設定し、結果、最上位の目標を達成するというピラミッド式の考え方は参考になりました。

「GRIT」とは下記の数式で構成されていて、「努力」が二回出てくるところがミソだなぁと私はしみじみ感じました。

才能 ✖ 努力 = スキル

スキル ✖ 努力 = 達成 

「GRIT」が少し弱いかなぁとか、仕事や転職活動においてアクションの継続ができず、途中で諦めがちな人は本書を手に取ってみてくださいね。「やり抜く力」がインストールされると思います。

 

究極の鍛錬

究極の鍛錬

 ●ジョフ・コルヴァン

●おすすめ度:★★★★☆

 

自分が選んだ分野で達人になろうと大きな投資を行うこと、より熟達した指導者を求めること、学びのなくなってしまうコンフォートゾーンを抜け出すために自分を常に追い込むこと、常に自己の限界に挑戦すること

 「究極の鍛錬」とは何ぞや、ということが凝縮されている一文がこれです。背筋がピシッとしませんか。コンフォートゾーンにずっと留まっていては、成長や学びが無くなるんですね。

また、副題は『天才はこうしてつくられる』となっていて、先天的な天才ではなく、後天的に考え抜かれた努力をどれだけ継続的に行うことができたかが、天才と凡人との分かれ目なのだと理解できます。

ただの努力ではなく考え抜かれた努力としているところがニクイですね・・・巷で言われている「一万時間の法則」が、本書の各種統計によっても証明されているので、法則は確かにあるんだぁと。一読の価値はあります。

仕事がマンネリ化していて、コンフォートゾーンを抜け出し方にはおススメです。

 

“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意

“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意

 ●ラリー・キング

●おすすめ度:★★★☆☆

 自分の状況を正直に話せば緊張することなどない

この一文に出会っただけで1,500円の価値ありです。仕事では上司や部下や同僚、取引先等、様々な人達にこちらの意図通りに動いて貰う必要があります。ただ、コミュニケーションをスムーズに取れる人は良いですが、相手に自分の意図を上手く伝えられない人もいるのが実際のところです。

そこで、冒頭の極意です!

自分の今の状況を正直に話せば、緊張が解けて、自分の意図を上手く伝えられるようになるので、騙されたと思ってこのワザを使ってみてください。「今凄く緊張しながら話してます・・・」とか、こんな感じでどうぞ。

仕事で会話が続かないとか、自分の想いが相手に伝わり難いとか、コミュニケーションでお悩みの方におすすめです。 

・会話のきっかけは世界共通、天気の話、子どもと犬の話、今いる場所の話

・アイコンタクトのルール

①相手が話している時、視線をあわせる
②自分が質問する時、視線をあわせる
③自分が話している時、視線をそらしてもいい

・最もシンプルで効果的なスピーチの構成

①最初に、何について話すのかを説明する
②次に、そのテーマについて話す
③最後に、何について話したのかをまとめる 

 

ユダヤ人国際弁護士が教える天才頭脳のつくり方

ユダヤ人国際弁護士が教える天才頭脳のつくり方

●石角完爾

●おすすめ度:★★★★☆

 

ユダヤ教では「問い」を設定し、自分なりに答えを探し続けることが生きる術

この本が「仕事の役に立つ」のか疑問に思っていませんか?心配は無用です。この本は間違いなく仕事の役に立ちます。内容はビジネスで使える普遍的な考え方ですので、本書を読むことで汎用的な知識がインストールされます。

著者は日本人でありながら、ユダヤ教に改宗した国際弁護士です。ユダヤ人の歴史を少しだけ紹介しますと、彼らは古代から近現代に渡って様々な迫害を受けてきました。国の滅亡・差別・ホロコースト等の強烈な逆境にあっても何とか生き抜いてきました。その彼らが次世代に連綿と残してきたものが「知恵」や「頭脳」。

その「知恵」の神髄が本書に書いてあるのですが、端的にいうと「問題設定力」です。当然、仕事や転職活動においても、答えが無い中で決断し、そして、行動することが求められるわけですから、沢山の問題点の中から課題を抽出し解決策を導く能力は身に付けておいて損はないでしょう。

仕事において、答えの無いテーマに直面している人におすすめです。 

古代ギリシャのリベラルアーツは7つの科目を重視した。書く技術である文法、論理性を磨く論理学、人を動かす話術や文章力を磨く修辞学を基礎科目とした。そして、楽器を演奏し鑑賞する音楽、世界を数で捉える方法である算術、測定する幾何、宇宙を観察する天文。これら7科目の上に物事の本質を捉える哲学と歴史学を置いた。自己表現を磨き、自分の宇宙全体の中での存在を問う方法が必要とされたからだ。

 

なぜ、マネジメントが壁に突き当たるのか 成長するマネジャー12の心得

なぜ、マネジメントが壁に突き当たるのか 成長するマネジャー 12の心得

●田坂広志

●おすすめ度:★★★★★

 矛盾の両極の中でバランスを取る力

仕事をしていれば楽しいこともあれば、理不尽なこともあります。サラリーマンは組織の中で動くのが常ですから、こちらを立てれば、あちらが立たずという状況もよくあることだと思います。

「矛盾の両極」の中でのバランスの取り方についてのヒントが本書にあります。答えが無い世界や物事の考え方については、田坂さんの右に出るものはいないと思ますし、個人的に凄く尊敬をしています。

ビジネス書によくありがちな安直な答えが本書には載っていません。読者に考えることを迫ります。

ビジネスの撤退か継続の決断
部下やチームの動かし方、育て方
原因究明では問題を解決できない理由
最後は直感力がものをいう世界

様々なケースで「自分ならどう考えどう動くだろう…」と思考実験をすることで、仕事の壁を乗り越えられるヒントは得られると思います。仕事で行き詰っている方、追い込まれている方におすすめです。 

・多くの先人たちは、「論理思考」に徹する時代を経て、大局観や直感力や洞察力を獲得していった
・一つの極に徹すると、その対局に突き抜ける
・熟練のマネジャーが極めて難しい決断が求められる時に、「善悪」の判断よりも、「美醜」の感覚を大切にする
・言語知では決して伝えられぬ暗黙知が存在するという冷徹な認識であり、深い暗黙知は体験を通じてしか伝えられない

 

以上、「仕事で悩んだ時に役立つビジネス書・9選」でした。

仕事で困り事がある方に是非手に取って頂きたい本ばかりなので、お時間がある時にお読み頂ければと思います!!