人のセッティングって気にしてないけど気になる(笑)
こだわりがある人や心がけてることや「コツ」みたいのがプレイヤー各々あると思います。
ライブハウスのブッキングライブや、大勢の人が交代で叩く様なセッションなどでは、短時間に自分のセッティングにしないといけない。
どこからセッティングを決めていくのか、何を基準にしているのか、などもみんな違うんだと思います。
多少ドラムをやって行けば自分の「叩きやすいセッティング」と言うのがありますが、それを違う場所・違うドラムで再現するには何かしら基準や目印が無いと時間ばかりかかってしまうんですよね。
特に凄い事をしている訳ではありませんが、私はどうやってるかって言うのを「よくある2タムセットの場合」で書いてみます。
①バスドラムを基準にスツール(ドラム椅子)の場所と高さを決定。
細かく場所は決める必要はありませんが、椅子の高さが重要で、何かしら短時間で決められる策を考えておくと◎。
私の場合、腕の長さを基準にしていちいち座って確認しないでも高さを決められるようにしています。
②スネアの位置、高さ、傾きを決定。
位置と言っても微調整はちょこちょこやればいいと思いますが、意外と気になってくるのが脚とスネアを受け止めているアーム部の向きです。
脚は好みの場所へスネアを移動しようとしたときに、開きすぎていると邪魔になったりします。
特にツインペダル使っていると、ツインペダルとハイハットスタンドの脚にスネアの脚とがごちゃってしてイライラしちゃうシーンもあったり。
アームも傾かせ方によっては倒れやすくなったり。
高さは実際にスツールに座ってみないとなかなか「ここ!」って言うのが決定出来ないかもしれません。
出来れば先に「いつもの自分の傾かせ方」にしてから高さを調整した方が早いです。
先に高さを決めて後でスネアを少し傾けてってなると、再度高さ調整って事が起きやすいからです。
私の場合、足が開きすぎてたらちょっと閉じて、スネアの傾きを決め、座って高さ調整の順です。
③ハイハットの位置、高さを決定。
座ってスネアの位置が決まれば、恐らくハイハットはここ!って言うのが自ずと見えてくると思います。
脚の開き加減と位置、そして高さは自然に決まりそうです。
高さの目安としたら、スネアの中心からの高さを覚えておくとセッティングが早いかも。
例えば手の長さ分(手のつけね~中指の先端)とか肘から手首の長さとか、スツールの時にも触れましたが身体の部分で自分ルールの長さを決めておくと目安になります。
④タムとフロアタムの位置、傾き、高さを決定。
特にタムなのですが位置や傾きはタムの深さによっては理想の位置に置くことが不可能になったりしますので、あまりこだわり過ぎちゃうと時間がかかっちゃいます。
基準は「タムの打面中心がハイハットの高さ」「フロアタムの打面中心がスネアの高さ」がもしかしたら一般的・平均的かもしれません、
私の場合は「フロアタムの打面中心がスネアの手前のリムの高さ」ぐらいでちょっとスネア中心より低いのが常。
⑤ハイハット以外のシンバルの位置、傾き、高さを決定。
傾きは好みだと思いますが、高さもまた身体を使って覚えておくと目安になるかも。(脇の位置とかみぞおちの高さとか)
私の場合は、ハイハットの高さに合わせたり、他はシンバル同士が同じ高さになる様なイメージで決めています。
高さなのですが、自分が叩くだけの問題に加えて「見た目」も関わってくるんですよね。
例えば川口千里ちゃんみたいに左右対称にクラッシュやチャイナをセッティングすると、それだけで綺麗で凄そうでかっこ良かったりします。
コージー・パウエルのセッティングは「まさに!」で、2バスでほぼ左右対称ですよね。
他のドラマーでも気にして見てみると、対面のシンバルが同じ高さになっていたり、タムの傾きとシンバルの傾きを同じにしていたり「見た目」的にも綺麗にしている人が多いかも。
一般的かどうかはわかりませんが、昔「目安」的に高さについて書いてあった記事を読んだことがあります。
階層で高さをそろえると言うもので、三層にするとよいって記事で、一般的な2タムのセットだとこんな感じ。
いくつかの楽器を同じ高さにするというもので、
①スネアとフロアタムが同じ高さ
②2タムとハイハット、ライドが同じ高さ
③前のクラッシュ2枚が同じ高さ
と言うものだ。
最初に書いたスネアとハイハットの位置さえ決まれば、あとはクラッシュの高さのみでお好みに近づける。
私はこれを応用して四層にしてます。(とある日のセッティング)
数が多い訳じゃないのに、ごちゃごちゃして見えますよね。
四層目をもう少し上にして、クラッシュやスプラッシュを水平にすると、全体にスペースが出来てスッキリ見えるので良いんですけどね。
見た目も・・・・なんて書きながら、最近はセッティングを「見た目」から離れようとしてます