ロングショートの日本株ブログ

サラリーマン投資家です。短中期の時間軸でロングショートの株式投資ブログです。日経平均や個別銘柄の投資戦略や銘柄分析を記載していきます。

【日経平均】直近の需給状況と目先の予想

気が向いたときに書くのが良くないですね。もう少し継続力を付けようと反省しています。今回は日経平均です。

新型コロナウイルスや消費増税の影響でヒト、モノ、カネの動きが悪くなり経済的に影響が出てきていると思います。私の勤め先(化学系製造販売業)も昨年比の月次が1月は90%程度まで鈍化しており、2月も同様に非常に厳しい状況のようです。

 前置きが長くなりそうなのでこの辺で終わりにします。日経平均の株価予想のために、①ファンダメンタル、②海外動向、③需給状況について簡単にまとめます。

 

①日経のファンダメンタル

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大方の予想通り四半期決算を受けてEPSは低下しましたがBPSは積み上がりました。BPSが20,700円前後ですので、PBR1.1倍だと22,700円、PBR1.0倍だと20,700円程度の水準になり下値は固そうですが、EPSは減少傾向が継続しているため、PERの拡大がないと株価上昇は見込めません。

 

②海外動向

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昨年の10月からの海外投資家による累計買い越し額と日経平均の週足終値を示しています。アベノミクス初動を除くと累計買い越し額2兆円買い越し期間一四半期が強気相場、連続買い越しの大きな目安(過去の経験則)になります。今回も例外なく当てはまっています。

 

③需給状況

ネットの裁定買残と日経平均週足終値を比較しています。

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昨年末にかけてショートポジションの解消につられて騰がってきた日経平均ですが、年末にほぼ需給がフラットになり上昇もピタリと止まりました。②の海外動向と併せて考えても上昇が止まるべくして止まった感が否めません。ただし、年初からイラン情勢やコロナウイルスと悪材料が放り込まれて売り込んできたのに売り崩せなかった感じも見て取れます。上値は重たいが下値も固いですね。

 

以上、3つの視点から総合すると前回ブログで記載(https://bokunotoushi2019.hatenablog.com/entry/2020/01/02/111953)した直近高値の24,000円付近を上値とした2,000円幅のレンジ相場予想に変わりありません。ただし、軟調相場ですので個別株は相当傷んでくると思います。海外投資家もこれ以上買い越すには相当な理由が必要ですし、最低3か月はお休みでしょう。新高値戦略は軟調相場で難易度が非常に高くなっています。どちらかというと、4月頃までに個別の優良銘柄の突っ込みを逆張りで拾っていこうと思います。

(もちろんショートは外せませんが…) 

 

 


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【マクロ】ISM景況感指数

今日はISM(米供給管理協会)の製造業景況感指数発表日です。アメリカのGDPに占める製造業の割合は非製造業よりも小さいため、私は非製造業の方を指標的には重視していますが、全体の景況感を知る上で非常に重要な指標の一つであるため必ずチェックしています。

全米約350社の購買担当者へのアンケート調査で算出されるこの数値が50を下回ると景気後退サイン、45を下回ると景気後退といった感じです。

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過去3年間の推移です。2019年8月から50割れし明らかに様子がおかしくなってきています。その後、3回の利下げを行い、FEDが短期債を大量購入するなど緩和姿勢が鮮明となりましたが、戻りがイマイチですね。

 

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こちらは非製造業の景況感指数です。55を上回っていればイケイケどんどんですが、2019年は徐々にマインドが悪化してきています。

 

さて、今日はどのような数字が出てくるでしょうか。1月2日はダウ高、ナスダック高、ラッセル安、金高、米国債高、円高とおかしな動きをしていました。直感的にダウが間違えていると感じましたし、いつ調整が来てもおかしくない水準だなと思っていた矢先にイラク情勢のニュースが入ってきました。これまで悪材料はとことん無視してきましたがもう限界でしょう。個人的には1月中旬あたりから調整入りではないかと思っていましたが案外早かったですね。

日経平均目先予想は前回記事(https://bokunotoushi2019.hatenablog.com/archive/2020/01/02

の22,000円~24,000円のレンジ予想で変わりありません。

 

 


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【日経平均】2019年振り返りと目先の展望

あけましておめでとうございます。

今年はもう少しブログもしっかりやりたいと思います。本当は去年の年末に書こうと思っていた記事でしたが、データの収集や考察をしている間に年越ししていました。

 

今回は日経平均です。中小型の個別株は日経と連動しないとはいえ、日本株の地合いを推し量るに最も重要な指標です。また、日経が安定しなければ中小型株の上昇もないので全く無視するわけにはいきません。定期的に振り返りと目先展望を記載していこうと思います。

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日経の日足チャートです。2019年は大発会が年初来安値でした。日経ETF買いなら大発会の寄り付きに買って年末の大納会終値まで寝ていれば何と+20.3%の成績でした。

2018年の株価調整があったため、2019年年初の発射台は相当低い位置にあった事が大きな要因の一つだと思います。

 

 10月以降の後半戦、日経平均が強かった理由を考察します。

 

①需給要因

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 日経平均の週足終値とネットの裁定買い残を示しています。6月あたりからネットの買い残はマイナスに転じ8月末に「陰の極み」状態となります。原因に米中の関税問題やISM景況感指数のマインド悪化など様々ありましたが長くなるので割愛します。

8月末時点で最大となった裁定売り残ですが、実際の株価は売り崩せなかったため、反転となりました。さらに、2019年の後半戦は東証一部の売買代金2兆円割れが非常に多く先物主導の影響が特に色濃く出たと考えられます。

 

②為替要因

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日経平均が上昇トレンドにあった1月から4月、9月から12月は日経平均ドル円相場に明確な相関性が見られました。しかし、レンジ相場であった5月から8月では相関が全く見られませんでした。つまりこの上げ潮の時期に旬な銘柄で上手く乗れるかが年率パフォーマンスに大きく影響してくると思います。

 

 ③海外投資家の売買動向

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9月まで大幅売り越しだった海外投資家が10月から4か月連続で買い越し、累計で2兆2000億円程度買い越しして年末を迎えました。

 

以上を非常に端的にまとめると、9月以降アメリカのリセッション懸念が先送りされる形でリスク後退となり極端に売りポジションに偏った歪んだ需給の寄り戻しとリスク後退による円安が重なり、買った主体は海外勢だったといった感じです。

 

目先、3か月の展望

日経平均は昨年24000円付近を高値とした2000円幅程度のレンジ(若干の下目線)推移となると予想。

 

①海外勢の買い

ここ数年どの時期でも2兆円を超えると買いが止まっています。今回も2兆円まで買い越してきました。これ以上買わせるには相当な材料がないと買えないと思います。

 

②足元のファンダメンタル

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下方修正が多かったため日経平均のEPSは1000円ほど下落したにも関わらず、需給要因の関係から大幅高しました。これ以上の上昇には少々ファンダメンタル的な要素が必要かと思います。 

年末までの予想には無理があるので止めておきます。四半期程度であれば予想する意味もありますし、相場の雰囲気を理解するには非常に良い勉強になると思うので、3か月後に次回の展望を考察してみたいと思います。

 

 

 


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ヘッジのショートで日経インバースは有効???

よくツイッターなどでヘッジのショートで日経のインバースとかやっているのを見かけるのですが、ポートフォリオにある銘柄のそれぞれのβ値を確認しているのか、疑問になることが多いです。

β値は指数に対してどのくらい連動性があるのかを示す値ですが、日経への連動性が低いマザーズ東証一部の小型株を持っているのなら日経のインバースはヘッジにならないです。

日経と連動性が高い、例えばソニーのような大型銘柄を保有しているならヘッジになるでしょう。でも、それなら個別でソニーを買うのも日経連動のETF保有するのも一緒ですね。

 

つまり中小型の個別銘柄やるなら日経インバースはほとんど意味がないと思ってますw

 

週末は300銘柄ノックの目標が100銘柄までしか行けませんでした...もう少し頑張ってみます。

 

 


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【9629】ピーシーエー

ダウの乱高下に対して相対的に日経平均の強さが出てきている感じがしますね。ショートポジションが急に伸びなくなってきました。途中まで書いていたショート銘柄の記事も利食いして期間が経ってしまい賞味期限が切れてそうなので、新しいポジションについて記事にしてみました。

今回はピーシーエーです。

 

【事業内容】

基幹業務システムのソフトウェア開発、販売をしています。

製造業ではMRP(資材所要量計画)、企業全体ではERP(企業資源計画)というものがあり、在庫や販売、仕入、会計、税務計算、勤怠などを統合的に管理する事で経営効率を高める事を目指します。これらを管理するソウトウェアは基幹業務システムと呼ばれており、PCAは基幹業務システムの開発販売を行っています。

PCAの「PACクラウド Web-API」はSaaSERP市場でトップシェアの位置にあります。

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あるセグメントにおいてトップシェアを取るには、製品力が強い事が必須の条件です。ビジネスモデルや製品の内容を精査するよりも市場の占有率を見た方が現実的で判断に誤りがないと思います。クープマンの市場シェア目標値では41.7%のシェアを獲得すればほぼ逆転は不可能、26.1%のシェアで比較的安定とされているので、A社(おそらくオービックだと思います)やその他勢力からもう少しだけシェアを奪ってしまえば、絶対的な地位を構築できる手前まで来ていることがわかります。つまりPCAの「PACクラウド Web-API」はSaaSERP市場において製品力、競争優位性が非常に強いと考えられるのです。その理由に2008年に業界でいち早くクラウドサービスに進出した先行者利益がある事、13,000以上の事業法人に利用されている規模の経済があり価格優位性が大きい事があると思います。市場シェアが高い事は参入障壁の高さでもあるのです。

この他に売り切りのソフトウエア販売や帳票販売、ストックビジネスの保守メンテナンスの主に4つのセグメントがあます。直近3年のストック比率を見てみると、49.4%→48.6%→53.1%と昨年より急激にストック比率が増しており、利益率の改善が続いているのもこの部分が効いてきているためと思います。ちなみに、直近の1Q時点でストック比率は53%と高いストック比率となっています。

 

【会社予想】

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今期は働き方改革Windows7サポート終了に伴う更新需要、消費増税と特需が満載の状態であるのに対し、11.8%の増収、最終益は7.7%の増益の通期予想となっています。

過去の業績推移を確認してみましょう。

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売上推移ですが、増収基調でありやや強気の予想から控え目な予想になってきています。

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営業利益推移ですが、増益基調であるのに対して会社予想は毎年かなり控え目に出していますね。

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最終利益推移ですが、こちらも増益基調であるのに会社予想は控え目にしていることがわかります。

過去の開示を見ると、ここ数年は上方修正が多く業界環境を見てもかなり控え目な決算予想であり、上方修正が濃厚であると思います。

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直近の1Q決算ですが、特需効果を反映し大幅な増収増益基調となっています。また、特需効果とは別に、赤字であった子会社を売却したことによる赤字削減効果、研究開発費の減少による販管費の圧縮が今期は効いてきており、非常に利益が出やすい状況となっています。

 

【株価指標】

10月11日終値でPER26.4倍、PBR2.09倍

会社予想EPSが146円ですが、現状の業界環境等を考えると控え目に見てもEPS200円程度まで上振れしてもおかしくないと思います。仮にEPS200円まで伸びたとするとPER19.3倍となり成長率やストック比率が50%を超えているビジネスモデルの会社と考えるとまだまだ水準訂正があっていい株価位置と考えます。

 

普段なら投資戦略も記載するところですが、ポジションを持っているので止めておきます。

 

 
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【4317】レイ

すぐにサボり気味になってしまうので良くないですね。ほとんど読者はいないと思いますが…

アメリカの9月の製造業景況感指数が47.8と2か月連続で好不調の境目となる50を下回りNYダウは大幅な下げとなりました。これは2009年6月以来10年3か月ぶりの低水準だそうです。今夜は非製造業景況感指数の発表があり、このブログを書いている間に発表があるかもしれません。アメリカのGDPに占める製造業の割合は小さく、非製造業の方が割合が大きいため、非製造業景況感指数がネガティブな数字で出てくれば、株価は下方向に大きく動く可能性があるとみています。

前置きが長くなりましたが、今回はレイです。

 

【事業内容】

セールスプロモーションやテレビコマーシャル等の企画制作を行う広告ソリューション事業と自社保有する映像インフラを活用し実制作を行うテクニカルソリューション事業の2つの事業を行っています。

ゴリゴリのフロービシネスですね。正直、この手のビジネスはどれだけ調査しても売上や利益が非常に読みにくいです。

 

【会社予想】

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期初の予想は通期で微増収、減益の業績予想です。ただ、過去のガイダンスの出し方を見ると上方修正が多く、控え目に期初予想を出していると考えていました。

 

【投資戦略】f:id:bokunotoushi2019:20191003220624j:plain

7/12に発表された1Qの決算は非常に強い数字が出てきていました。この決算後のストップ高でこの銘柄を知りました。内容を見て、通期でも好調が持続するのではないかといった期待感も強く出てくると思いました。また、5/12と5/17に社長が自社株の保有割合を増やしていました。社長は最大のインサイダーなのです。この最大のインサイダーが自社株の保有割合を増やしているのですから、おそらく今期は自信があるのだろうと感じました。マストバイです。繰り返しますが社長の買い増しはマストバイです。しつこいですね。

戦略としては上方修正狙いで2Qの決算前にロングし修正がなくても期待上げを取ろうと思っていました。

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本日狙い通り満足のいく上方修正を出してくれましたので、もうしばらく保有しようと思います。私なりに分析したファンダメンタル分析の結果やバリュエーションについてここにごちゃごちゃ書いても良いですが、スッキリまとめたいので止めておきます。

行き当たりばったりではなく、地道に株たんをめくって銘柄探しするのが遠回りのようですが近道だと思います。もちろん四季報とかでも良いと思います。

 

 


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手法の是非について

Twitterの株クラを見ていて常々感じている事ですが、投資手法について少し書いてみようと思います。

まず一言目に言いたい事は手法は人それぞれという事です。ファンダメンタル分析に基づいてやるのか、テクニカル分析に基づいてやるのか、それとも両方を用いるのか。時間軸は短期なのか、長期なのか。ロングオンリーなのかロングショートなのか。分散なのか集中なのか。インデックスなのか個別なのか。言い出したらキリがないです。

ではどうやって数多ある手法の中から何を選ぶかという事になると思いますが、自分の性格に合うものでなければいけないと思っています。ここが合っていないと割と破綻しやすいと思います。

Twitterの株クラで成功している人の中には自分の成功している手法を教えたくなる方もいますし、他の人がなぜ自分の成功している手法をやらないのかと疑問に思ってしまう方もいるようです。

でも冷静になって考えてください。自分と同じような考えを持った人しか相場にいなかったら、そもそも株価が動かないと思いませんか?

唯一、成功している方に共通している事柄はリスク(資金)管理手法が確立されている事だと思います。どの手法を取るにしても適切なリスク管理の手法が確立できていなければ近い将来破綻すると思います。

当たり前のことしか書いていないですが、世の中に必ず成功する手法なんて存在していないのですからそう思ってやればいいと思います。近道はないですし、今、成功している手法も明日になれば破綻しているかもしれないのです。最終的には自分の努力で成功法とそれに合ったリスク管理手法を見つけるしかないと思います。

 

ブログは好き放題主張出来て良いですね。読み返したら説教みたいな酷い内容です。

私の場合、リスク管理の手法がまだまだ甘いのでもう少しこの辺を磨いていこうと思っています。投資手法や銘柄の引き出しは常に増やしていきたいですね。

 

 


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