あなたの家計は 100歳まで もちますか?

独立系FP 福嶋淳裕のブログ

「国民年金基金」の愛称を公募

f:id:Free_Spirit_19790714:20200901104041p:plain

国民年金基金」という制度をご存知でしょうか?

個人事業主など「国民年金の第1号被保険者」を対象とした任意加入の公的年金制度(国民年金の上乗せ制度)ですので、会社員や公務員(およびその配偶者)の方であればご存知なくても当然です。

私も普段はこの制度を意識することはないのですが、「そろそろ老後資金形成に取り組みたい」とおっしゃる方が「国民年金の第1号被保険者」の場合、比較・検討すべき制度として、個人型DC(iDeCo)やNISAなど、他の制度と併せて必ず紹介するようにしています。

(制度そのものについては「国民年金基金連合会」のホームページでご確認ください)

 

来年(2021年)4月に国民年金基金制度が施行30年を迎えるにあたり、この8月、制度の愛称の公募が行われました。

これから国民年金基金連合会の愛称等選定委員会が選考し、採用者には10万円相当のギフトカードが贈られるそうです。

 

国民年金基金の加入者は、ピークである2003年度は79万人いたそうですが、2018年度は36万人にまで減っているそうです。

国民年金基金連合会は、国民年金基金制度の運営がそもそもの使命ですが、その後、個人型DC(iDeCo)制度の実施主体にもなっている団体です。

個人型DCについては、2016年9月に確定拠出年金普及・推進協議会が愛称を公募して「iDeCo(イデコ)」に決まり、加入者範囲の拡大と同時に2017年からPR活動を展開し、その後、社会に一定程度認知されたことは、皆様もご存じのとおりです。

今回の愛称公募は、おそらく、iDeCoやNISAなどの愛称効果にあやかりたいという思惑なのでしょう。

 


 

私は(自分は利用できませんが)、国民年金基金はよい制度である、と認識しています(終身年金を無リスクで増やせる公的な制度であり、民間の個人年金商品のように運営側の利益を目的としていないから)。

資産運用に対する価値観やリスク許容度によっては、個人型DC(iDeCo)よりも国民年金基金のほうが適合する方は実は多いのではないか、と以前から思っています。