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【SHY 第1巻 あらすじと感想】日本のヒーローは恥ずかしがり屋!?小さな勇気が世界を救う!

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今回は週刊少年チャンピオンにて連載されている『SHYシャイ』第1巻を紹介します。

※ネタバレを含むのでご注意ください。

女の子のヒーローが悩み苦しみながらも人々の心を救うため奮闘する心温まるストーリーです。

SHY実樹ぶきみ


どんな内容?(ネタバレ注意)

21世紀の半ば頃。

突如世界中に現れた超人的な力を持つ人たちが平和を願い、活躍したおかげで『戦争』はなくなりました。

彼らは個性的で恥ずかしい格好をしていたため、人々は彼らを”ヒーロー”と呼びました。

ヒーローは世界中にそれぞれの国にひとりずついて、災害救助や治安維持、慈善活動に励みながら世界中の人々を守っているのです。

日本のヒーローは『恥ずかしがり屋』

日本のヒーローは”シャイ”という名の女の子。

彼女の正体である紅葉山輝(もみじやま テル)は死ぬほど恥ずかしがり屋なのです。

ある日、彼女は遊園地のジェットコースターの事故現場で救助活動をするのですが、そこで一人助けきることが出来ず、重傷を負わしてしまいます。

「もっとちゃんと受け止められていたら。私が…もっと早く助け出せていたら…」

自分を責め続け、テルはシャイに変身することが出来なくなってしまいます。

その後、テルはホテルの火災現場に出くわしてしまいます。

そこにはヒーローの真似をして救助に参加しようとする小さな男の子がいました。

「『こわい』をやっつけて誰かを助けたいっておもえたら、誰だってヒーローになれるんだ!」

その言葉を聞いたテルは、自分のことばかり気にして何もできなくなっていた自分を恥じ、シャイに変身して火災現場に飛び込むのでした。

「…ああ怖いなあ。手も足もガタガタだ…だけど私だってそれに勝ちたいんだ。

君に恥ずかしいところは見せたくない。

―私は『恥ずかしがり屋シャイ』なので

地球の”心”を守れ!

ホテルの火災現場での救助を終えたシャイはロシアのヒーロー”スピリッツ”と共に宇宙にあるヒーローの隠れ家へ行きます。

そこには地上のヒーローを統括している『天帝(ユニロード)』がいました。

シャイは天帝からこれから先の未来にこれまでとは比べものにならないほどの大きな危機が訪れることを聞かされます。

戦争がなくなったこの世の中でも光を望まぬ者が人の心の中の闇を利用しようとしているのです。

そしてヒーローの使命とは人々の希望の光になるということを。

 

その後、テルの学校に1人の転校生がやってきます。

彼女の名は小石川惟子(こいしかわ いこ)

シャイが遊園地の事故で助けられなかった子だったのです。

そして彼女は『スティグマ』と呼ばれる謎の少年によって心の闇を引き出され、邪悪な姿へと変貌してしまうのでした

ここが魅力的!

この漫画は心優しき少女のヒーロー成長譚となっています。

ヒーロー漫画で女の子が主人公って珍しいですね。

この漫画に登場する各国のヒーローはそれぞれ国のイメージになっているように思えます。

例えばアメリカのヒーローはアメコミ風、ロシアのヒーローは大酒飲み、イギリスのヒーローはロックスターとなっています。

そして日本のヒーローは恥ずかしがり屋。

確かに日本人って恥ずかしがり屋なイメージありますもんね。

そんな恥ずかしがり屋でおとなしい女の子が世界を守るために、自分の殻をどんどん破って成長していくという内容です。

 

この世界では戦争はなくなって平和なようですが、それでも人々の心の奥には闇が眠っていて、だれでも悪になってしまう可能性があるようです。

そしてその心の闇を引き出しているのが『スティグマ』と呼ばれる存在。

スティグマとはいったい何なのか。

なぜスティグマは人々の心の闇を引き出そうとするのか。

まだ謎は多いですね。

ヒーローたちも、いつ、どこからこのような超人的な力を持ったヒーローが現れたのか。

ヒーローたちにはそれぞれどんな力があるのか、など気になることは多いです。

この物語の敵は心の闇みたいなので、もしかしたらヒーローも闇落ちして敵になってしまったりなどという展開もありえそうですね。

ヒーロー対ダークヒーローみたいな。

これから先、どんなヒーローが現れて、そのヒーローたちと関わることでシャイがどのように成長していくのかとても楽しみです。

 

おわり