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【雪女と蟹を食う】訳ありな2人が蟹を食べるために北海道まで旅をする【あらすじと感想】

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こんにちは。

カッパ室長です。

 

今回は訳ありな2人のちょっと不思議な旅の物語を紹介します。

 

雪女と蟹を食う』(Gino0808

どんな内容?

その夏は凶悪なほど蝉が鳴いていた。

 

主人公の男性・北(きた)は自殺を考えるほど人生に行き詰っていました。

縄を首にかけるところまでいきますが、結局死ぬに死にきれず。

北の残りの所持金は4万4,444円。

全部使い切るため、何をしようか考えていると、TVで蟹を食べるグルメレポーターの姿が映ります。

今までの人生で蟹を食べたことがなかった北はこの映像を観て北海道で蟹を食べることを決意するのです。

 

北は図書館で北海道までの旅費を調べ終え帰る途中、清楚系なお金持ちの人妻・雪枝彩女(ゆきえだ あやめ)とぶつかります。

彼女がはめていた大きなダイヤの指輪を売れば10万くらいになるなと考えた北は、強盗することを決意し、雪枝を尾行して玄関で襲います。

雪枝は物分かりが良く、「大人しく従います。体が目的ならお相手もします。なので乱暴しないでください」と言い出すのです。

北は金が欲しかっただけですが、お言葉に甘えて雪枝と関係を持ってしまいます。

「幻想ですよ。三十路の女に貞操観念なんて…」

と言い、笑う雪枝を見て、北はもし雪女が現実にいたらきっとこんな顔で笑うのだろうと寒気を感じるのでした。

 

その後、雪枝は北にコーヒーを淹れ、いくらほしいか尋ねます。

すっかり毒気を抜かれた北は雪枝に100万欲しいことを伝え、「死ぬ前に北海道まで蟹食いに行こうと思って…」とこぼしてしまいます。

『蟹って…よく考えたらバカらしすぎる』

この場から消え去りたいと思うほど恥ずかしくなった北は、雪枝に謝りながらこの場から去ろうとします。

すると雪枝が

「…私も食べたいです。蟹」

と言って、雪枝の車に北を乗せ、一緒に北海道まで行くことに。

 

こうして犯罪者と人妻は北海道までただ蟹を食いに行く旅に出るのでした。

ここが魅力的!

訳ありな2人が出会い、北海道まで蟹を食べに行くという不思議な物語。

 

第1話では謎がとても多い漫画ですね。

なぜ北は死のうとしていたのか。

自殺をしなければならないほど、追い込まれている状況なのか。

また、雪枝さんはなぜ犯罪者である北と一緒に蟹を食べに行こうと思ったのか。

贅沢な暮らしをしているし、今のところ夫婦仲もそこまで悪いようには見えません。

単なる暇つぶしなのか。

それにしては雪枝さんが時折見せる冷たい目がとても気になりますね。

これらの理由は後々判明していきます。

そして旅を続けるうちに北は雪枝さんに惹かれていきます。

旅が終わり、雪枝さんと別れることが死よりも残酷な死だと感じるようになっていくのです。

 

この作品は北海道までの旅を描いていて、途中二人は様々な観光名所巡ったり、ご当地グルメを堪能したりします。

旅好きな人が読んでも面白いかもしれませんね。

 

この旅を終えて、北は本当に自殺をしてしまうのか。

雪枝さんが旅を続ける本当の理由は何なのか。

果たして二人は無事に蟹を食べることができるのか。

今後の展開に目が離せません。

 

 

第2巻はコチラ↓↓


旅を続けるうちに彩女は出会ったころより明るくなり、北とも仲がより深まっていった。

だが仲が深まり、彩女への想いが高まるたびに届かぬ存在だと認識させられ苦しむ北。

次の目的地である山形の銀山温泉へ向かう途中に訪れた加茂水族館で彩女は高熱を出し倒れてしまう。

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おわり