年末年始に起こったドラマ③投薬治療開始

人生のドラマ

2020年3月28日 更新日:

年末年始に起こったドラマ-序章-はこちらから。
年末年始に起こったドラマ②人生で初めての入院はこちらから。

無事に検査入院を終え、日常生活に戻りました。
仕事は普通に行なっていましたが、職場にはCOOにだけ状況を報告し、
検査入院の事と、検査結果が出るまで職場には出社しない事を伝えました。

幸いにも、昨年12月から週2出勤でその他はリモートワークになっていたので、
同僚に心配をかけることなく検査を待ちながら自宅で仕事をする事ができました。

また、1月12日に籍を入れたので、会社から5日間の有給休暇が特別に与えられ、
Aが滞在する最後の1週間のほとんどを、
自分たちの時間として過ごすことができました。

先生が結果の電話をしてくださったのは1月13日。
その結果は、肺結核でした。
結核という病気を知った当初はあまりピンとこず、
昔に罹った人は隔離され、血を吐いてしんでいたというイメージしかありませんでしたが
入院前にかなりの記事や症状を確認していたので、
あまり驚かずにその事実を受け止める事ができました。
直ぐに治療に移るとの事で、14日に病院を訪れ、その治療法の説明を聞きました。

先生によると、結核菌自体はとても弱い菌で、
発症せずに持っている人は多数いるとの事。
加齢や免疫の低下等により発症し、その中でも移す結核と移さない結核があり、
私は幸いにも人に移さない結核でした。
もし移す結核だった場合は、ひどければ入院、
軽くても自宅に閉じこもって人との接触を絶たなくてはなりません。

あまり身近でない病気のイメージですが、
東京だけでも現在約2,000人の患者がいるそうです。

結核菌は細胞分裂をしている時にしか薬が効かない為、
6か月間の投薬治療が必要だとの事。
しかも最初の2カ月は4種類の抗生物質を服用しなければなりません。
その結果を見て、薬が菌に対して効いているようだったら2カ月後に薬を半分にし、
更に4か月の投薬治療を行ないます。
そこで基本的には完治ですが、その中で約2%の人が再発するのだそうです。
だから、6か月間の治療の後も、2年間は6か月ごとに検査を受けなくてはなりません。

私は薬嫌いで、風邪はしっかりと休養をとったり、熱を出し切る事で治したりし、
痛み止めの薬をのむぐらいだったら痛みに耐える事を選ぶぐらいでしたが、
いきなり毎朝食前に3カプセル
そして食後に7つの錠剤と1袋の粉薬をのまなければならなくなりました。

その副作用は、疲れやすくなる、動機や息切れがする、視界がぼやける等など多種多様。
更に副作用が出やすくなる為、食事制限も出ました。

薬をたくさんのむので肝臓を酷使する為、まずお酒(特にビールとワイン)は禁止。
更にマグロ、秋刀魚、サバなどの青魚、そしてチーズも禁止。
お酒とお魚は特に無理なく摂らずにいられましたが、チーズはきついっ!
チーズは毎日食べる訳ではありませんが、なくてはならないお料理が多いんです。

衝撃だったのは、このドクターマリオのような毒々しいカプセルを飲む事により、
オレンジ色のおしっこが出ることです!
ちょっと笑えるぐらい身体に悪いお菓子のような色のおしっこが出ます。(笑)
何でも、汗からも出るらしく、白い下着やシャツを染めてしまう程だとの事。
冬で良かったですねと言われました。確かに!

でもラッキーだったのは、結核は国家として撲滅したい病気であるとの事で、
治療に国からの補助が出ますと言われました。
通院や投薬治療が長きに渡り、人によっては金銭的な理由や、
症状がなくなった為に治療を途中でやめてしまう人もいるからだそう。
よって70%は通常通り社会保険で賄われ、25%は国からの補助なので、
私が負担する金額はなんと5%!有り難や、有り難や。

その為、病院で手続きをした後に肺のレントゲン写真を持って保健所に行きました。
そこで担当者の方にご挨拶をし、服薬ノートを受け取ります。
再度結核やその制度ついても丁寧にご説明をしてくださり、
そしてその担当者の方が、1ヶ月毎にメールで現状確認をしてくださいます。
これだけやっていただいているのだから、しっかり治さないと!

投薬治療も食事制限も初めて、そして毎朝これらの薬と向き合う毎日。
一気に1ヶ月分処方された薬の量を見て愕然としました。
こ、これをぜんぶのまないといけないんだ。。と。

日常生活を送る上では特に症状が出ていなかった私は、
毎朝薬をのむことで自分が病気であるという事を思い出すこととなり、
何だか1日の始まりがとても気が重くなっていました。

更に、やはりのみだした当初は副作用が出ており、
普通に仕事をするだけでひどく疲れ、睡眠時間が延びました。

丁度そのころプロジェクトが立て込んでおり、
夜遅くまで仕事をしなくてはならない日があり、
気が休まらない毎日も重なり、結構きつい日が続きました。

それでも家族や、パートナーのAや、職場の理解、
そしてシェアメイトにも支えられ、少しずつその状態に慣れていく事ができました。
母Fumikoからは救援物資も届きました。
可愛い姪っ子がつくってくれたという可愛らしい平べったいお餅も。(笑)

結局毎朝たくさんの薬と向き合わないといけないのに、
毎日それと向き合い、落ち込んでいく毎日がいやだったので、
薬がきらいだというマインドから、
薬は自分の為に働いてくれている味方であるというイメージに変えました。
そうする事により、気持ちがだいぶ楽になりました。

最初の2週間の投薬治療を終え、
再度薬の副作用により肝臓に異常が出ていないかを見る為に病院へ。
血液検査の結果は良好!私の肝臓はしっかり仕事をして働いていてくれました。
次の通院は1ヶ月後で、その時に再度採血とレントゲン検査をしますと言われました。

気持ちも楽になり、副作用もさほど感じなくなってきて、
肺結核という病気にも向き合えるようになってきたな~と思った矢先にある事件が。

はい、それはもう踏んだり蹴ったりのできごとです。(笑)

④へ続く

小梅

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小梅 koume

人と人、人とものごとを繋ぐカタリスト。 オーストラリアを中心に6年間の海外生活を送り、現在は東京を基盤にインバウンドメディアとインバウンド専門カスタマイズツアーを提供するJapan Travel K.K.で仕事をしています。 ブログを読んでいるあなたと共に人生を楽しみながら、#日常を輝かせるTipsを共有できるメディア創りを目指します。 人生禄を綴った「note」の記事はこちらから→ https://note.mu/mt_koume

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