お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと

ダウン症・呼吸器機能障害・音声言語障害のある息子のお陰で、毎日を幸せに生きられるようになった学びと気づきを綴ります。

攻撃的なコメントを見て感じたこと

先月の佐賀講演会の様子を

NHKニュースで放送していただき、

許可をもらってYouTube動画に投稿。

 


ダウン症の子を持つ父親が講演 NHK佐賀ニュース

 

感想のコメントがいくつか書かれていました。

 

どんなコメントだろう?

 

ワクワクしながら見てみると、

攻撃的なコメント。

 

『障がい児を育てたければ自腹でやれ。

 税金で寄生虫を育てるとか

 ふざけるのもいい加減にしろ』

 

怒りや憤りの感情が湧いてきました。

 

こんなコメントを

書くなんてひどい。

 

と心の中で呟いています。

 

しかし、しばらくすると

コメントを書いた人の背景に思いがいきます。

 

こういうコメントを書くということは、

この人が育った環境がこういう環境だった。

のだろうと。

 

「自分の力で頑張って稼いで自立して生きろ!」

「それができない奴は生きる価値がない!」

 

おそらく、

そう言われて育てられてきたのではないか?

 

それがその人自身の価値観となって染みつき、

歯を食いしばって頑張って生きてきた。

 

それでも周囲から認められずに、

怖れと不安が充満しながらも、

なんとか生きている状況ではないのか?

 

そう思うと、悲しくなるし、

コメントを書いた人に

「大丈夫だよ」って、

声を掛けたい気持ちになりました。

 

私たちは、多くの場合、

生まれ育った環境によって、

自分の価値観を無意識のうちに形成し、

その価値観にそって人生を送っていきます。

 

多くの場合、自分の価値観に無自覚で、

それが当然の社会常識のように思い込み、

自分と異なる価値観の人を

受け容れることが難しいです。

 

それでもある程度自分が満たされていれば

問題にはなりにくいのですが、

自分が満たされていない場合は、

他者(特に社会的弱者)に対する攻撃となって

表面化してきます。

 

表面化しなくても、

心の中で他者を攻撃し、戦っています。

それがこのコメントです。

 

『障がい児を育てたければ自腹でやれ。

 税金で寄生虫を育てるとか

 ふざけるのもいい加減にしろ』

 

問題は、他者を攻撃する人にあるのではなく、

そういう人を生み出した社会全体に

あるように思います。

 

私が「障がいのある息子からの

学びと気づきの講演会」で伝えたいことも、

無意識のうちに刷り込まれた価値観に気づいて、

自分らしい幸せな人生を生きることです。

 

そういう社会づくりに少しでも

貢献できたらと思っています。

  

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