認知症と回想法
認知症の治療現場では音楽を聴くと、それに紐づいた当時の記憶が蘇ってくるのが知られていますし、実際私たちもそのことをよく知っています。
認知症への音楽は良い刺激となりこれをきっかけとして日常生活の動作などが改善されることも報告されています。
これは音楽を利用した「回想法」といわれるものになります。
回想法とは、昔の体験や思い出を語り合う心理療法の一つですが、コミュニケーションを通じて行われる場合と、音楽を活用して行われる場合があります。
音楽には不思議な力があり、その頃自分が何をしていたのか、それが何歳ころの事か、その時にいた家族や学校や友人なども鮮明によみがえってきます。
もちろん楽しかった思い出も、苦い思い出も蘇りますので気を付けなければなりませんが、それらの思い出を話すことで、その話を聞いた人も似たような思い出があると自然にコミュニケーションが進んでいきます。
思い出話を聞いたり、話したりする能力が高まることは事実です。
しかし、音楽を使用した「回想法」でで認知症が完治するわけではありません。
認知症は引き起こす原因によって、手術や薬物療法によって症状を完全に解消したり、改善できたりすることがありますがごく一部の話で、現在のところ根本的に治す治療法はないのです。
しかし、脳細胞が活性化されることにより認知症の進行を一定程度遅らせることが出来ることは知られています。
音楽を使った音楽レクリエーションや音楽療法をうまく利用していただき、ご家族の負担の軽減もできますし、何よりもご本人の気持ちを和らげることが出来ます。
コミュニケーションのみで回想法が難しい場合は、是非音楽を使用してみて下さいね!
「とよたMケアの会」では音楽療法の講座も開催しております。
市、町の認知症予防の担当の皆様。
音楽療法講座のご依頼があれば、公民館でも交流館でも開催させて頂きます!!
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