2017年の初夏に脳出血に倒れ、要介護となった母。
2019年の終わり、こんどは脳梗塞を発症し、現在入院中。
母が入院するリハビリ病院でも、1月下旬ごろから新型肺炎を想定した対応が強化
面会時のマスク着用やアルコール消毒の呼びかけが徹底されています。
今回は番外編として
新型コロナウイルスと手洗い予防
について触れたいと思います
(少々長いで~す)
【新型コロナウイルスについて】
新型ウイルスの発生
「ネイチャー」のサイトによると、今回のコロナウイルスによる症例が最初に認められたのは、2019年12月の武漢の海鮮市場とのこと。
その発生源がコウモリである可能性が非常に高いと言われています。
WHOによる命名
WHO世界保健機関は2月11日、新型コロナウイルス関連の病名を「COVID(コビット)‐19」と命名したことを発表しました。
★コロナウイルス(coronavirus)と病気(disease)、発生年の2019年を組み合わせた名称。
以前は「スペイン風邪」やなどのように地名を組み合わせた名称でしたが、近年はそうした病名を避けるようになっています。
症状について
新型コロナウイルスは、発熱や咳など風邪に似た症状を引き起こします。
◆ふたつのパターン
〇風邪症状が1週間ぐらい続き、やがて軽快する
〇風邪症状が1週間ほど続いたあと、倦怠感と息苦しさが表れる。10日めくらいから重症化する
★高齢者や持病がある人などが重症化する傾向にあります。
感染のしかたについて
〇潜伏期間は2週間
〇ヒトからヒトへの感染あり
〇飛沫感染と接触感染
〇濃厚接触者とは直接接触、または対面で2m程度の距離での接触のこと
★上海で「エアロゾル感染」の可能性があると発表がありましたが、厚生労働省では空気感染に似た現象は未確認だとしています
エアロゾル感染
飛沫から水分が蒸発しウイルスの粒が空気中を漂い、それを吸い込むなどして感染すること
予防について
〇インフルエンザ等と同じく感染症対策を行う
〇毎日検温する
〇症状がある人はマスクを着用し、周りにうつさないようにする
★予防としてのマスク着用
かなり混みいった屋内・乗り物内では有効と見られるが、それ以外の場所では効果は認められない
日本国内での感染者数
2/17 時点で国内で確認されている
感染者数
59名(無症状者含む)
【参考】
「ダイヤモンド・プリンセス号」
1,723名の検査中陽性が確認された人数
454名
(うち無症状者189名)
※2/3に横浜港に到着
厚生労働省
「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」
新型コロナウイルス感染を疑ったら
〇救急外来受診は避ける
〇かかりつけ医に電話で相談をする
〇帰国者・接触者相談センターに相談をする
厚生労働省が示した
新型コロナウイルス感染症の
相談・受診の目安
◆かぜの症状や37度5分以上の発熱が4日以上続く
◆強い倦怠感・息苦しさ
相談
↓
帰国者・接触者相談センター
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html
↑
相談
◆高齢者・妊婦
◆糖尿病、心不全、呼吸器疾患の持病がある人
◆透析を受けている人
◆免疫抑制剤や抗がん剤などの投与を受けている人
風邪の症状や発熱が2日ていど続く
【参考】
厚生労働省ホームページ
新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09571.html
【手洗いについて】
普通のせっけんと薬用せっけんの効果の違い
薬用せっけんを使うと皮膚表面の菌の減少は見られます。
しかし感染症の減少に有効とまでは言えないようです。
普通の洗浄せっけんと流水でしっかり洗うことでも、じゅうぶん効果が得られます。
★他国での臨床試験においても抗菌せっけんと普通のせっけんには感染予防効果について有意な差はなかったという結果が出ています。
【参考】
厚生労働省ホームページ
FDAの措置の根拠となる有効性及び安全性の情報について
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000144159.pdf
効果的な手洗いのポイント
★掌、甲、指の間、指先、手首など丁寧に洗う
★流水によるすすぎの徹底
★爪は短く切っておく
洗う時の注意点
擦り合わせて洗う時間が長すぎると菌が増加する
指先には菌が残りやすく、あまり減少しない傾向がある
最も除菌効果が高い手洗い方法
(1)せっけんを泡立て15秒間擦りもみ洗いをする
(2)流水で15秒間すすぐ
(3)ペーパータオルでよく手を拭いて乾燥させる
★指先はすすいでも除菌されにくいが、拭き取ると減少。
ただし指先には手洗い後も他の場所に比べて、多くの菌が存在するそうです
【参考】
「手洗い過程における手指の細菌数の変化から見た有効な石鹸と流水による手洗いの検討」
「石けん手洗い後にペーパータオルを用いた乾燥方法の除菌効果の検討」
新型コロナ予防にも!
マメなまめぞうくんと
アズキちゃん
病院などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
厚生労働省のインフルエンザ啓発キャラクター
「まめぞうくんとアズキちゃん」です。
写真にはアズキちゃんしか写っていませんが……
(ちなみにアズキちゃんは緑色の種類の小豆だそうです)
まめぞうくんとアズキちゃんの手洗い方法がポスターになっています。
A4サイズでプリントして洗面所などにはってみてはいかがですか
「マメに手洗い、マメにマスクでインフルエンザ予防!」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/poster25b.pdf
こんなツールもありました。
伝言メモ用紙ですね
カワイイです。
職場で使ってみてはいかがでしょう。
「まめに手を洗ってね」伝言メモ
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/2014telmemo.pdf
さいごに。
新型コロナウイルスは、確かに感染力が高いような印象を持ちます。
しかしこれまでのインフルエンザの流行の状況を考えたとき、必要以上に過敏にとらえなくとも良いのでは、と感じています。
インフルエンザについて
(2/14更新版)
2020年第6週(2/3~2/9)に医療機関を
受診した患者数
推計 約31.5万人
2019年第36週(9/2~9/8)以降
累積の受診者数
推計 約648.9万人
これでも昨年に比べるとインフルエンザの罹患率は低いようです。
インフルエンザ流行レベルマップ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html
高齢者や病中病後の人、妊婦等が注意するのはこれまでの感染症対策と同様です。
また、接客業など不特定多数の人と接する人も感染の危険があるのも同様。
〇発熱や倦怠感があったら会社や学校を休んで医療機関を受診し、まわりの人にうつさない。
〇症状があるときはマスクをして、咳エチケットを守る
〇外出先から帰ってきたら手洗い&うがいをする
〇人混みは避ける
〇栄養と睡眠をしっかりとる
こう並べると、基本的に風邪予防の対処と同じです。
警戒はしつつも、過度に恐れず予防を徹底するのみ。
除菌スプレーなどで、ドアノブや洗面所の蛇口などを拭き取るなどの対策をプラスすれば良いのではないでしょうか
わたしはもう何年も前ですが、腸炎になって苦しんだことがありまして……
それ以来、居酒屋等飲食店でトイレに入るときはドアノブに気をつけています。
(たぶん感染源がソコ)
手洗い場所が中にしかないときには使い捨て手袋をすることもあります。
まあ「備えあれば患いなし」ですが、気をもみすぎても疲れてしまいますからね~
「厚生労働省ホームページ」