3年目突入!

昨日9月15日でレクールはオープンして2年が経ちました。と言っても、ああだこうだ振り返るつもりはありません。ただ今思っていることを少し文にしようかなと思っている程度です。大きな独り言なので読まなくても結構ですよ。

ふと考えることがあります。町で100人に「ワインに興味がありますか?」と聞いて、興味ある人は何人いるだろう。おそらく、30人くらいはいるだろう。では、「ワインをよく飲まれますか?」と聞いて、日常的に飲まれる方は、15人くらいはいるだろう。では、「ワインバーに行ったことはありますか?」と聞いて、行ったことがある人は何人いるだろう。おそらく、5人くらいではないだろうか。その中で行きつけのワインバーがあり、定期的に通っている方はというと、おそらく1~2人じゃないだろうか。我らはそんなごく少数のワインラヴァーをターゲットにしているのです。

レクールにも、よく通ってくれていたけど来なくなった方、1回だけ来て来なくなった方、2~3回続けて来たけどトンと来なくなった方、色んな来なくなった方がおられます。理由はそれぞれあるでしょう。店が気に入らない、ワインが気に入らない、僕の接客が好ましくなかった、家庭や健康上の事情、等々。いいんです。
ワインなんかどこでも飲めるし、どこでも買えます。買った方が安いし、家の方が気を遣わずに自由に飲めます。そう考えたらワインバーなんか必要ないのかもしれません。ワインも飲まなくても死なないので、生きていく上で必要ではないのかもしれません。

ではなぜ、遠い所を高いお金を払ってまで飲みに来てくれるのでしょう。僕はそこに心から感謝の気持ちがあります。暑い中、寒い中、雨の中、わざわざ来ていただけるのです。僕は会話上手でも、愛想いいわけでもなく、接客上手でもありません。ただの41歳純度100%の中年です。気も利いていないのかもしれません。ただ一つ言えるのは、先ほど書いたように心から感謝の気持ちがあるので、何よりも興味を持って接しています。そこに異性も同性も関係はありません。そしてできうる限りのサービスを心掛けています。でもこれは、来ていただかないと伝わらないものです。店とはそういうものです。

お客様で一番驚かれることがあります。それは本人が以前いつ来て、どこに座り、何を飲んでいたかを全部私が記録していることです。何回目の来店かも知っているのです。これは、興味がないとできないことだと自分でも思います。その顧客データは、次来店された際、良いサービスをするための記録です。すべては、より良いサービスのためです。
現在のブラインドテイスティングの二次試験対策も、だんだんと改良し、より良いサービスを追求した結果今の形となったものです。それも、お客様が気づかせてくれたからこそ形にできました。良いサービスは良いお客様によって作られるものです、良いお客様でないと良いサービスは受けれないと思います。

レクールは、本当にお客様に恵まれています。まだまだ暇な店ですが、河本はひたすら何かをしています。2次試験対策のコメント、セミナーの資料作成、月2回替わるグラスワインの選定とコメント作成など何かひたすら考えています。手を抜いて楽することは簡単ですが、より良いものを一定の水準で保つのは高い意識がないと無理だと思います。レクールに通っていただいている方のためにも、質を落とさないように、真摯に良いサービスに努めたいと思った日でした。