夏が過ぎ、インターンを経験した就活生は多いのではないでしょうか?インターンに参加するにあたっても、エントリーシートの提出や面接が求められたりと本選考さながらのフローを経験することになると思います。本日は、そのフローの1つであるグループディスカッションについて、受かるために必要な3つのポイントをお伝えしたいと思います。
1.まずは役割を明確にすること
え?そんな当たり前のこと?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、この当たり前が非常に大切になります。というのも、私はこんな9名ほどのグループディスカッションで大変な経験したことがあります。その時の状況は以下のようなものです。
~遭遇した場面~
就活生A:では、話を始める前なんですが、タイムキーパーや書記は私がやるので、皆さん自由に話してくださいね。では就活生Bさん、○○について意見はありますか?
就活生B:私は~で、~なので・・・(3分ほど話が続く)
就活生A:なるほどなるほど。では宮さんはどう思いましたか?
宮:9人もいて、1人3分も話すと終わらなくなるので、30秒ほどで話しますね。かくかくしかじか。
このグループディスカッションでは、ほとんどの人が、就活生Aに困惑をしていたように見えました。それと同時に、このままだとおそらく話が回らないという不穏な空気も流れていました。
なぜ就活生Aのような人が出たのかといえば、答えは単純明快です。役割=価値があると考えてしまっているからですね。
その結果、一人ですべての役割を担おうとして、結果何一つうまくいっておらず、チームがダメになってしまいそうになりました。実際、タイムキーパーとしての役割を担いながらも、タイムコントロールを行えていなかったですし、書記を担いながらも、まとまった意見が言えたわけではなかったので、今振り返ると相当ひどかったと思います。
役割を明確にするというのは2つの意味があります。1つ目は「チーム内の役割を明確にする」ということです。それは、あくまでも議論を効率よく促進させるために必要なことであって、必ずしも自分が担う必要があるものではないです。話の流れを読んで、必要に応じてタイムキーパーでなくとも時間を伝えることは必要ですし、極論、チームの一人一人がすべての役割を意識できると議論に集中できるチームになるはずです。
それよりももっと大切なのは、2つ目の「自分の得意な役割(=立ち位置)」は何か?です。先ほどの例でお伝えすると、私の得意な役割というのは、論理的に考える立場を取ることです。なので、このまま一人3分話すとチームが回らなくなるということを感じて行動をしました。
常に自分の強みが意識で来ていると、その強みを活かすためにどんな立ち位置で話に参加すればいいか意識しながら参加できます。その強みが活かされるので、グループディスカッションの中でキラリと光るものを持った人に見えるというわけです。先ほどの例では、その発言くらいしかしていませんでしたが(そもそも、人数が多いので、発言の機会がそんなに無いわけですが)結果、選考を通過していました。
自分の強みを活かせる立場で話をすることが非常に大切だということを知っておいてほしいと思います。以下に参考までに、代表的な役割を担うときのポイントをまとめましたので、自分の強みが活かせそうか考えてみてほしいと思います。
- ファシリテーター:周りへの気配りができる人:話ができていない人に話を振ったり、意見を引き出せるといいでしょう。特に、「なんで?」や「どうして?」といった議論を深めるためのワードや「ほかにある?」「例えば?」などと話を広げるためのワードを使えると、議論が活性化します。
- 書記:意見をまとめることができる人:人の意見をまとめつつ、議論中で足りない観点や全体の話の矛盾点を伝えることができるといいでしょう。裏のリーダー的な存在だと私は考えています。また、人の意見をまとめつつ、自分の意見を言わないといけないため、聞いて理解することが苦手だという人は、できれば避けたほうが良いかと思います。
- タイムキーパー:ゴールから必要な時間を逆算できる人:一番大変な役割なのが、タイムキーパーだと私は思っています。初めて議論する内容がほとんどのグループディスカッションで、ゴールを逆算して、あと○分で終えようと伝える必要があるためです。ときには、「完成物ができないと意味がないので、ここでいったん終えよう」などと、無慈悲な声掛けもする必要が場合によってはあります。
2.意見を言える状態を作ること
自分がどんな役割で勝負すればいいのかわかったら、次はその役割が十分に担える雰囲気を作っておくことが大切になります。特にグループディスカッションでは、初めて会う人がほとんどだと思います。ですので、いかにスタート前に仲良くなるか、話せる雰囲気を作るかが大切になります。
私が実践していたのは、「緊張しますね」ということを必ず着席後に話すようにすることです。相当場数を踏んでいる人か、そもそも人と話しをすることが好きな人でなければ、大半の人はグループディスカッションが始まる前に緊張をしているはずです。だからこそ、「私もあなたと同じ気持ちなんですよ」ということを伝えて、打ち解けるということをしていました。
また、議論中に意見を言えない状態(議論で自分が飛ばされてしまっている状態)に遭遇したことがある人もいるかもしれません。そんな時に行っていたのは、静かに手を挙げるということです。何かを話そうとすると、横の人の意見が強く、流されてしまうこともありますが、この方法はほぼ自分が意見を言える状態になります。手を挙げてみると分かるのですが、面白いくらいに議論が一度中断します。そして、決まってそのあとに「○○さん、意見ありますか?」と話を振る人がいます。グループディスカッション中であれば、手を挙げている人を気遣うということは誰しもが反射的に行うことなので、一気に自分の場に持っていくことができるので、オススメです!(ただし、当たり前ですが意見がないのに手を挙げることはないに様にお願いしますね!)
3.場数を経験すること
最後は、「結局それかよ~」と思われるかもしれませんが、なんといっても場数が大切になります。ただし、やみくもにグループディスカッション講座などに参加しろと言いたいわけではありません。私自身、就職活動が始まった当初は手当たり次第にグループディスカッションに参加していました。しかし、結局のところ議論のお題をいくつか知っただけで、何一つ成長していませんでした。
考えに考えた結果、議論における自分の強みを洗い出して、その役割に徹することだけに集中しました。すると、どんな流れだと自分の話ができるか分かるようになってきました。この、自分の強みが発揮できるステージを理解するには、何度も場数を踏むしかありません。いくらプールでの泳ぎ方を本で学んでも、実際にプールで泳がなければ進歩はありません。
また、場数が増えてくると、どんな時には自分の強みが出せないのかも分かってくるかと思います。そんな時には第2の強みを持っておくことが大切になります。2人に1人が持っている強みだと50%確率で強みが重なります。その場合は、より優れた強みを持った人が合格を勝ち取ります。ですが、もし第2の強みを持っていたら、どうなるでしょうか?50%×50%=25%なので、4人に1人の存在になります。グループディスカッションは平均して4~6人程度で行うものなので、これだけでもほかの人とかぶらない存在になります。その強みで勝負できるかを検証するためにも、場数を踏んでほしいと思います!
まとめ
グループディスカッションで大切になるのは、自分の強みを理解して、その強みが発揮できる場面を作りだせるようにすることです。そして、そのための練習を本選考までに何回出来たかが、本選考のグループディスカッションを通過するためのコツになります。ぜひ、早い段階から動き出して、自分の型を身に着けておけるといいですね!
本日も最後まで目を通していただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!
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