「考える快感」を知らない人は損している


今改めて思うのですが、私がMBAで得た最も有益なものは、

「知らないことやわからないことに直面しても、一晩調べて考えれば、自分なりの結論は出せる」

という自信です。

MBAでは、企業戦略、マーケティング、ファイナンス、統計学等いろんな知識も吸収しましたが、この「自信」が一番の宝になっている気がします。

MBAでは授業の度に多くの宿題が出ます。特にケーススタディとよばれる課題が主流です。

このケーススタディでは、実在の企業の概要が最初にまとめられており、そしてその企業が過去に直面した問題が文章で書かれています。関連するデータが図や表の形で掲載されています。

中には解決すべき問題とは関係のない文章やデータも混じっていて、これが臨場感を出しています。

このケースを読み、企業が抱えている問題の解決策等を考え、レポートにまとめるのが宿題として出されます。発表する順番が回ってくると、レポートに加えてプレゼン資料も作成する必要があります。

ケースの中には、自分がまったく知らない業界の、まったく知らない企業を扱ったケースもあります。当然、宿題を出された段階では、その答えはまったくわかりません。

MBAに入学して最初のうちは、全くわからない宿題が出るたびに途方にくれていました。

しかし、だんだんと慣れてくると、全くわからないケースの方が面白くなってきました。

全くわからないケースが課題になった場合は、とりあえずケースを熟読し、指定テキストの関係ある部分を読んだみたり、ケースに付随している財務諸表を丹念に読み込んでいきます。

問題の答えを考える前に、まずそのケースが取り扱っている企業の内容と財務状況を頭に入れてしまいます。そうすると、最初は全く知らなかった企業についても、自分の頭のなかにその企業用の思考回路が出来てきます。

思考回路が脳みそに出来上がった段階で、改めて問題を見てみると、大体妥当と思われる解決策が自然と頭に浮かんできます。

この、「最初は全く分からなかった問題が、脳内に思考回路を作ることで分かってしまえるようになる」というのは、かなりの快感でした。

この快感を味わってからは、全く分からない宿題に取り組むことが、苦痛から楽しみに変わりました。

こうして、調べて考えることの楽しさを知ったことが、私にとってのMBAでの大きな収穫でした。これは、私の仕事にとっても大きなプラスになっています。

今は、全く知らない領域に関する仕事を依頼されても、「調べて考えて見ます」と即答し、期日内にそれなりのアウトプットを提出することができます。

MBA前の自分だったら、「『それはどうやって調べたらよいんですか』『どうやればいいか指示してください』という返答をしてしまっていたのでは」と思うこともあります。

実際仕事をしていて、分からないことがあるとすぐに人に聞いたりあきらめたりする人を見ると、イライラしてしまうのですが、こういう人は「調べたり考えた結果分かった」という経験をしていないのではないかと思います。

受験勉強のように解答方法を暗記し、暗記した解答方法を使って短時間に答案用紙を埋めるという仕事しか、してこなかったのではないかと思います。

白紙の紙を渡されて、一晩かけて自分なりの考えをその紙に表現するという機会を与えられてこず、自分でもその機会を作ってこなかった場合、そのような機会を活かしてきた人と比べると、10年くらいたって大きな差となって現れてきます。

このような調べて考える機会は、MBAなどに行かなくても自ら作り出すことができます。多くの人が調べて考える機会を持ち、その楽しさを知ってくれればいいなと、おせっかいながら考えてしまいます。


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