旨辛?辛旨?がまた食べたくなる辛麺専門店

中華編
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辛麺専門店 辛獅子 本店

日本各地にはご当地グルメやソウルフードと呼ばれる郷土料理があります。歴史の古いものから町おこしを目的とした新しいものまでさまざまで、ご当地B級グルメのコンテスト「B-1グランプリ」などにより全国的に知られるようになりました。いにしえから新しいもの好きな京都人は、他の都道府県の郷土料理に関心のある人が意外と多く、京都市内には郷土料理を提供している多種多様な飲食店が存在しています。そんな中、完熟マンゴーである太陽のタマゴみやざき地頭鶏宮崎牛などが有名なご当地グルメ大国なのが宮崎県。そして宮崎県民熱愛グルメとも言われていて、京都でも注目されているのが宮崎県発祥のラーメン「辛麺」です。“辛そう…”と思われた方は察しがいいですね。そう、辛いんです。しかし、人生において刺激は必要。どうせ刺激を受けるなら、おいしい刺激の方がいいとは思いませんか?と、いう訳で、人生を豊かにする刺激を求めて、西大路三条へ向かいました。

三条通西大路通の交差点(西大路三条)を東へ500mほど行ったところにある「辛麺専門店 辛獅子 本店(からめんせんもんてん からじし ほんてん」)。三条通に面していて、わかりやすい立地にあります。こちらが本店ということで支店はあるのかな?と探したのですが、京都市内では支店を発見できませんでした。2013年(平成25年)8月にオープンされたお店で、四川料理などの辛いものにも耐性のある京都人が足繁く通っているそうです。昼のラストオーダーは15:30ですが、スープがなくなり次第終了されますので、早い時刻に訪問される方が確実。時刻は13:10、早速店内へ入ってみましょう。

平日の13時過ぎ、しかも新型コロナウイルスの影響で飲食店の客足が落ちている状況でも、数組のお客さんが利用されていました。カウンター席や2名テーブル席もあり、お一人様でも伺いやすいお店です。「辛麺」ですので当然、辛い麺なのですが、管理人のように辛いのが得意でない方でも、辛さのレベルを選べるので大丈夫。まずはメニューを確認してみます。

辛さは0辛〜50辛までの51段階。辛いのがまったくダメな赤ちゃんのような舌を持っている人でも、0辛をチョイスすれば大丈夫そうですね。さて、管理人は本来であれば“程よい辛さが口に広がる!”6辛ぐらいにしたかったものの、やはり辛さをキッチリと体感してこその辛麺。30辛だと“死辛!死に方用意!!”と飲食店とは思えない商品説明になっていて、ユーチューバーのように“最強の50辛に挑戦してみた”とかは絶対にムリ当ブログのような過疎ブログ50辛のREPORTをすれば、どのぐらいアクセス数を稼げるのか?はちょっと興味はあるものの、死んでまで挑戦しようとは思いません。そこで今回は、少しだけ頑張って“スタンダードな辛旨!”な「10辛」¥750に決め、セットメニューの「ちび月見なんこつ丼セット」プラス¥330を注文してみました。

ものスゴい赤色のスープなんだけど、とビビリながら辛麺をしばし眺めます。地獄の池のような色、と形容したくなるようなドス赤黒いスープです。写真も撮ったことだし、おいしそうな「ちび月見なんこつ丼」だけをいただいてシレっと帰ろうかな…と頭によぎったものの、そんなモッタイナイことは許されません。“ほんのり辛いアクセント!”の3辛ぐらいにすればヨカッタ。と後悔しても状況は変わりませんので、思い切ってスープからいただいてみます。

ハイ、辛いです。10辛は辛さレベル20%なのに、パンチが効いた辛さ。しかし、ダシや具の旨味もしっかりと味わえる辛さです。おそらくですが、辛いのが得意でない人のギリギリの辛さレベルではないでしょうか(あくまで個人の感想です)。辛旨と旨辛のちょうど中間地点といった、爽やかな辛味と濃厚な旨味がクセになるおいしさと言えるでしょう。辛さが自慢の本格的な四川料理店の麻婆豆腐よりは辛さ控えめで、管理人のように“辛いのは得意でないけど辛いものが食べたい”というメンドクサイ人には最適な辛さだと感じました。

麺は「こんにゃく麺(太麺 or 極細麺)」と「ちぢれ卵麺」の2種類から選べます。「こんにゃく麺」と言ってもコンニャクを主原料とした麺ではないそうで、そば粉と小麦粉の麺で低カロリーなのが特徴です。これまで数百回のダイエットを経験している管理人は当然「こんにゃく麺」、しかもよりヘルシーそうなおもむきが感じられる極細麺を選んでいます。こちらの「こんにゃく麺」は韓国冷麺のような弾力のあるコシと噛みごたえがあるものの、激熱スープに浸されていて極細麺のため簡単に噛み切れることが可能。シコシコとした食感が心地よく、ボリューム感もある食べやすい麺だと思います。

具はニラと挽肉、かき玉、そしてニンニク。ニンニクのホクホクとした味わいがスープと絶妙にマッチしています。生のニンニクと比べて臭みはかなり抑えられていて、百合根の煮物を食べているような感覚です。火を通したニンニクは、成分的には生と変わりませんのでスタミナ面でも抜群。胃などの消化器にもやさしくなりますので、ちょっと元気がない方にもオススメではないでしょうか。

「ちび月見なんこつ丼」は豚の軟骨をトロットロに煮込んだ逸品。コラーゲンもたっぷりで、軟骨の甘みと旨味を存分に味わえます。しかも麦ごはんでこちらも白米に比べてヘルシーなのが特徴です。温玉のコクも加わり、濃厚な味わいながらおいしく、健康的な丼と言えるでしょう。「辛麺」といい、「ちび月見なんこつ丼」といい、ジャンクなおいしさがありつつ、実は健康にも配慮されているように感じました。日常でちょっと刺激がほしい方や、疲れが抜けない方は、こちらの「辛麺」や「なんこつ丼」を試してみられてはいかがでしょうか。適度な辛味は食欲を増進させ、また食べたくなる味ですので、ここ一番の勝負メシとしてぜひお試しください。

[2020年3月17日訪問]

辛麺専門店 辛獅子 本店
●住所…京都市中京区西ノ京西月光町27-5(Google マップ
●TEL…075-821-8008
●定休日…不定休(Instagramにて確認可能)
●備考…禁煙
●ホームページ…facebook/twitter
※さらに詳細は食べログ「辛獅子 本店」で検索してください。

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