不動産と株式投資における「塩漬け」の違い

不動産

株価が壮絶に下落してます。

完全に景気がリセッション入りしたと思われ、今後は不動産も株式も売るに売れない状況に陥り、「塩漬け」になることも増えてくるかと思います。

「不動産は株式と違って、価格が下がっても家賃が入ってくるので、持ち続ければ問題ない。家賃収入が入り続け残債も減るので、相場が上昇したタイミングで売却すればよい」と一般的には言われております。

本当でしょうか? 比較して考えてみたいと思います。

<塩漬けになった株式>

×:値動きが大きく、不動産と違って価格が10分の1にもなり得る

〇:逆に、何倍にもなる(V字回復する)可能性も秘めている

〇:銘柄にもよるが、保有し続ければ配当や株主優待がもらえる

〇:保有している期間の、ランニングコストは発生しない

<塩漬けになった不動産>

〇:とりあえず、家賃は入り続け、残債も減少する

〇:相場によっては価格は上昇(復活)する可能性はある

×:逆に更に価格が下落する可能性もある。

×:時間経過により築年数が古くなるため基本的に価格は下がる

×:保有している期間にランニングコストがかかる

 

株式に比べて不動産は、価格が10倍になったり10分の1になったりすることは、まずありませんが、株式と違って大きくレバレッジを掛けているのが一般的です。

株式であればせいぜい3倍ですが、不動産の場合は自己資金1割入れてローンを組んだ場合、レバレッジ10倍となります。

そのため、価格(相場)の上下は緩やかでも、時価ベースで考えれば、数百万円~数千万の「含み損」となっていることは十分考えられます。

さらに、株式は放置していても全く問題ないですが、不動産の場合、家賃下落・空室リスク・所得税や固定資産税といった税金・修繕の発生など、ランニングコストが発生します。

仮にキャッシュで購入していたとしても、それなりに出費がかさんでしまう点が株式との相違点です。

そう考えてると、株式などの金融商品は、買ってから何もしなくて良いので楽ですね(笑)

ここ数年は、株も不動産も上昇基調にあったので目一杯レバレッジを掛けて購入することがトレンドになってましたが、逆回転が始まると、その分損失も膨らみます。

不動産の相場下落は、株のトレンドから半年~1年程度遅れて下落が顕在化するようですので、これから1年くらいの間は、特に慎重に物件選びをしていく必要がありそうですね。

 

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