2020-08-07

GPS アスリートとオフィシャルズ

アスリート

グランプリシリーズが何とか開催の運びとなった。やはり試合があると思うと嬉しい。無観客、安全第一で万全の運営を願っている。

ISU文書:2339 Decisions of the Council 2020-08-03

どの選手がどの試合に出るか早速気になる所。開催国の選手はなるべく自国の試合に予定した方が良い気がしている。

宮原選手の場合はすでにカナダ拠点でトレーニングしているのでスケートカナダ杯に出場か。希望すればNHK杯も可能だろうがバーケルコーチ帯同が困難になる上、一度カナダを出国するといつ戻れるか分からない。

紀平選手はスイスに留まって練習を続けられるのかもしれないが仏杯を希望してたとえOKが出たとしても状況の変化など様々な事情で直前に仏入国が不可能になったりすれば大事な試合のチャンスを逃すことになる。試合1か月以上前に入国でき試合日まで仏国内練習環境を確保できるのであれば可能なのかもしれない。宇野選手はこれからスイスに向かうのか、それとも日本に居続けてN杯出場?

羽生選手は今居る国(カナダか日本?)の試合に出場?

例年は男女はそれぞれ40人位出場しているが今回は1人1試合ゆえより多くの選手が出場できる。1試合あたり10人としても60人。日本女子やロシア女子は毎年10人近く出場しており難しいかもしれないがなるべく普段GPSに出れない選手にも機会が与えられるようにと思う。

オフィシャルズ

出場選手の事よりも大騒動になりそうなのは審判員の任命である。2339によればオフィシャルズは開催国からのみ選出される様子。

例えばNHK杯ではレフリー、テクニカルパネル3名とジャッジ9名の総勢13名は全て日本人となる、という事だろう。

日本でISUレフリー資格を持っているいるのは岡部由紀子氏と前田真美氏だけ。TCのISU資格者もこの2人のみでレフリーとTCをこのお二方が務めることになると思われる。昨季の全日本を想起させ覚悟しておいた方が良い。

TSの方は有資格者数は充分。またGPSではジャッジ9名はインターナショナル資格者もOKでありNHK杯の男子と女子戦のオフィシャルズ13席は規定通りに埋められそうである。

ISU文書:2337 List of Officials for 2020/21

NHK杯に外国人選手の参加がゼロだった場合どの様な採点になるか- 選手の演技を見ることと同じくらい審判員の採点競争も見ごたえがありそうだ。

ペアとダンスに関してはTCがいない。インターナショナル資格者さえいない状態。岡部、前田氏のどちらかがペアのレフリーに就けるがダンスはレフリーもいない。何より日本人選手一組だけでは試合にならず8~10組の外国選手が入国・参戦するのは難しそうでN杯は男女戦のみの開催となるかもしれない

最大のハイパー行為が予想されるのはロシア杯女子戦のジャッジング。最大の激戦地であり昨年のロシア選手権再来のようである。ISU資格者はたくさんいるので人手には問題ないはず。

全体の得点を上げたり最近の移籍バトルによる偏向採点となったり- 全員ロシア人で国際試合の採点をするとどうなるのか興味ある所。一丸となって上位数人の得点を高めに出せばGPF出場を得点順で決める場合有利になる。それとも派閥闘争の採点になるのか。露杯は第5戦でありそれまでの4戦の結果を踏まえながら調節しやすい。

女子のファイナル出場者を心配する必要はないだろう。第5戦と第6戦N杯で採点操作され大体予想される上位12人が決まるであろう。ロシア杯5位となっても得点が高ければGPFに進めるのだ。

ワールドスタンディング、シーズンワールドランキングへのポイントは与えらないことになっているが得点を公式記録にするかどうかは今の所言及されていない。公認記録にするならば- ロシア杯やアメリカ杯で国内選手権のような得点を出してくれば男女とも世界記録更新の可能性がある。シェルバコワ選手は露選手権でFS181点を超え、チェン選手の2019年と2020年の全米選手権での得点は342点、330点だった。

公式記録として認めない事になれば、それはそれでやたらと高得点を出してくるかもしれず(笑)どちらにしても採点行為の乱れ具合は簡単に予想される。

ロシア杯もアメリカ杯も国内選手権の採点習慣を国際戦で発揮しすぎて偏向採点の傾向に拍車をかけるような事態にならない様に、国際競技の価値を益々下げてしまうような方向は避けられる様にと思う。

選手にとっては仮に採点行為の問題点が増大し記録上の意味が薄れたとしても- WSポイントなし、公式記録なし、誤審の多発、荒唐無稽な点数- 試合に出場する意義は依然大きいかと思う。むしろ点数も順位もさほど関係なく演技に集中できるのかもしれない。今シーズンは3試合出れれば御の字、だとすればGPSは国際試合で演技できる貴重な場であろう。

スポーツの恩恵

3か月以上先のことだが試合開催の可能性を聞くとこうして随分先んじてしまう。特に審判行為については通常の環境でさえ偏向採点になっている現状が著しく増長するのではないかと直感している。

いずれにせよCOVID19のドサクサによって競技計画と実行の実態がかなりふるいにかけられるのではないだろうか。悪弊増長の可能性がある一方関係者らが一体何のためにやっているのか立ち止まって考える機会になるようにと思っている。政治に走り、薬物を盛り、採点へのロビー活動、スポーツのショービズ化等々- それぞれに専念する人々が原点回帰できるようにと思っている。

COVID19は前例のない試練を呈しているが採点問題や連盟組織の問題でいずれは崩壊するとまで言われてしまっている競技システムが自浄作用を起こし改善できるチャンスであるのかもしれない。

スポーツや文化の興隆は私たちに歓びの息吹を与えてくれる。本来の目的を違えずに無事故で参戦者と関係者らが健康を損なわず、有意義で価値あるGPS試合になるようにと願っている。


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ご訪問ありがとうございます。

皆さま十分気を付けられて安全に過ごされ健康であられますように。




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