私は投資というと株式なので、債権は買ったことがありません。
ですが、国債先物について興味を持ったので、自分の勉強がてら記事にしたいと思います。
「グローバル3倍3分法ファンド」(通称:グロ3)は、優れたファンドの一つだと考えています。
コロナショック時のパフォーマンスを検証してそう考えるようになりました。
コロナショック!グロ3はどうなった?
グロ3は、ポートフォリオの中核を国債先物で構成していますが、複雑でわかりづらいです。
そもそも国債先物とはなんなのでしょうか?
そこで本日は、グロ3の資産の中核である国債先物について考えてみたいと思います。
国債先物とは?
「先物」とは、将来の特定の日にあらかじめ決めた価格で取引をする契約です。
将来の価格を決めることで、売り手・買い手にとっての価格変動リスクを抑えるができます。
債権先物とは、国や企業が発行する債権を先物で取引することです。
国債は、代表的な債権商品です。
一般に、国債先物には次のような特徴があります。
- 株式投資、現物国債と比べて、低リスク、低リターンな投資である。
- 株式投資、現物国債と比べてパフォーマンスが安定している。
- 株式と逆相関である。
国債先物のパフォーマンスは?
自分で分析しようかと思ったのですが、日興アセットマネジメント作成の分かりやすい資料を見つけたので、解説は資料に譲ります。
興味がある方は目を通すとよいと思います。
先ほど挙げた「国債先物の3つの特徴」を確認できると思います。
資料中では数字が書かれていませんが、グラフから類推すると2004年から2019年の平均リターンは次の通りとなります。
国 |
年平均リターン (2004年12月~2019年6月) |
日本国債 | 1.8 % |
米国国債 | 3.3 % |
ドイツ国債 | 4.5 % |
イギリス国債 | 3.9 % |
豪州国債 | 2.8 % |
どの国が良くてどの国が悪いというよりは、先進国の国債先物の年平均リターンというのは1.5~5%くらいなんだなとみてもらえればと思います。
株式投資のリターンは年平均5~7%くらいですから、国債先物は確かに低リターンです。
国債先物のメリット・デメリット
国債先物の特徴は、先ほど挙げた「国債先物の3つの特徴」の通りです。
国債先物は、株式投資と逆相関なので、ポートフォリオに組み込むことで運用の安定化が期待できます。
ただし、逆相関と言っても、相関係数が-0.1~-0.4くらいなので(-1に近づくと相関が強い。-0.7くらいだと明確な逆相関関係があるといえる)、安定化の効果は限定的です。
また、リターンが小さいのでポートフォリオのメインとしては微妙ですが、レバレッジをかけることでリスクをコントロールできます。
国債先物のメリットとデメリットを整理します。
- 株式投資、現物国債と比べて、低リスクである。
- 株式投資、現物国債と比べてパフォーマンスが安定している。
- 株式と逆相関である。
- レバレッジをかけた投資ができる
- 株式投資、現物国債と比べて、低リターンである。
- 株式と逆相関性は微妙である。
国債先物は買うべきか?
今の私は国債先物を買うつもりはありません。
一般に個人投資家にとって国債先物は、低リスクという特性を活かして、取り崩しの時期が近いもしくは取り崩しの時期に差し掛かっているリタイヤ年代のための投資先と考えるべきだと思っています。
あるいはある程度の資産額を持つ個人投資家にとっての資産安定のためのツールとしての価値はあります。
私はまだ30代で、大した資産も持っていないので、まだまだ株式投資で増やす段階だと思っています。
おわりに
今日は国債先物について考えてみました。
いままで国債先物は考えたことがなかったのですが、考えるいいきっかけになりました。
みなさんもポートフォリオの要素として検討されてはいかがでしょうか?
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