大腸癌のリスクが高まる

 

 

9月のブログで

さまざまな病気を引き起こす可能性が高い

お口の中に存在する『キーストン病原体』

 

それを除去する為に

歯磨きの重要性などを書きました

 

まだ読んでいない方はこちら

腸に悪い病気を引き起こすキーストーン病原体を除去する方法

 

 

その時に、よく落ちる抗菌作用のある

歯磨き粉をオススメしましたが

 

 

確かに、汚れが良く落ちるし

歯周病の方には、すぐに効果を感じられるような

商品なのですが、

 

その後、抗菌歯磨きは、やめた方が良いと

言う見解に達しました。(ごめんなさい)

 

 

 

今日は、そのような抗菌作用のある

商品が、大腸ガンなどのリスクを高める

可能性があると言うお話です。

 

 

 

 

 

殺菌剤に関して

2017年の9月に 米食品医薬品局(FDA)

 

 

抗菌作用があるとして販売されている

石鹸やボディーウォッシュなどのうち

 

 

トリクロサンやトリクロカルバンなど19種類の

殺菌剤が含まれる製品の販売を禁止すると

発表しました。

 

 

以下のような

 

  殺菌剤の成分は

 

「 通常の石鹸に比べ、

  手洗いしても、

  細菌やウイルスへの感染の

  予防効果に優れると言う

  エビデンスはない 」

 

 

 

と言うのです。

 

 

以下の表の19成分が

 

感染予防効果のエビデンスが

ないばかりか、

リスクばかりで禁止された

成分達です(悲)

 

 

特に、トリクルサン、トリクロカルバンの

害は様々なサイトでも取り上げられています。

 

   

   米国食品医薬品局(FDA)が販売停止の措置をとった殺菌成分19

 

抗菌薬 危険 19成分

                  ( 厚生労働省 発表資料より )

 

 

 

 

 

■ 抗菌石鹸を使うリスクとは? ■

 

 

 

 

一般に、殺菌作用のある石鹸や

ボディーソープ、シャンプーなどを

使用するリスクについてですが

 

 

 

まず、様々な病気やウイルス、病原体などから

私達を守っている免疫系に、

打撃を与えるリスクがあるそうです。

 

もともと私達の肌に備わっている

感染防御のバリアを壊してしまうそうです。

 

私達の肌の表面には、常在菌がいて

外部の菌から身を守るバリアの役目をしていますが

このような殺菌作用のある製品を使う事で

 

必要な常在菌まで殺してしまい

バリアを壊してしまいます

 

結果的に、繰り返し使う事で

逆に、自らの殺菌力を失う結果になってしまい

感染しやすくなってします。

 

 

トリクロサロンにおいては、

動物実験によりホルモンバランスを狂わせてしまう

可能性がわかり、人間においても、

甲状腺ホルモン、女性ホルモン、男性ホルモンなど

影響を与える潜在的可能性があると発表されました。

 

乳がんのリスクが増したり、体重が増える結果に

繋がるそうです。

 

 

抗生物質への薬剤耐性を強化してしまう

可能性があり、使い続ける事で

様々な病気で使用する薬が、効かなくなるリスク

あるようです。

 

腸内の善玉菌を殺してしまうので

腸内フローラのバランスを崩し、

過敏性腸症候群などの症状を招く可能性もあり

 

大腸ガンや、大腸炎のリスクも上がるそうなので

潰瘍性大腸炎やクローン病の方は

使用しない方が賢明かと思います。

 

マウスの実験で

筋肉の収縮に関わる重要な

2つの受容体のタンパク質間の伝達が

うまくいかなくなり、

 

手足の力が、15%減少

心臓からの血液では25%が減少しており

 

このような筋力の低下

人間の場合でも起こる可能性は否定できない

そうです。

 

 

トリクロカルバンの場合は

肝細胞癌、肝硬変のリスクが高まる

花粉症やアレルギーが発症

しやすくなるそうです。

 

 

 

 

■ 規制外で注意したい抗菌グッズ ■

 

 

厚生労働省からの指導により

日本でも、一部の殺菌効果のある石鹸

などの発売が見直され

店頭に並ばなくなってきているようです。

 

 

ですが

 

 

FADのホームページによると

今回の、19成分の規制は、

 

水で使用する

石鹸やボディーウォッシュ

のみが、対象になっているそうです。

 

 

 

手指消毒剤や、除菌クリーナなど

石鹸とボディーウォッシュ以外の

抗菌、滅菌、殺菌商品の規制については

まだ、発表はないようです。

 

 

また、病院や養護施設などの

医療施設で使用される

抗菌石鹸には適用されません

 

 

日本の厚生労働省の発表に関しても

そこまでの細かい規制は、書いてないようです。

 

 

と言うわけで

 

 

 

水使用の石鹸とボディーウォッシュ以外で、

未だ規制されていないものについて

 

野放し状態なので

少しリストアップしてみようと思います。

 

 

 

 

■ 抗菌、殺菌 商品 など ■

 

 

 

まず、子供が口にする可能性が

高いものは、注意すべきかなと思いました。

 

あと、台所用品も、食べるものに

関わるので書いておきます。

 



 

 

抗菌おもちゃ類 

( 積み木、ガラガラ、ぬいぐるみ、)

抗菌綿棒

おしゃぶり

かきむしり防止手袋

哺乳瓶消毒薬など、

赤ちゃん用の各種消毒薬

スプーン、哺乳瓶、食器類

 

 

台所用品

抗菌まな板

抗菌スポンジ

しゃもじ、おたま、等

抗菌アルミカップ

包丁、トング

 

 

 

 

それ以外に、抗菌シャツや

抗菌タオルなど、様々な商品が

家具なんかも出回っていますが

 

 

言い出したら、キリがないほど

たくさんありますが

 

 

 

特に、

 

直接口に入るもの

頭皮や、喉などの

 

吸収率の高い場所に

使う物は、注意したいですよね?

 

 

 

 

 

■ どうすれば良いのか? ■

 

 

 

これは、実は、割と簡単な解決方法が

FDAのホームページには

書いてあります。

FDA  抗菌石鹸? 普通の石鹸と水で十分です

 

 

普通の石鹸と水で

手を念入りに洗うだけで

大丈夫だそうです。

 

 

洗う時間に関しては

諸説ありますが

 

 

泡だてて、水で流すまでが

合計20秒

 

が、理想的であり、それ以上長い場合は

菌が、他の場所に飛び散る可能性もある
そうです。
 
 
心地よいと感じる温度に調整して
洗うのが、良いそうです。
 

石鹸以外の製品に関しても

エビデンスがないので

使う理由より、むしろ

避ける理由の方が多いようですね。

 
 
 
■ まとめ ■
 
 
 
 
抗菌剤のリスクとして
以下の可能性がある
 
● 免疫系に悪影響がある
 
● 常在菌まで殺すので、天然のバリアがなくなり
  長期的に使用すると逆に感染しやすくなる
 
● ホルモンバランスを崩し、ホルモン系の疾患リスクが上がる
   体重の増加にも繋がる
 
● 抗生物質への耐性ができ、効かなくなる可能性あり
 
● 善玉菌を減らし、IBS,IBD,大腸ガンなどのリスクが上がる
 
● 筋力の低下、(特に心疾患がある人は注意)
 
● 肝細胞癌、肝硬変(トリクロサロンの場合)
 
● 花粉症、アレルギー (トリクロカルバンの場合)
 
 
解決策
 
 
 
● 殺菌剤の使用よりも
 
  石鹸と心地よい温度の水で
  20秒洗えば、十分な効果が得られる。
 
 
 
  
 
 
お疲れ様でした