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10. 東大生の浪人時代

東大生の浪人時代(11)~「合格通知書」が届くまで~

東大2次試験から帰宅後、トムは2~3日の間はスマホでSNSをチェックしたり、自己採点をしたりして過ごしていました。結果に関しては「ほぼほぼ合格してる」と言うのですが、結果が出るまでの2週間は、本人も家族も本当に落ち着かない日々でした。机に向かって勉強していないトムを見るのは実に2年以上ぶりで、常にスマホをいじっているので、かつてのスマホ廃人に戻ったかのような錯覚を覚えました😅 実際はtwitterで他の受験生達の投稿を見たりしていたらしいですが。 

3月10日「合格発表」の日

その日は平日でした。私は午前中は仕事を休んで、トムと一緒に合格発表を確認する事にしました。というのも、合格した場合は、その日のうちに仮契約している学生マンションについての回答を不動産屋に伝える必要があったからです。もし万が一不合格だった場合のトムへの精神的ダメージが計り知れないので、今年はそばについていたかったという部分もあります。 

12時ちょうどに東大のHP上に合格者の受験番号が掲載される事になっていました。また本郷キャンパス内での掲示板による合格者発表も、キャンパス内の工事により前年度は中止されていましたが、この年から再開される事になっていました。TVをつけるとお昼のワイドショー番組で、マイクを手にしたTV局のレポーター達がキャンパス内の様子を生中継していました。「今日は東大の合格発表があります。本郷キャンパスの掲示板の前に来ていますが、既に受験生の長い行列ができています!」などと報道しています。見ると受験票を手にした受験生達が綺麗に4列に振り分けられて、掲示板の手前に長い行列を作っています。警備員や大学関係者、マスコミ関係者らで既に周辺はごった返している様子が伺えます。 

「TV消して!」トムは鋭く言いました。さすがに私も緊張に包まれました。私はTVを消して、立ち上げてあった自分のパソコンの東大サイトを開きました。 

12時10分前。東大の専用ウェブサイトにアクセスすると、なんとアクセスが集中して全く繋がらなくなっていました。東大受験者数のおよそ1万人が一斉にアクセスするのですから無理もない事ですが、私は焦りました。

発表5分前。私のパソコンからは依然として専用サイトに入れません。トムはリビングのソファに座って、自分のスマホからアクセスしていました。その光景は、7年前に全く同じソファの同じ位置で、第一志望だった私立中高一貫校からの不合格通知を受け取りざまに破り捨てたトムの姿を一瞬彷彿とさせました。 

私は、なんとか合否発表ページには辿りつけたのですが、受験番号やIDを入れるページの表示が重すぎて開けません。「少し経ってからアクセスしようか」と半ば諦めかけたその瞬間でした。

運命の瞬間

スマホに目が釘付けになったトムが一言。

トム: 「あ、あった。」

私:  「ほんと?」 

トム: 「合格だ」 

私:  「ほんとなの?」 

トム: 「合格したわ」 

私:  「ほんとにほんと? 」

私はバカみたいに何度も「ほんと?」を繰り返していました。そしてトムのスマホ画面を見せてもらうと、確かにトムの受験番号がそこにはっきりと掲載されていました。前後2~3番ずつ受験番号が飛んでいます。トムは本当に東大に合格したのだと確認しました。

「凄いね、トム。あんた本当に凄いわ」

私はそれしか言葉が出ませんでした。そして次に鳥肌が立つような身震いに襲われました。本当に望んだことが実現される瞬間というのは、「嬉しい」とか「やったね!」などという個人的な喜怒哀楽よりも先に、お腹の底から背筋にかけて、ずんと冷えるような、畏怖・畏敬の念に襲われるのです。自分達のような小さな存在を超えた、神とか宇宙とか運命とかの法則を引き寄せた瞬間。私はスピリチュアル論者ではありませんが、個人的努力の成果だけではない、人知を超えた何か大きなものに動かされているという感覚を禁じえません。非常に不思議な感覚です。これは実は仕事上でも、努力の末にヒット商品に繋がった際にも感じた事のある感覚でした。

「・・・やった。合格した。やったぞ」

やっとトムが感情をあらわにしました。じわじわと実感と喜びが湧いてくるようでした。

TVをつけると先ほどのワイドショーやお昼のニュース番組では、掲示板の前で沸き起こる受験生達の歓喜の声や、それを聞きつけて胴上げする「胴上げ」サークルの歓声が、ちょうど放映されていました。早速合格者とその母親・父親を捕まえて、レポーター達がマイクを向けては「今の心境は?将来の夢は?どういう子育てをしたのですか?」などと赤門をバックにインタビュー合戦を繰り広げています。

大学の合否などという極めて個人的な成果を、TVの生中継で日本全国に配信される事の不思議さ。日本の最高学府に合格すると言う事は、こういう事なのかと、その注目度の高さに改めて驚くのと同時に、今TVで見ているその場所・光景に、これからトムも所属するのだという実感が、ただただ不思議なのでした。

12時15分。感傷に浸ってばかりもいられず、私はすぐに不動産屋に電話をかけて合格した旨を伝えました。既に4人のキャンセルが出ていて、無事に4月から新居となる学生マンションの契約を獲得する事ができました。その日は私は午後から仕事に行かなくてはならず、大学からの合格レタックスはトムが受け取りました。 

HP上の番号確認だけではどうしても「何かの間違いでは!?」などと思ってしまう部分が依然としてあるので、合格通知がその日のうちに郵送されるサービスは非常にありがたいです。仕事中の夫にも、学校に行っているJK娘にもメールで知らせ、二人とも大喜びしていました。実家のじじばばにも電話すると、「本当にやったのか!凄いな!!」などと心底感心していました。ここまで喜ぶ実家の父や母、姑の姿を見るのは、初めてなのではと思うくらいで、孫の成功というのは、それほど嬉しい事なのだと実感しました。 

・・・以降は大学への入学手続きや入学オリエンテーション、引っ越し作業などなど、東京と名古屋を何度も往復し、怒涛にように忙しい日々が待っていました😳

不思議ですが「東大に合格して嬉しい」というよりも、とにかく息子の進路が決まり、浪人生活が終わる事に、私は心底安堵したのでした。

※ちなみに大学受験を終えて手放す膨大な量の参考書・問題集はコチラを利用しました(笑)。買い取られた参考書や各予備校の模試問題などをアマゾンのマーケットプレースに出品されていて、ウチもかなり利用させて頂きました。お蔭でマイナーな東大模試の過去問なども入手できました。品揃えはピカ一ですね!受験生の味方です。ブックスドリームさん、お世話になりました😚


※幼児教育から大学受験まで。やはり通信教育の元祖、Z会は最強だと実感します。問題の質・量ともに申し分ありません。特に「英語」は、トムは絶賛していました。

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親子共に本当にお世話になりました。これからも日本の子供達の脳みそを、鍛え上げてほしいです☺

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息子が幼い頃にはこのコースは無かったような・・・?羨ましい。

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