カメハメハ大王像と火影おじさん
前回のあらすじ
濁流を見ました。
さて次はカメハメハ大王像です。
像の周りはこんなだだっ広い公園?ただの芝生?になっています。
犬がいたら散歩したくなる広さ。
カメハメハ大王と言えば
♪南の~島の大王は~その名も偉大なカメハメハ~
っていうあの歌が有名ですね。
有名ですねと書いてみたところで、私のカメハメハ大王に関する知識はこれ以上でもこれ以下でもありません。
そしてこの大王像の前でツアーガイドのケヴィンさんが色々と説明してくれていたはずなのですが一切覚えていません。
私たち以外にも観光客がいっぱい。
カメハメハ・ザ・グレイト。
像の前には自然と列が出来ていて、いつのまにか先頭に居た私とおーちゃんはケヴィンさんに記念撮影をしてもらいます。
普通にアロハのポーズをしようとした私たちにケヴィンさんは
「かめはめ波じゃないんですか?!」
日本大好きなケヴィンさんはドラゴンボールも大好きらしく、空気を読む日本人の私とおーちゃんはスッと両手を腰の高さで構えるかめはめ波のポーズに。
順番を待つ観光客がじっとこちらを見ています。
あらやだあの子達、いい年してカメハメハ大王の前でかめはめ波撃ってるわ
そんな声が聞こえてきそうです。
空気を読む、もとい調子に乗る関西人の私は、ケヴィンさんのボケに乗っかってさらにおーちゃんを巻き込んで別のポーズでケヴィンさんに写真を撮らせます。
ケヴィンさん「HAHAHA!フュージョンはさすがに初めて見ました!」
よかったウケた!
(フュージョンのポーズが分からない人はググってください)
そんな旅の恥はかき捨て写真を撮ってもらった後、他のツアー参加者が撮影している間暇なので像の近くをぶらぶらしていたら何だかテントが。
何が書いてあるのかよく分かりませんが、人だかりがあるのでマーケットでもあるのかな?と近付いてみます。
テントの中にはパイプイスに数人座っている様子。
マイクで一人、講演?のような形で熱く語っています。
なんかちょっと怖いかも、とその場を離れようとしたところ参加者の一人っぽいおじさんが話しかけてきます。
おじさん「アローハ!」
私「アローハ!」
おじさん「観光デスカ?」
私「めっちゃ日本語喋るやん」
どう見ても現地人のおじさんは日本語がぺらぺら。
私たちが日本人に見えたのでつい声をかけたという感じ。
ここで何してるんですか?と聞いたところ、待ってましたと言わんばかりに長い説明が始まったので、オッこりゃイカンと話半分に聞き流します。
どうやら貧困層と富裕層がどうのこうのとかそういう集会みたいでした。
私たちが聞いたところでそもそも英語が分からないので、もうツアーの方に帰らなきゃとその場を後にしようとしたところ
おじさん「なんたって僕はホカゲだからね」
私・おーちゃん「ホカゲ…?」
くるっと振り返って見せたおじさんの背中には
火影
の二文字。
半纏のような白い着物に赤い模様と火影の文字。
このおじさん、NARUTOオタクだーーー!!
突然現れたオタクに私爆笑。
私「本当に火影じゃないすか!!!」
おじさん「そうだよ!!」
話の流れも何もなくただただ自作の火影服を見せたかったおじさんとの一期一会を胸に、カメハメハ像を後にしました。
ジャパニメーションは世界共通語。