映画レビュー/概要

367本目 2012
2009年
監督:ローランド・エメリッヒ
主演:ジョン・キューザック
評価:★★

あらすじ
惑星直列による太陽活動の活発化が、地球に大規模な地殻変動をもたらすという説が浮かび上がる。
その年は2012年と予測され、先進国は『ノアの方舟』計画を進める。

そんな最中、売れない作家のジャクソンは、とある経緯で地球滅亡のメッセージを受けとる……。

目次
・災害映画代表に連ねてもいいレベル
・主人公が恵まれすぎている
・評価としては



災害映画代表に連ねてもいいレベル

災害映画と言えば『ツイスター』『デイ・アフター・トゥモロー』などがピックアップされると思います。
鳴海も上記2つの映画で育った人間なので、真っ先に思い浮かぶのはこれですね。

今作はマヤ文明の終末予言である、2012年を原案として考えられた作品となっています。
災害映画は人類が終末へ向かう描写を延々と繰り広げてくれますが、他群に漏れず絶望感を演出してくれています。

”ノアの方舟”と言えば、聖書に出てくる人類救済の船を指しますが、作中内ではリアルノアの方舟が登場します。
あ、勿論人工的に作られたものですよ?
そこに金持ちが云々とか、乗れる人はどれくらいの人数かとか、『ディープ・インパクト』でもあったような下りがやっぱり出てきちゃいます。避けられないですからねそういう話は。

一度は観て欲しい映像美ではありつつも、どうしても気になる点があります。
それが次項。

主人公が恵まれすぎている

ジョン・キューザック扮するジャクソンについて。
彼の生命力があまりにも半端ない点が、どうしても気になってしまいます。

なんらかの能力者とか、軍隊に何年居たとか、もう少し主人公が極端に強運であることに対して納得感のある設定が欲しかったかなと。
もちろん、リアリティを最大限に高めることを考えると、能力者設定は省かれますけど。

カーチェイスのあたりとか、飛行機で脱出を試みるところとかも、強運では済まされないようなシーンが連続しまくります。
アクション映画とかであれば清々しい気分になりますが、災害映画においてはあまりの生存能力に異端さを感じざるを得ません。

SF作家&家族を守りたいという気持ちだけで、『マトリックス』も真っ青なアクションを演じられては……。
というところが、鳴海としてはどうしても気になるポイントです。

評価としては

とまぁ、こんな具合で壮絶な主人公が登場するわけです。
ストーリーのテンポとしても、ノアの方舟の下りで少し盛り下がってしまう部分があるので、そこと主人公の強すぎる補正さえなければもう1ランクくらい上に見てもいいかもしれません。
正直、現時点でも★3つでいいかなぁと思うこともしばしばですが、ちょっと引っかかる点が多すぎるため、★2つに留めています。

今後改めて鑑賞した際、その他気づきがあれば変更します。





「我々が知っている世界はもうすぐ滅びる」

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