映画レビュー/概要

390本目 スナッチャーズ・フィーバー -喰われた町-/There Are Monsters
2013年
監督:ジェイ・ダール
主演:クリスティン・ランジール
評価:★

あらすじ
大学生4人が映画の撮影のため、とある街へと訪れる。
だが、その街の様子が明らかにおかしい……。

突然街の人々は彼らに襲いかかるが、明らかに”普通の人間”ではなかった。
またです。今回はネタバレ無しです。
もういいだけ作られたSF古典の映画化ですが、今回はPOV版!

ぶっちゃけ宇宙人がひっそり侵略している系は大好物ですし、POVホラーはある程度までは面白さが担保される(されてくれるのが普通だと思っているけど、現実ってやつは)ので、この組み合わせで構成された映画となればそりゃ面白いんだろうなぁ。
って期待していた時期が私にもありました。

結論から言うと、大分残念でした。
面白いと思える要素はちらほらあるので、完全に破棄するには惜しい気もするんですけど、POVで一番やっちゃいけないことを色々やってしまうので……。

ストーリーとしては至ってシンプル。
学生が街に来て取材をしていたら、明らかにやばい雰囲気を嗅ぎ取って逃げようとするがやっぱり襲われるっていう流れです。

そこは全然いいんですけど、肝心の描写が……。

酔いに酔うSF

POVにおいて一番必要とされるのはカメラワークです。
いつもの映画だって当然必要なんですが、ここはリアルと観客に見せる境界線をしっかり考えた上で見せていくべきです。

残念POVホラーでやりがちな、
・見えない
・暗すぎ
・ブレすぎ
の要素をこの映画でもやってしまっており、ちっとも楽しめないどころか段々ヘイトが貯まる始末。

そうならないように、POVであっても少しは画面の内容は補正かけてもいいのにってずっと思うんですけど、そこをリアルにやりすぎちゃうんですねきっと。

ちょいとグロが

未鑑賞の方への注意点ですが、意外とグロ要素あります。
そもそも相手を乗っ取るのにどうしてあんなにグロ要素を入れる必要があったのかは謎です。
そういうのはゾンビ映画でやればいい話なんで。

画面の視点しかり、そこまでやる必要ある?っていう展開や設定しかり。
様々に腑に落ちない点が多いため★1つ評価とさせていただきました。





「世界は終わるの。無駄よ」

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