改めて考える「中高年からの仕事探し」

例えば介護士に向いている人とは?


最近、こみちの職場ではちょっとした異変が起こっています。

直面する仕事を避けて「指示を出す」人が増えたのです。

介護現場の仕事は、そのほとんどが「利用者の支援や介助」です。

もちろん介護業務に詳しい人なら、記録や委員会など、組織運営に関する仕事もあるだろうと指摘させるでしょう。

しかし、そうは言っても、現場作業を放棄して良いことにはなりません。

そう考えた時に介護士に向いているのは、「自分なりの覚悟を持って働ける人」になります。

と言うのも、介護士の年収は都心部と地方でかなり差があるように感じますし、何よりも「次の目標」を見つけられるかがポイントです。

こみちがまだ介護未経験の頃、「ケアマネ」という職種を知り、介護のエキスパートがなれると思っていました。

もちろん、実際になるには年数も必要ですし、勉強もたくさんしなければいけません。

しかし、肝心な報酬という意味では、「夜勤手当」がないことで収入はダウンしてしまうことも多いのです。

年収がいくらなら満足できるかは人それぞれ異なる部分ですが、仮に「ケアマネ」になったとしても、それだけで「稼げる」ことにはなりません。

むしろ、介護の魅力をさらに感じて、利用者やその家族との関わりのか中で自分の生きがいを得たいと思う人にオススメです。

つまり、「ある程度稼げるなら、やりがいを大切にしたい!」と思う人が、介護の仕事に魅力を感じてくれるのがベストでしょう。

仕事がキツイとか、報酬が安いというグチは、介護士を選ぶ前に吹っ切り、「利用者との関わりに楽しさや安らぎ」を感じる人が理想とされる仕事なのです。

高額報酬を目指すためには


より高い報酬を得たいなら、そこに到達するまでのプロセスが重要です。

例えば、アイドルを売り出す時に、お茶の間への露出が大切だからと幅広い仕事を断りもしないで受け続けたら、知名度は上がりますが神秘性は失われます。

ここでいう「神秘性」とは、存在感とか、タレントとしての価値につながる要素です。

早く知って欲しいという思いと、じっくり魅力を育てて行くのは、どちらもプロダクションの方針の範疇ですが、結果は大きく異なるでしょう。

一般人に関して言うなら、なんでもいいから雇ってくれるところを探すのも「仕事探し」ですが、自分のスキルや将来性を見越して業界を選ぶのも「仕事探し」なのです。

もちろん、どちらが良いというものではなく、仕事に対する考え方の違いです。

しかし、今すぐに手の届く高収入の職種は限られていて、ワンステップ何かを足がかりにすればさらに手の届く高収入の職種が触れるのもよくある話でしょう。

そこには、結果だけが仕事ではなく、プロセスそのものが仕事になることもあるからです。

お盆にお水乗せて運ぶのは誰にでもできますが、ビールジョッキを両手にいくつも持つのは誰にでもできません。

また、お洒落な店で優雅な雰囲気を保ちながら給仕するには、どんな身のこなしが必要になるのか理解した人でなければ難しいこともあります。

つまり、なぜ高額報酬なのかに考えが及ぶと、求められているニーズはもちろん、さらにその先の目標値まで分かるようになります。

それこそ、自身がこれから取り組むべき課題でもあり、是が非でも修得したい未来像です。

足がかりが掴めない職種の未来


よくAIによって消える仕事というような記事が書かれました。

AIに限らず、足がかりのない仕事は次がありません。

例えばライターという仕事で、「リライト」と呼ばれる書き直しの仕事があります。

すでに書かれた記事を元ネタに、表面的な言葉を変えて書き直される記事のことです。

ライターになりたい人は、自身が見て感じたことを読者に伝えたかったとしましょう。

リメイク記事でも書けるから良いと思う人もいれば、そんな仕事がしたくてライターになったのではないと思う人もいるはずです。

リメイクそのものの存在価値は別として、ライターとして次を見すえるなら、どれだけ自身の存在感をアピールできるかがポイントになります。

なぜなら、いずれはAIがかなり優秀な記事を書くはずです。

平均的な読者が満足できるクオリティーになるでしょう。

そんな中で必要なのは、「あのライターが書いた」という存在感です。

あの人がどう思ったのかが評価されるようになれば、記事の価値は一気に高まります。

逆に誰が書いたのかも分からない仕事は、AIの得意とする作業です。

そこにいる限り、ライターとしての未来は期待できません。

だからこそ、どう「足がかり」を作り見つけていけるかがポイントです。

人によって見つけられるポイントは異なります。

ある意味では適性でしょうし、素質やこれまでの経験が関係してくるかもしれません。

やはり、我々が目指すべき仕事は、ある限られた仕事ではなく、その人に合った仕事に巡り合えることでしょう。

ある意味で介護かも知れませんし、別の仕事かもしれません。

それを今の時期に何度も試行錯誤することで、段々と確信に変わって来ると思います。

挑戦を無駄にしないことが、とても大切です。