ジャズ・セッションをするとき、
4ビート初心者の人は、レガートが不慣れです。
そのため演奏する楽曲は、8ビート調のものがよく選ばれています。
その代表格がハービー・ハンコックの
『ヘッド・ハンターズ』というアルバムです。
中でも、『ウォーターメロンマン』
『カメレオン』は定番中の定番になっており
その親しみやすいメロディ・ラインと
比較的簡単なパターンと構成は初心者にもってこいです。
このページでは、そのドラマー
『ハーヴィー・メイソン』
について私的な思いを綴ります。
Contents
ハーヴィー・メイソン
本名：ハーヴィー・ウィリアム・メイソン・シニア（Harvey William Mason, Sr. ）
1947年2月22日 アメリカ合衆国 ニュージャージー州 アトランティック・シティ生れ
ハーヴィー・メイソンのドラムは4歳から始まりました。
父親はアメリカ軍の音楽隊に所属して
いたこともあり、幼少から英才教育をスタートさせます。
また、自宅でジャム・セッションが開かれることも多く、
幼少時代から様々なスタイルの楽曲を
演奏していたようです。
高校時代は演奏技術が難しいという
理由でジャズに傾倒していきます。
音楽への情熱は留まることを
知らず必然的に音楽の道へ進むことになり、
高校卒業後はバークリー音楽院、さらに
奨学金でニュー・イングランド音楽院に進学することになります。
大学卒業後はニューヨークで
ツアーミュージシャンとしてプロ活動を開始しますが
彼自身、ツアーミュージシャンより
スタジオミュージシャンの方が向いていると思ったらしく
後にロスに居を移しスタジオでのプロ活動を始めます。
そして、1973年、ハーヴィーの
の運命が決まる出来事がおこります。
ハービー・ハンコック・グループの
オーディションに合格したのです。
元々、ジャズドラマーとしてキャリアが
あったのですが、
『ヘッド・ハンターズ』のヒットで
ファンク・フュージョンドラマーとして有名になっていきます。
ハーヴィー・メイソンのプレイスタイル
一流のミュージシャンは間違いなくフォームが綺麗です。
ハーヴィー・メイソンの例外なく、
綺麗なフォームなドラミングです。
白人と黒人、フォームの綺麗な人は沢山
いますが、両者には違いがあります。
同じ綺麗なフォームのピーター・
アースキンやジョー・モレロは猫背、
黒人のハーヴィー・メイソンや
トニー・ウイリアムスは背中がピンとなっています。
デニチェンやビリー・コブハムも背筋が良いですよね？
これって不思議ですね。やはり
持って生れた人種の差なのでしょうか？
ハーヴィー・メイソンのグリップですが
レギュラー、マッチド、両方使っています。
ストロークはまるで鞭を打つような
感じで身体全体で打ち、
フルストロークは軽く90度を超え、
タップは数センチで止めます。
もちろん、高速プレイも何のそのです。
また、何もしないシンプルなドラムも素晴らしいです。
ほとんどの人は高速プレイなどを観ると
圧倒されますが（私もですが・・・）
でも本当に大事なのは『空間』だと思います。
ハーヴィー・メイソンのバッキングを
観ると、この『空間』が非常に心地良く
シンプルな演奏も実に素晴らしいと思えるのです。
（逆に難しいですけどね）
ハーヴィー・メイソンをコピーしたいなら
ハーヴィー・メイソンを頑張って
コピーしたいという人もいると思います。
私も以前はそう思っていましたが
残念ながらハーヴィー・メイソンを扱っているスコアは少ないのです。
しかし、ハーヴィー・メイソンは
日本人ミュージシャンとの共演も多く
カシオペアや渡辺貞夫さんなどの
スコアから技術を習得することが出来ます。
原曲のドラマーが違っていても、
比較対象することで自分なりのコピーが出来ます。
コピーは必ずした方がいいですが
完璧にはなりませんから、この方法もオススメします。
もちろん、youtubeなどで耳コピもありですよ♪
ではここから動画をご紹介致します。
楽しんで研究して下さい♪
フォームの美しさを堪能して下さい！
2017年のハーヴィーです。
コピー出来ますか？『Lee Ritenour/Captain Fingers』