こんにちは!TOOLBOXの室本です。
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2018年11月29日
車種:トヨタ セリカGT-FOUR RC
型式:E-ST185H
年式:平成3年式
作業依頼内容:オイル漏れ修理
前回の続きです。
いよいよエンジン本体をバラシていきます!
まずはタペットカバーを開けてみますが・・・
結構汚れてます・・・
ターボ車であるが故にオイルの劣化は酷いと思いますが、使用するオイルや交換サイクルが悪いと余計に汚れやすいんだと思います。
走行距離は17万km。
多分、一度もエンジン自体はバラしていないと思われます。
この状態でもエンジンから異音は出ていませんでしたが、果たして中身はどうなっているか?
タイミングベルトを取り外します。
一度交換されている様で、状態は良くまだ使えそうですが・・・このまま再使用したら「前の交換から10万kmを目安に交換」となってしまい、その分工賃が掛かります。(2万円位?)
そして5000円程度のタイミングベルト。
今回交換する分には工賃は掛かりません
工賃の事を考慮すると、交換しておかない方が損だと思います。
今後の事もふまえて新品に交換します!
タイミングベルトが外れたら、いよいよシリンダヘッドを取り外します。
特殊形状のシリンダヘッドボルトを取り外します。
かなり強力に締め付けられていますから、気をつけて取り外します。
シリンダヘッドを取り外しました。
ウォータジャケット部の錆がスゴイです・・・
ピストン上部はカーボンでまっ黒。
コレはターボ不調から起こっている不完全燃焼が原因だと思われますから、気にする事は無いと思います。
次はエンジンを裏返し、オイルパンを取り外します。
・・・やっぱりコチラも汚れが酷いですね。
コンロッドベアリングキャップを取り外します。
コンロッドメタルがクランクシャフト側に引っ付いていますが、問題がある状態ではありませんでした。
コンロッドメタルにはこの様な摩耗痕が。
酷いというほどの状態ではありませんから新品に交換すれば問題無さそうです♪
ピストンやコンロッドは目視では問題無さそうです。
前後のケースを取り外したらメインジャーナルのキャップを取り外し、クランクシャフトを取り外します。
メインジャーナルベアリングは想像以上に摩耗しています・・・
一番当たりの強い箇所が変色しているように見えてしまいますが、
実はこういった構造になっているんです。
メインジャーナルやコンロッドのメタル(軸受け)はこの様な構造になっています。
一番内側のホワイトメタル部やケルメットの層は柔軟性があり、多少の異物なら取り込める素材なんです。
多少の事ではエンジンを壊さない工夫です
とはいえ異物が含まれていると耐久性などは下がってしまいますからそういった事を起こさない様に扱いたいですね。
クランクシャフトはキレイに回っていますし、ジャーナル部もキレイです♪
これでシリンダブロック側の分解は終了!
シリンダ部に若干の摩耗はありますが、これ自体は問題無いと思われます。
あとはピストンの寸法次第ですね。
次はシリンダヘッド。
ピストン同様、燃焼室のカーボン体積は酷いですね・・・
エキゾースト側のスタッドボルトはほぼすべて腐食しています。
今後の耐久性を配慮するとすべて新品に交換したいのですが・・・外れるかな?
タペットやバルブスプリングを全て取り外します。
タペットやシムは元通りの場所に戻せる様に取付け位置が分かる様に保管しておきます。
各バルブも点検しておきます。
当たりが変わるといけないので、取付け位置が変わらない様に管理しておきます。
インテーク側はやはり結構キレイでした♪
バルブシート部(バルブと密着する箇所)の当たり面もキレイで、当たり幅も左程悪く無さそうです。
しかしエキゾースト側はかなり摩耗している様で当たり幅が広くなっている様です。
当たり面の部分にカーボンが入り込んでいる為、当たりが悪くなっている様です。
このバルブの密着や気密性はエンジンの調子に影響を与えます。
今回はオーバーホールで依頼されていますから、こういったトコロもしっかり直していきたいと思います!
次回に続く。
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