・糸瓜Sponge gourd へちま
ウリ科、熱帯アジア原産。つる性、一年草で成長すると5~6mに達し夏に直径5cmほどの黄色の花をつける。江戸時代初期に中国より渡来し既に美人水としへちま水を利用していた。
完熟すると繊維質の糸状になることから糸瓜、へちまは、最初いとうり→とうり→「と」がいろはにほへとちりぬの「へ」と「ち」の間にあることから「へちま」といわれる。
日本では、九州(いとうり)、沖縄で露地、ハウス栽培しナーベーラーといい夏野菜としニガウリと共に栽培される。5月~10月の未熟時の深緑色をした長さ20~50cm、太さ3~10cmの円筒形をした果肉を軽く茹で和え物、炒め物、煮物、汁の実、漬物にしている。
インドなどの東南アジアではカレー料理などにも利用する。
秋期に茎を切って根から吸い上げしたたるヘチマ水を採取し化粧水、咳止めの薬用に、弱酸性で、サポニン(ルシオサイドLucyosides :新陳代謝をよくする)、ペクチンを含み肌への当たりがしっとりする。加熱、殺菌し果肉と共に利尿、淡を切るのに民間療法とし用いていた。
成熟したものは、果肉を腐らせ繊維状(網状)にし洗浄用のスポンジになる。
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