11月2日(月)と16日(月)にカルチャータウン高陽校さんで若紫巻を読みました。『源氏物語』の中で一番有名と言っても過言ではない巻ですね。遂に最大のヒロイン・紫の上が登場しました。
参加者は9名。
秋になってから体験に来てくださった方が3名もいらっしゃいます。今年の春はコロナの影響で「新しい習い事を始めよう」という雰囲気ではありませんでしたが、秋になってから興味を持って来てくださる方が増え、嬉しい限りです。またコロナの感染者数が増えている状況ではありますが、感染予防に努めながら、皆さんと楽しく学んでいければと思っております。
いつもは本題に入る前に本の紹介をするのですが、今回は趣向を変えて「源氏物語クイズ」というものをやってみました。
1、『源氏物語』には和歌が何首あるでしょうか?
2、和歌を多く読んだ人物は?(男女別に、1位から5位まで発表しました)
どうでしょう? 見当つきますか? 答えはこの記事の最後に記しますね。
今回、皆さんと原文で読んだのは以下の場面です。
①光源氏が紫の君を発見する場面
②光源氏が夢占いしてもらう場面
①は教科書にも載っている、有名な場面ですよね(『源氏物語』の中で一番広く知られている場面かな?)。皆が知っている場面は敢えて外そうかとも思ったのですが、やはりここは名場面だと思うので、皆さんと古文の響きを味わうことにしました。
②は個人的に面白いと思う箇所です。光源氏の将来に関する予言は桐壺巻・若紫巻・澪標巻で描かれます。読者が今後の展開にドキドキする部分だと思いますので、これらの予言はすべて原文で読みたいなと考えております(澪標巻もお楽しみに^^)。
光源氏と藤壺の密通場面も読みたいなぁと思ったのですが、時間の関係で割愛しました(涙)。個人的にこの場面はせつなくて好きです。
この講座ももうすぐ1年を迎えるわけですが・・・実は私が自分自身に対して心の中でつっこんでいることがあります。それは「あなた光源氏の何なのよ」ってことです(笑)。
私はこの講座で何度も「光源氏は現代人からの評判があまりよろしくないですが、実はこんなに良いところがあるんですよ~」と訴えています。その頻度が高すぎて、なんだか私自身が「『源氏物語』の中の女房か何かで、光源氏に恋している人」みたいだなぁと苦笑してしまうんです。
あれ~? おかしいなぁ。今の私が一番好きな登場人物は朱雀帝(光源氏の異母兄)のはずなのにな~?
いや、私は決して光源氏に恋しているわけではなくてですね、現代人から「どうしようもないプレイボーイ」などと誤解されている光源氏が不憫でならないのです。だからついつい擁護してしまうんですね。「光源氏には優しいところもあるんですよ」と。
光源氏に限らず、『源氏物語』の主要登場人物は、長所もしくは短所だけが描かれているわけではなく、そのどちらも持っているところが魅力のひとつだと思います。紫式部の人物描写は本当に優れていますよね。
さて、今回はカルチャータウン高陽校さんからの許可を得たので、教室の様子をご紹介したいと思います。
初心者向けの講座ですので「分かりやすく、楽しく」をモットーに行っています。また、私自身も受講者様からの鋭い質問にハッとさせられることがあり、勉強になっています。興味のある方はお問い合わせくださいね^^
来月のご案内です↓
テーマ:末摘巻を読む
日時:12月7日(月)と12月21日(月)、いずれも10時半~12時(※7日と21日は同じ内容です)
場所:カルチャータウン高陽校
(広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具
興味を持ってくださった方はカルチャータウン高陽校さんまでお問い合わせください。
070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)
いよいよ年末! 末摘花巻はコメディですので、明るく楽しい気分で一年を締めくくりましょう^^
上記は継続講座の御案内ですが、その前に単発講座も行います。
テーマ:『源氏物語』に見る、平安時代の結婚制度
日時:11月30日(月)10時半~12時
場所:カルチャータウン高陽校
(広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
持参物:筆記用具
こちらもよろしくお願いいたします。
※クイズの答え
①『源氏物語』の和歌→795首
②男性は・・・
1位→光源氏(221首)
2位→薫(57首)
3位→夕霧(39首)
4位→匂の宮(24首)
5位→頭中将(16首)
女性は・・・
1位→浮舟(26首)
2位→紫の上(23首)
3位→明石の君(22首)
4位→玉鬘(20首)
5位→宇治の中の君(19首)
光源氏の和歌が圧倒的に多いですね。