海神様に誘われて

タイトルは海神様(わだつみさま)と読みます。豊かな自然がいっぱいの和歌山の海に誘われたセイウンの釣行記(釣考記)です。 釣りの話以外にも私が愛するベトナムのお話なども行います。

6月28日(日)釣行記 古座沖上瀬

こんにちは、セイウンです!
予告しておりました28日の釣行記を配信いたします。
28日は、風速15メートル、波2.5~3メートル、1時間雨量が30ミリオーバーと一見絶望的な数値が並びます。
私も出船はないだろうと思って、半夜釣りで鹿島さんに行くかなと思っていたら、船頭から「出船します!」のメッセージが。
とりあえず慌てて準備して、出発します。

串本についてびっくり、湾の中はとても穏やかで、前述の数値はうそっぱちだと思いました。
しかしながら、その前日に串本大島の須江で貝獲りに来ていた地元の男性が流されて行方不明になったという話もあり、油断はできません。
そして出船。
この日は5人での出船でした。
雨が降るかもということでカッパで対策をします。
出船してしばらくは凪っぽい雰囲気でしたが、上瀬に近づくにつれ波が少し出てき始めます。
上瀬は午前6時~12時までと遊漁時間が決められています。
6時間の間に何としても結果を出すしかないのです。
いざ釣りが始まると、私が釣りしている際に経験したことのないような猛烈な雨が降ってきます。
簡単に言うと3方向から一気にシャワーを食らった感じです。
もはや前が見えません。
そしてそれに伴い、顔から血の気が引いていきます。
完全船酔いで、その場に横たわってしまいました。
(あとから船頭に聞いた話、マジ顔が真っ白だったそうです。)
そのまま1時間くらい経過し、船頭がデッキの中においでと言ってくれ、そこで再び横になりますが、3時間ちょいそこで過ごします。
横になりながら、悔しい思いがふつふつと湧き出て、自分の体を復活するよう鼓舞します。
この時点で6時間中4時間半何もできていません。
そして…。
残り1時間半で奇跡の復活を果たします。
戦列復帰して二投目…。
一気にラインが走ります
クラッチを入れて合わせを入れ、戦闘スタート!
走りますが、ブリほどではありません。
そして…見事に起死回生の1匹をゲットします。

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53センチのナイスな本カツオです。2キロくらいあるかな!
完璧に口にかかっていたそうです!
名刀針さんの針は刺さりが半端なくいいので、絶対にばれない自信がありました。
船には基本大きなクーラーは持ち込みません。
船頭が血抜きまでやって、大きなクーラーで保存してくれます。
尻尾に色付きのロックタイをつけて、誰が釣ったものかを明確にします。
私はこの日は緑だったようです。

その後アタリはなくなり、時折ムロアジがかかりますが、音沙汰なくストップフィッシングです。
別船でミサイルマンの二人がロケを行っており、手を振ると、岩部さんは気さくに振り返してくださいました。
ありがとうございます。

さて、帰り道、田子の浜辺に警察と消防がたくさん来ていたので、何かなと思っていたら、ご遺体が横たわっていました。
どうやら前日に行方不明になった方が引き上げられたようでした。
大島から田子まで相当な距離があるのに、そこまで流されるというのはやはり相当な自然のエネルギーです。
私たち人間は自然の前では無力です。
とにかく海に行く際はライフジャケットの着用を行ってください。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

<当日の釣果>
本カツオ 53センチ 1匹
ムロアジ 20センチ リリース

完全フカセ釣り
竿:シマノ ライトゲームSS モデラート タイプ73 255H
リール:ダイワ シーライン石鯛50
ライン:サンライン 完全フカセ用8号200メートル
針:名刀針 マダイ10号

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体高もかなりありました。食べるのが楽しみです。