介護士のチェロ練習記

大人になってからのチェロとの出会いや、レッスン、練習の備忘録。
たまにコンサートや猫や仕事の話など。

チェロとの出会い④

2019-10-03 23:38:35 | チェロ関連

前回までの投稿を振り返ってみると、ただのキモヲタのガチトークブログと勘違いされても致し方無いと思うほど
金色のコルダもとい志水桂一くんとチェロについてたくさん綴ったのですが

今回は、また別の理由で「楽器を始めたい」と思った理由を綴りたいと思います。


きっかけは、大学生時代の老人ホームへの1ヶ月間の実習中に起きました。
プライベートで楽器や声楽を嗜んでいる、実習先地域の福祉職や医療職の有志が集まって不定期に開催されるミニコンサートがあるそうで、わたしの実習先の老人ホームの施設長も、そのミニコンサートにコントラバス奏者として参加すると。

施設で暮らしているお年寄り数人と一緒に車で会場へ向かい、ミニコンサートで演奏を聴いたり、戦時中や戦後の懐かしのヒット曲、唱歌などを一緒に歌ったりと楽しみ、「おじいちゃんばあちゃんも、わたしが小学生の音楽の授業で歌ったあの曲知ってるんやなあ~。長く歌われ続けた名曲やったんやなあ~」と、その日はホクホクして帰りました。


また別の日。実習予定表のイベント欄に「ミニ音楽会」みたいなことが書いてある日。なんだろ~と思いながらいつも通りお年寄りとお話をしていました。
そしてお昼ご飯後くらい、職員からの声掛けで、実習生もお年寄りたちと共に一か所に集まり、おもむろに始まった施設長のヴァイオリン演奏を聴きました。「初めて数年ですが…」と言いながらも、唱歌のメロディを楽しそうに弾く施設長を見て、「ええ~ヴァイオリンも弾けるんや~~~スゲ~~~~!」と一人感動。

そんで何よりおじいちゃんおばあちゃん超楽しそう!さっきまで眠たそうにしてたり、退屈そうにしていたおじいちゃんおばあちゃんも、超楽しそうにノリノリで歌っとる!!
職員が計画するお出かけイベントや、職員が考える盛大な行事以外にも、こういった暮らしの日常の中でのひと時の楽しみがまた違った良い刺激になって、生活に彩りが生まれるものなんかなと気付きました。
実習を終えて数年、楽しそうに歌を口ずさむお年寄りたちの表情が、今も印象深く残っています。
「社会人になって習い事を始めるなら、楽器の演奏とかで人を楽しませる、仕事に生かせることだといいな~」と、それから思うようになりました。

ちなみに数年後、この施設長とは思いもよらぬ形で再会することになります。




そして、介護士として就職し、入居しているお年寄りの生活やケアについて日々考えていく立場になった今。
音楽療法士の実習にきている実習生の音楽実践発表や、上司や先輩たちの楽器演奏、施設で暮らしているおばあちゃんのピアノ演奏の周りに、自然と集まり楽しむおじいちゃんおばあちゃんの姿を見ながら、自分も何か弾けるようになりてえ~~~~!自分もおじいちゃんおばあちゃんも楽しめる趣味始めてえ~~~~~!の想いが更に強くなったのです。


たしかに、前から興味があり始めたい習い事はいくつか候補がありました。
水泳好きだし痩せれるし一石二鳥だし、生け花や華道も興味あるな~~、弓道もカッコいいから憧れるし…と色々悩んでいた時期がわたしにもありました。


だがしかし!前回までのチェロとの出会いシリーズ投稿の通り、今年の2月にたまたまニコ生で金色のコルダ一挙放送を見たことが始まりで
体験レッスンを勢いで申し込んだことにより、チェロ以外の習い事を考える余地が一日にしてなくなりました。
わたしの脳内は、もはや志水くんへの想いと、チェロの魅力的な音色で、完全にギチギチになっていたのです。

一生足を運ぶことはないだろうと思っていたオーケストラコンサート、アンサンブルコンサートのチラシを集め、1回ウン千円払って色んな会場に何回も足を運ぶ。大学4年間、貧乏でケチな暮らしをし、社会人になってからもその金銭感覚のままで過ごしていた自分では考えられない行動です。

理由は簡単です。ゲーム中に何度も何度も志水桂一とデートでコンサートに行ったからです。確かに最初はそれが理由でしたが、徐々にクラシック、チェロへの純粋な興味でコンサートを選ぶようになり、それなりに楽しむようになりました。主にひとりで。
チェロを近くで見たいがために、敷居が高そうな管弦楽器店に足を運んだこともありました。主にひとりで。



…そして来たる約束の日。チェロ体験レッスン日を迎えるのです。
記念すべき人生初チェロ!やっとチェロに触れられる!!!

ドキドキとワクワクで「ハア…ハア…」と謎の息切れをしながら、わたしはレッスン教室の門を叩いたのでした。







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