【球体に!】Amazon Echo(第4世代)のメリットとデメリット|音質や旧機種との違いも実機比較

Echo 4thgen, Charcoal, Sidetable

2020年9月25日の新製品発表会にて、Echoシリーズが大幅に刷新されました。

これから手に取る方も多いかと思いますので、Amazon Echo(第4世代)について、その特徴と旧世代の違いも紹介しつつ、そのメリットとデメリットを改めてまとめていきます。

Echo 第4世代 同梱品
▲Echo(第4世代)同梱品

この記事では、「Echo 第4世代(無印)」をベースにまとめています。Newタイプの「Echo Dot」や「Echo Show」についても、以下の記事で詳解していますので、合わせてご参考ください!

Amazon Echo(第4世代) 旧型との違い

Amazon Echoは第4世代となり、球体デザインに変更となりました。

Echo 第4世代とEcho Plusの比較
▲従来の円柱型から球体に変更
Echo 第4世代 背面
▲背面はスピーカー領域がなく、従来の360度スピーカーではなくなっている。
Echo 第4世代は30W給電
▲給電は30Wに変更(AC電源)

違いをわかりやすくするために、新旧比較・類似製品である「Echo Plus」も含めスペック比較します。

スペック比較

Echo
(第4世代)
Echo
(第3世代)
Echo Plus
サイズ144 x 144 x 133 mm 940 g148 x 88 x 88 mm、821g235 x 84 x 84 mm、954g
スピーカーサイズ3.0インチウーファー、0.8ツイーター x 22.5インチウーファー、0.6インチツイーター2.5インチウーファー/0.8インチツイーター
ドルビー対応
スマートホームハブ
温度センサー
外部スピーカー入出力3.5 mmオーディオケーブル(入出力)・Bluetooth3.5mmオーディオケーブル(出力)・Bluetooth3.5mmオーディオケーブル(入出力)・Bluetooth
価格(定価)¥11,980¥11,980¥17,980
Echo第4世代を手に持ってみた。
▲手に持ってみると、重いハンドボールのような感じ(笑)

上記から言えるスペックの違いは以下のとおりです。

Echo 第4世代の進化ポイント(第3世代との比較)
  1. ツイーター2基搭載による音質向上
  2. スマートホームハブを内蔵
  3. 温度センサーを内蔵
  4. 外部スピーカーでInput(入力)にも対応

それ以外にも、AZ1ニューラル・エッジ・プロセッサを搭載(アレクサの応答レスポンスがより早く)しています。 ※現時点で海外のみ対応、順次アップデートで日本でも対応予定となるため、別枠。

まず1.と外形の変更により、スピーカーの内部構造も変わっています。

Echo第4世代の内部構造、スピーカー配置
▲第4世代は2つのツイーターがついている。ウーファーが上向きに配置されているのが特徴的。

これにより、ますます迫力・臨場感のある音質を楽しめます。

実質的な前作となるEcho Plusと比較しました。低中高音全てにおいて、表現力が上がっており、若干音質に優れると感じました。

また、オーディオ関連でいうと、出力だけでなく入力にも対応したことが大きいですね。

3.5mmアナログ、IN・OUT両方に対応

入力にも対応しているのは、これまでEcho Plusのみでしたが、これでスマホやPC内の音源を、オーディオケーブルで接続することで、Echoから再生できるようになります。

加えて、Echo Plusの特徴であった、2.3.も内蔵していることで、Echo Plusと同等となっています。

これによって、実質的に従来のEcho(無印)と同じ価格で、Echo Plusを入手できるようになったと言えます。

実際に聞いたところ、音質はEcho Plusよりも確かに良くなっています。Echo Studioのように、上方向に伸び壁に反射して立体感を生み出すとまではいきませんが、普通に聴く分にはこれで十分すぎる音質です。

Amazon Echoのメリット

Amazon Echoは2018年4月に一般発売し、すでに4世代目となりました。

これまで利用してきた経験や、評判を踏まえ、Amazon Echoのメリットについてざっくりご紹介します。

ハンズフリーで色々なことができる

Amazon Echoの最大のメリットはコレ。音声操作が基本であるため、ハンズフリーで使えることです。

こういったガジェット系製品は、スマホやタブレット等、基本的に「手を使って何かをする」といったものが中心でした。

Echoの場合は、話しかけて操作するので、何も持たなくても・身に付けなくても利用できます。

できることは多岐にわたりますが、以下のような機能が人気です。

操作がカンタン

基本的に声で操作するものなので、人に接するのと同じ感覚で操作できます。

多少の命令ワードは、ある程度把握しておく必要がありますが、スマホやPCに比べたら圧倒的にラクにすみます。

操作イメージ

アレクサ、ニュースを再生して

TBSラジオからニュースを再生します。

このイメージでカンタンに様々なコンテンツを呼び出すことが可能。

音楽再生も、様々な話しかけ方で操作できます。

できることフレーズ
適当に音楽再生音楽をかけて
指定の楽曲を再生アレクサ、 (楽曲/アルバム/プレイリスト)を再生して
気分に合わせて再生アレクサ、「(気分)系の楽曲を再生して」
年代で再生アレクサ、「〇〇年の音楽をかけて」
ステーション名で再生アレクサ、「(ステーション名)を再生して」
プレイリストを指定して再生アレクサ、「(プレイリスト名)を再生して」
歌手を確認アレクサ、このバンドのリードボーカルは誰?」
プレイリストに追加アレクサ、「 (楽曲/アルバム/アーティスト)
を(プレイリスト名)に追加して」
プレイリストの作成アレクサ、「プレイリストを作成して」
表:アレクサで音楽を再生する方法

つまり、お子さんや高齢の方でもカンタンに利用できます。

Kou

Kou

実際私も、祖母にEcho Showをプレゼントしましたが、難なく通話や音楽をしています。結構喜んでましたw

一応ボタンがついているので、音量変えたりマイク切ったりとかはカンタンにできるので、楽ちんです。

マイクオンオフ、ボリューム増減、アクションボタンが本体後頭部にあり。
▲従来どおり、マイクオンオフ、ボリューム増減、アクションボタンが配置されています。

音質も良く、アレクサが使えてコスパが良い

Echoは、アレクサで色々できて音質もそこそこ良い割に、価格が他の同等スペックのWi-Fiスピーカー・360度スピーカーの相場価格となっており、コスパが良いと感じます。

Echo第4世代のアレクサ(ブルーのリングライト)
▲アレクサと呼びかけると、ブルーのリングライトが光る。

正直、アレクサが内蔵していなかったとしても、値段相応と言えるほどです。

第4世代となり、ツイーターが2基登載されたことからか、高音域の音質がさらに良くなったと感じました。

個人的には、Echo Plusが第1世代から第2世代のスピーカー構造の変化した際にそれを感じましたが、実質同等製品となるEcho 第4世代はその点を更に改善してきたという印象。

ボーカルをより聞き取りやすくなったと言う感じ。

ただし、Echo全般的な特徴として低音域が強く、ビリビリとします。そのため、響きすぎる場合は、イコライザーでの調節や防振マットを敷くなどして対策すると良いかと思います。

一方で、本体背面がスピーカー領域でなくなったことにより、音の広がりにはやや欠けるな、という印象もあります。

▲球体なので意外でしたが、背面はスピーカーとなっていません。低音域は360度響き渡る印象はありますが、きちんと音楽視聴するなら本体正面から聴くのがベストです。

さて、ここで小ネタを一つ。Echoシリーズは、全く同一機種のEchoを2台買ってリンクさせると、ステレオ再生ホームシアターのサウンドシステムを組むこともできちゃうんです。

同一Echoの連携でホームシアターまで構築可能
▲ウチはEcho Studio×2とEcho Sub(+Fire TV Cube)でホームシアターを構築しています。これ映画とか見るときハンパない迫力で視聴できますw

また、複数台のEchoを持っていたとしても、それら全てをリンクさせ、マルチルームミュージック機能が利用できたりと、無駄にもなりません。

Amazon Echoのマルチルームミュージックの配置
▲家中にEchoを設置し、マルチルームミュージック。(種類はバラバラでOK)ホテルのような雰囲気が出ておすすめです。

このような点から、とてもコスパが良いだけでなく、世代更新があっても無駄にはならないので、物持ちの良い製品とも言えます。

Kou

Kou

アレクサは随時アップデートされていますが、それらの機能は基本的に古いEchoでも利用できるのも良い点ですね。

Amazonの豊富なサービスを利用できる

Amazonは、通販だけでなく、主にエンタメ系で豊富なサービスがあるのが特徴です。

特にAmazonプライムとの親和性は高いですね。

これらは、Amazon Echoでももちろん使えます。

例として以下のとおりです。

Echoで利用できるサービス
  • Amazon Musicで音楽の再生
  • Kindle・オーディブルの読み上げ
  • プライムで買い物

ディスプレイつきのEcho Showだと、さらに「プライムビデオ」「プライムフォト」も利用可能です。

それ以外にも、「Spotify」などAmazon以外のサービスも利用できます。

これらはプライム会員に入れば利用できますが、そうでなくても音楽だけ6,500万曲聴けるようになる「Echo」プランもあります。

このように、各種Amazonのサービスを有効活用できるのも、他のスマートスピーカーにはない、Echoのメリットの一つです。

実用性が高い、一度利用したら手放せない!

Amazon Echoは、生活に根付く系のデバイスだなと感じています。

「話しかける」という行為自体が普通に人と接することと変わらないですし、スマホと違って何をしているかわかる(ディスプレイ見ているだけでなく、声を出す)デバイスなので、家族も気がついたら勝手に操作方法を覚えています。

実際に私も2017年11月に招待制で入手してから、ずっと動向・評判をウォッチしてきましたが、最初は注目度が高い割にあまり売れてなかったものの、その後評判の良さでジワジワと売れだし、普及してきています。

特に2019年6月に発売となった「Echo Show 5」あたりから一気に利用者が増えた感があります。

一度根付くと音声操作がラクでやめられない。どういう操作すれば良いのか、みんながわかる

このとっつきやすさが、Amazon Echoの人気ポイントです。

Amazon Echoのデメリット

一応、Amazon Echoのデメリットについてもまとめておきます。

勝手に動作することがある

結構怖いのは、ウエイクワード(アレクサというセリフ)を誤認識して意図せぬタイミングで動作することがちょいちょいあります。

特に、テレビのCMや、たまたまテレビやYouTubeを見ているときにアレクサを使っている人がいたら、反応することがあります。

最近だと、私は某ウイルス影響で在宅勤務をすることが多くなりましたが、ビデオ会議をしている際に反応して会議中にアレクサが勝手に話し出すことも…笑

テレビを見ているときの誤動作はそこまで悪影響はないですが、ビデオ会議とかになるとやっかい。

そのような場合は、マイクを切ったり、ウエイクワードを変更するなどして対策しましょう。

ウエイクワードの設定
▲ウエイクワードは、端末設定から「アレクサ」「アマゾン」「エコー」「コンピューター」の4つが選べます。

プライバシーへの懸念はやっぱりある

Echoはプライバシーへの懸念もある

スマートスピーカーは、その仕様上、宅内の音声を集音して、そのデータをサーバーに送受信するといった性質を持っています。(いわゆるIoT、スマート家電に位置づけられるものです。)

そのため、自分たちの話している内容(データ)がどのように扱われているのか、いまいち不明瞭な点があります。

見方によっては盗聴器のようにも捉えられるので、やはり不安ですよね。

Amazonはその点非常に気を使っており、毎年の製品発表会などイベンド毎に必ずこのプライバシー配慮の話が上がるほどです。

また、以下のような形で製品にも具体的な対策が取られています。

Alexaのプライバシー対策
  • ウェイクワードが検出された場合、話しかけたリクエストをセキュリティ性の高いAmazonクラウドへ送信(会話データは暗号化)
  • Alexaアプリから録音された音声を削除することが可能
  • Echo Showのカメラは、カメラカバーで完全にオフにできる(マイクも同様)
  • リングライト(青色)・通知音でいつデータ送受信しているのか判別できるようになっている

詳細は、公式サイトにもまとまっていますので、念の為チェックしておきましょう。

100%ではないかもしれませんが、あとはその利便性とのトレードオフといったところ。

少なくとも、実際に発売されている製品を手にとって見ても、上記のような対策が徹底されていることは確かです。

おわりに:アレクサはかなり進化している

発売当初は、アレクサとしての機能や日本語認識に乏しく、サービス連携も少ない状況でしたが、最近は外部サービスとの連携も含め、アレクサがだいぶ進化してきました。

上記の通り、その製品仕様的に仕方のないデメリットはあるものの、それと引き換えに得られるものが多くなり、おすすめの製品の一つです。

しかも、新発売となるAmazon Echo(第4世代)は、外観が一新して、より生活に馴染みやすい柔らかなデザインに。

第3世代の据え置き価格で従来のEcho Plus以上の性能となっており、お買い求めやすくなっていますのでこれを機にぜひ!

Kou

Kou

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