自転車に跨り、右足をバチンとペダルに固定する。ちっと右足を漕ぎながら左足もバチンと固定する。もう自転車と人馬一体。コケてもくっついたまま。自転車を買ったばかりの頃は普通のペダルで走った。ビワイチもそうやった。
だんだん走るに連れて、やっぱりビンディングシューズという物を履いてみたいと思いだした。そして、実際履いてみると最初はバランスを崩したりしてコケたけんど、もう癖になる。止みつきになる。固定されちょかんと落ち着かん。すっと足が外れんがはもうドMの世界やないろうか。ロードバイクを経験した事がない方には意味が分からん道具やろうし、分かる気もないろうけんど、ママチャリには無い乗り方。地面にすっと足がつかんがで。で、急に止まる事になったら自転車ごとコケル。今でもたまにコケル。国道で車がじゃんじゃん走りよったら恥ずかしい。コケても何にもなかったように知らんふりして自転車を起こして走る。腕も擦りむいちゅうけんど、知らんふりして走る。
今回、ハタイチでコケタ訳やないけんど、普段よりも余計に立ち止まってビンディングシューズをペダルから外したり、付けたりしながら走ったき、ふとバチンという音が心地良かった。
とうとう足摺温泉郷まで走って来たちや。
高知県は東西に温泉宿があるけんど、どっこもポツンポツン。ここ、足摺岬だけは温泉郷として何軒も温泉宿が集まっちゅう地域ながよ。
土佐遊湯連に加盟しちゅう温泉宿がここ足摺温泉には何軒かあるが。ここホテル海上館もその中の一つ。玄関に土佐遊湯連の看板を掲げてくれちゅう。ワタシの書いた看板。愛おしゅうて、また立ち止まって写真を撮った。
高知県内の温泉地で見かけたら是非宜しくお願いします。28枚ばあ書いたがよー。
ほんで、いよいよ38番札所の金剛福寺の前を走って四国最南端の足摺岬へ到着!!
水道のメーターの蓋やろうか、デザインは椿ちやー。
とここでスマホの電池もぼっちり切れた。雲行きも怪しいなってきた。急いで帰らんとイカン。と自転車に飛び乗った。途中、ポロポロ来たけんど、大したことなかった。
午後5時、無事にサンリバー四万十まで帰って来たがよ。
自転車で走ったら人との出会いが面白いねえ。ちょっとした会話が出来るがよ。自転車を車に積んだ所で雨がザーザー降りだしたちや。馬路村まで安全運転で帰って来たぞね。あー眠たかった。
ハタイチの旅おしまい。