澤地さんを好きなので、何の気なしに作品をチェックしていたらこのタイトルに出合ったので
借りてみました。
アフガンに尽力する中、12月に亡くなった中村哲医師との対談です。
この本が出たのは2010年で、実際の対談は2009年。
9.11のあと、野党民主党の参考人として、国会に出て答弁したことも書かれています。
中村さんの行動に賛同した澤地さんが、何か協力できることはないかと、
せめてこの本の印税をすべて中村さんに寄付する…ということで、この対談は始まったそうです。
肩肘張った聞き手が、あまり小難しい政治的なことばかり質問しても、私のような一般人には
ささりません。
ところが澤地さんの質問が、本当にわかりやすい!
夏は何度になりますか。
あちらの地面は固いですか。
現地の生活で、水を運ぶのは男性の仕事ですか、女性の仕事ですか。
どうやって運びますか。
麦の収穫は何月ですか。
リウマチ熱とはどんな病気ですか。ゼーゼーしますか。
子供は何歳まで生きられますか。
こういうのこそ、私は知りたい。
中村さんのひととなりも本当に素敵!
昆虫が好きだったから精神科医になった経緯とかね。
運命ってわからないですね~。
そして何度も、糟糠の妻の話題になります。
その奥様と思しき女性が、これまた娘さんと思しき女性と現地にかけつけ、中村さんの棺をじーっと
いつまでも覗いている、12月のニュース映像を思い出します。
そしてたまたまこの本を読んでいるとき、中村さんをしのぶ会が開かれたみたいで、
そのニュース映像も見ました。
中村さんを守れなくてごめんなさい、と現地の人が涙を流していました。
本当に、理不尽だよね~。
だってさぁ、人んちの国に水を引いてあげようと身を粉にして働いている異国人が、どうして殺されなきゃなんないの?
本当に納得がいかない。
納得がいかないことと言えば。
今日のニュースが拉致被害の有本恵子さんのお母さまが亡くなったと報じていましたね。
とうとう、愛するわが子に会えなかったんですね。
この北朝鮮問題も、本当に理不尽の極み!
こういうの考えたらキリがなくて、本当にやるせなくなる。
拉致被害者だけは本当に、いち早く返してほしい。
特定の人の名前を出して申し訳ないけど、横田めぐみさんが帰ってきて、ご両親と対面するときのことを考えたら、秒速で泣けるもの、私!
ほんとにほんとに、世界平和はいつ訪れるの~