西加奈子さん。
この方の作品は、結構暗めなイメージ。
誰かしら心が病んでる、みたいな。
女性作家さんって、そういうの多くない?
湊かなえさんも、なんかそういう系のような。
気のせいかな。
東京から田舎に引っ越してきた若い夫婦、ムコとツマ。
ツマは植物や動物達の声が聴こえるという不思議な力を持ち、ムコさんはそんなツマを優しく愛おしく大切にしてくれる新人作家。
前半は完全にふんわり可愛い不思議ワールドっていうか、ほのぼの日常っていうか。
動物達につけたアダ名なんかもナイスなネーミングセンスだったり。
物語が中盤になるにつれ、雲行きも怪しく。
説明出来ない不安に苛まれ壊れてゆくツマをムコさんが受け止めようとするんだけれど、ツマはどんどん遠くへ行ってしまうようで。
でも実はムコさんの過去のトラウマの方がヘビー級のヘビーで。
迷子になった二人の心は、最後にどこに着地するのか。。。
抽象的過ぎてよく伝わらない部分もあったけど、楽しく読了しました。
映画化されてるんですね、YouTubeで予告動画を観ました。
ムコさんを向井理さん、ツマを宮崎あおいさん。
前半メルヘンからの後半狂気。
どんな風に映像化されたのでしょう。
ちょっと気になる。
OM
つぶやきランキング
読書感想ランキング