バーピートレーニングとはなんぞや?

脱衣所のドラジディー

当ブログで高らかにダイエットを宣言し、早くも半年近くが経過している。

某お笑い芸人のごとく、「時を戻そう」の一言で半年前に戻れれば良いのだが、何の変化も見せない我が肉体を脱衣所の全身鏡で眺めるたび、激しく慚愧の念に耐えならが入浴する毎日なのである。

「この腹が!、この贅肉が!!、この醜い身体が!!!」

両手でたっぷり余った腹の肉を鷲掴みにし、呪詛に似た言葉をそこに向かって浴びせかけている自分の姿が映る。
アラフィフおやじがトドの様な身体を揺らし、髪を振り乱し、地団太を踏みながら呪いのダンスを踊るのだ。
これほど醜く、おぞましく、悲哀に満ちた激しいダンスはTRFやZooでも踊れないであろう。
もし踊れるとするなら、MJのスリラーを完璧に再現したデブ、今は亡きウガンダ・トラ師匠くらいのものだろう。
「カレーは飲み物!」は、未だ色褪せぬデブ名言中の名言だ。

この呪詛ダンス、浴室に続く脱衣所という、超パーソナルで何人なんびとにも覗かれないであろう場所であるがゆえに出来る所業である。これで、追加の洗濯物を持ってきた妻にドアでも開けられようものなら、モンゴリアンチョップを喰らい、バッサリと両耳を持っていかれてしまう。
「汚ない裸をさらして何を踊ってんのよ!とっとと風呂に入りなさい!」という罵声とともに、Yoshikiツーバス・キックで風呂場へ強制ダイブと相成るのは必至である。
入浴時、未だ妻からの強襲に見舞われたことはないが、それはこの呪詛ダンスがどうしても見たくないのか、それとも、入浴前の私の身体をバイ菌と同様に扱っており、消毒(入浴)するまで触れたくないと思っているのかどうか、それは定かではない。
結婚後ほどなくして、一緒に入浴するというムフフなアハ体験は一切してくれないからだ(血涙)。

色々あり、私は毎晩のように脱衣所から差し込む薄明かりだけで入浴する、「闇風呂」を励行している。
脱衣所でイヤと言うほど眺めた己の醜い身体を、浴室の鏡で再び見ることなど耐えられないからだ。
ましてや、風呂場のイスに腰掛け、見事に三段の鏡餅のようになった腹の贅肉を見ることなど想像出来ない。
脱衣所で木っ端微塵に砕け散った自尊心が、ボディーシャンプーの泡のごとく、跡形もなく排水口に吸い込まれてしまう。
「どうやったら痩せるんだろうなぁ・・・・・」。
深い溜め息とともに発した言葉が、薄暗い浴室の中でエコーする。
こんな悲しい夜を毎晩のように重ねている。

ダイエットは試行錯誤の連続

ダイエット。

やる気はある、もちろんだ。
健康のため、これからの老後を寝たきりで過ごさぬための予防策ため、そして何より、スリムでスッキリしたジーンズを履き悦に入るためという、超個人的な理由もさることながら、当ブログのメイントピックとして掲げてしまっている以上、なんとしても成果を出さねばなるまい。

何も成果が出せないとなれば、ブログというワールドワイドな情報発信の場で、大嘘の遠吠えをしてお茶を濁す、かくも情けないオヤジに成り下がってしまう。(既に情けないオヤジだろう、と言うツッコミは大いに無視する)
いつ何度、リアルな場所でこのブログ読者様と第一種接近遭遇するやも知れないのだ。
その時に、「五郎さん、ブログで宣言した通りに痩せましたね!」と、賞賛され、承認してもらいたいのだ。
そうでなくともブログのネタに事欠く始末、このダイエットネタで少しでも引っ張ろうと思うのはいけないことだろうか?

低糖質ダイエットと銘打ち、なるべく炭水化物を摂らないように生活してきたつもりだったのだが、どうしても「チートデー」を週に何回か設定してしまう。
月に一度くらいのチートデーなら許してもらえるだろうが、週に二回のチートデーともなれば、「そりゃ普通に飯くってるのと同じじゃねぇか!」とのツッコミに何も反論することが出来ない。
でもお分かりだろう、ご飯とパンは強烈に美味いのだ。ちょっと塩気の強いおかずがあれば、飯など何杯でも胃袋の中にエンドレスで入ってしまう。
こんがりと焼け、香ばしい芳香とともにトロリと溶けたチーズの乗ったトーストなど供された日には、「低糖質ダイエットってなんですかあ~?それ美味しいの?」とばかりに、頭のネジがバッチリと緩んでしまう。
炭水化物の前に、ダイエットの意志など簡単に「花のピュンピュン丸」と化してしまうのだ。(ネタが古くて分かる人がいないだろう、スマヌ)

バーピートレーニングとはなんぞや?

そんな悶々とした日々を過ごしてきたのだが、先日、とある友人から「バーピートレーニング」なるものを教えてもらったのだ。
全く耳馴染みのないトレーニング名称なのだが、意識高い系の認知度は相当なものらしい。
しかも、強烈にハードなトレーニングとしても有名らしいのだ。

友人曰く、バーピートレーニングは有酸素運動と無酸素運動の良いとこ取りのトレーニングで、かなり強度の高い運動をしなくてはならないが、その効果はてきめんであり(ここ重要!)、短期間で結果を出したければ、これをやるのが一番手っ取り早いと言うのだ。

彼はストイックなマラソンランナーであり、全国で開催される数々のレースにエントリーし、その完走率たるや、80%を超えているという事実を知り、恐れおののいてしまった。
42.195kmなど、走ることはおろか歩くことだって出来やしない。そもそもマラソンほど、過酷で孤独で熾烈なスポーツ競技はないだろう。
小一時間のウォーキングで悲鳴を上げる腰を抱えた身では、フルマラソンを完走するなど、まさに神の領域なのだ。

そんな彼が教えてくれたバーピートレーニング。
Youtubeで動画を調べてみると、かなりの数の実践動画がアップされており、どれを参考にしていいのかわからなくなるほどだった。
だた、この手の動画をアップしているYoutuberは、当たり前だが皆シュッとしていて、見事に腹筋がシックスパックに割れている。昭和時代、冷凍庫で作る製氷機を思わせる絶妙なフォルムだ。
シックスパパック・・・・・これを手に入れようと何度も腹筋にトライしてみたのだが、3日とその運動を継続出来た試しがない。いつも、何か出来ない言い訳を見つけては諦めていたのだ。

とにかくやってみる

マイペース。
まずはこのキーワードを念頭に掲げ、無理のないペースで実践することにしてみる。
辛い、キツい、それだけで運動を継続することのハードルが一気にブルジュ・ハリファの如く高くなってしまうので、自分に甘辛い基準を設けて、自分を納得させながら継続させようと思う。
なにより始めなければ始まらない。
始まらなければ成果は望むべくもない。

少しずつでも良いので、本ブログで成果を発表していきたいと思っている。
低糖質ダイエットの第一弾は見事に失敗してしまったので、リベンジを果たしたいと思っている。

くれぐれも成果を期待しないでお待ちいただきたい。


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