寒くなってきました・・・・・。

寒い。寒すぎる・・・・・。

常日頃から季節感のない、Tシャツと短パンという常夏コーデで日々をやり過ごしていたのだが、今朝方から降り続く冷たい雨と、急降下を告げる室内温度に、とうとう身体が耐えられなくなってしまったのだ。
室内温度が19度となってしまった以上、この時点で真夏の格好をしていたら、れっきとしたキチ◯イか、よほど生活に困って冬服を買うことすらできない貧乏人と思われても仕方がない。
(在宅勤務で外出していないので、誰に見られるということもないのだが)

どちらにしても、まともな思考回路を持った人間の所業とは理解されるはずがない。

メタボおやじであるがゆえ、無駄に布地をたっぷり使ったユル~い洋服を好んで着ている。
だがこうも寒いと、Tシャツの首元、袖口から冷たいすきま風がダイレクト・インしてきて、どうしようもなく寒い。二の腕にはポツポツと鳥肌が立つ始末だ。

「もはやこれまで・・・・・」。
戦国武将の辞世のことばのようにつぶやいてから、とうとう私は、約一年近くプラスチックの衣類ケースの中にしまい込んだ、ロングTシャツを出すこととなったのである。

実はロングTシャツがあまり好きではない。
長袖であるがゆえ、何か作業をするときには必ず腕まくりをしてしまう。
これがいけない。
何度も何度も腕まくりを繰り返していると、どうしても袖口の布地がヨレてしまう。ヨレてクタクタになってしまうので、普通に腕まくりをしても落ちてきてしまい、さらに上腕部の上の方までまくり上げることになる。それにより、更に袖口のヨレが広がってしまうのだ。

この堂々巡りを繰り返すと、新品で購入した時の倍以上の広さの袖口が出来上がり、見た目のだらしなさと着心地の悪さに閉口するようになってしまうのだ。

どんなに有名で高価なメーカーのロンTを購入しても同様の結果となるので、今では1着500円程度の、超リーズナブルなロンTを何枚も買い込み、ローテーションを組んで袖口のヨレと広がり対策を講じている。しかし、いかんせん見切り品に近い価格帯の商品であるがゆえ、普通にしてても布地がペランペランで貧弱なのである。
2回も袖を通してしまうと、もうすっかり袖口がテロンテロンのヨレヨレになってしまう。

「だったら腕まくりしなきゃいいじゃない!愚か者!!」。
妻に新しいロンT購入を直訴したのだが、一喝され一蹴された。

今日はロンTを着用して在宅勤務をこなしていたのだが、TV会議の招集がかかり、仕方なくYシャツに着替えて会議に参加することになった。
「こんなだったら最初からYシャツ着て仕事しておけば良かった。そしたらもう少し暖かかったのに・・・・・」と、己の無知さ加減に苛立ちを覚えたのも束の間。

TV会議中にくしゃみが止まらなくなった。
5回ほど連発してくしゃみが出てしまい、重要な会議だったにのにも関わらず、途中で進行を中断させてしまった。
いわゆる、私の「くしゃみ待ち」である。

しっかりとビジネスカジュアルを守り、めずらしく頭髪の乱れもキチンと正しての会議参加だったと言うのに、風邪でもひいてしまったのだろうか?
同僚にも体調を心配されてしまった。

「いえいえ、大丈夫です。今日はちょっと冷えますから・・・・・すみません」。
ヘラヘラ笑いながら、必死に健康アピールを繰り返した。
何より、重要な会議を中断させてしまったことの気恥ずかしさから、笑うしか無かったのだ。

会議前、ロンTからYシャツに着替えた時、勢い余って短パンまで脱いでしまい、会議に間に合わないと思ってそのままブリーフで会議に臨んだのが間違いだったのは言うまでもない。
Yシャツにブリーフ。
引きの絵面でみたら、完全に職務質問必至のおやじがそこに座っていたのである。

冬、寒くなってきてのTV会議出席の際には、しっかりとした準備が必要である。
会議で使う資料より何より、まずはパンツの上に暖かいズボンを履くことを忘れてはならない。

会議も終盤に差し掛かる頃、身体の冷えによる強烈な腹痛に襲われ、質疑応答もままならない青ざめた顔のおっさんの姿を、ウェブカメラ越しに晒すことになるからである。

腹痛による遠のきかけた意識の彼方、槇原敬之の曲が流れてきた・・・・・。

♪冬がはぁ~じまるよぉ~、ホラまたキミのそばでぇぇぇぇぇ~。

私の冬は、下はブリーフで会議に出席した時点で既に始まっていたのである。

今夜は鍋が食べたいと言っても、きっと妻に一蹴されるだろう。
「もうメニューは決まってんの!」と。

トイレに行ってきます・・・・・。

 



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