不動産投資は駅や市町村で見てもさほど意味はない。

将来性のない地域でも局地的に人口が増えてゆく地域はあるし、著名投資家の中には自分の投資で街を作る!という方もいらっしゃる。

 

私にはそんな影響力はないので寄らば大樹でコバンザメのように有望な行政区に投資したい。

不動産は「捨てることができない」ことが問題と言われている。

不動産を持っていると、誰も住んでくれないところで処分したいと思っても買い手が見つからず、それでも固定資産税はかかる。更地でなければ固定資産税は安くなるけど廃屋状態で減免を狙っていると行政から取り壊し指導を受ける可能性がある。取り壊し費用は当然所有者持ち。

 

株式投資は倒産により0円になることがあるというけど、不動産は手放せなければ0円になるだけではなく固定資産座のに支払いによりマイナス収支になる。ここは株式投資よりシビア化と思います。埼玉県深谷市で物件がマイナス落札というニュースもありました。

ジャンルは違いますが、原油価格がマイナスになったニュースは衝撃でした。なぜマイナスになるかというと、在庫を管理する費用があるからマイナスになったのだと。不動産も入居者が付かず売るに売れない物件を持っていると同じ事になる可能性もある。

 

将来性を占う意味では行政区というのは重要。私が見たところでは千葉県佐倉市、千葉県流山市は下調べせずに物件購入すると危険なエリア。逆に言うと、下調べすれば失敗しにくいエリアだと思います。

 

日本有数の「住みやすい街」として有名になった川口市ですが、いまは有名になりすぎて購入するには遅すぎるという気もします。

しかしながら、データを見る限り、まだまだ潜在能力がある可能性も。

不動産価格は、多くの地域では1991年がピーク。この時期に1983年と比較して700%とかになった地域もある。川口市は地味で1983年を基準とした1991年の地価は2.54倍。そして1983年を基準とした2020年の地価は1.66倍。ずっと土地を所有している方の多くはバブル崩壊を経験しても得をしている計算に。

 

引き合いに出すのはおこがましいのですが、埼玉で歴史がある熊谷市は1983年を基準とした1991年の地価は2.72倍で川口市と同レベルですが1983年を起点とした2020年の地価は驚愕の0.31倍。バブル期に購入した場合、2020年は0.11倍。

1991年に1000万で土地を購入した場合、2020年では110万円!

 

出典:https://tochidai.info/

 

熊谷市のように1983のバブル前と比べて2020年で地価が1/3程度になっているのは、秋田県秋田市、山梨県甲府市、長野県岡谷市など、「歴史のある地方都市」にみられる現象。

今は家賃が取れても、出口戦略が見えない投資は、少なくとも私は不安です。

子孫に負の遺産を残す恐れもあります。

子孫が相続放棄したとしても、懸命に不動産投資した成果を子孫に残せないのでは苦労も報われない。。。。

 

周囲の状況に応じて都市も進化しなければならない。

由緒ある土地も、ニュートンでさえ解明できない(であろう)東京の引力、そして新人類の利便性重視の前にはひれ伏すということでしょうか