もう20年以上の付き合いのボーイフレンドから、久しぶりに連絡があった。
コロナを心配してのこと。
お互いに元気な近況を報告し合う。
彼とは相当昔、パソコンのオフ会で知り合った。Windows95の発売前だから、かなり古株。
当時はまだパソコンやってる人も少なくて、Eメールアドレスを持ってるってだけでメル友になれた。すっごい動きが遅いチャットルームに、みんなで時間を決めてログインして話したりしてた。懐かしい。
私は当時独身だったのか覚えてないけど、お互いにとても気が合ってすぐに親しくなった。時々数年連絡を取り合わないこともあった。だけどまた何気なく連絡があったり、こっちからしたりして、たまに会う。
ドライブに行ったり登山にも一緒にでかけた。
だけど付き合いが長すぎて、男女の関係になり損なったのが本音。
他にも共通の友達がいて一緒に遊んでいたり、互いの家庭があったり。
私も結婚してから最近までは、ずっと貞淑な妻してたから、口説く時期を見失ったような。あと、このボーイフレンドの前では、割と清純キャラだから(笑)なんかアバズレ感出せないんだよね。ほら、夫が現役オトコの頃は夫一筋だったので、従順な妻に見られてたし、実際そうだったし。
一昨年久しぶりに再会して飲んで、最近の恋愛事情など話した。
私は元彼とお別れした後で、割と沈んでいたのかもしれない。
不倫のことまでは話さなかったけど、年下のボーイフレンドが出来て、その人とワケあって疎遠になったって説目したと思う。
「じゅりんが必要な時には、俺はじゅりんを抱く準備ができてるよ」
そう言われた。
あれは口説かれてたのかな?
今更この心地よい関係を崩せない。
だけどもしも本当に必要な時が来たら、この人は私を抱いてくれるのだろうと妙な安心感もあった。
長い付き合いと、彼の人柄が友達としてとても好きだと思ってた。
ここまでは。
このボーイフレンドは、出会った頃は貿易会社のサラリーマンをしていて、その後独立して、自分で会社を立ちあげた。
サラリーマンだったころはフサフサの髪の毛で、たのきんトリオ時代の俊ちゃん(古いね)みたいなアイドル顔だったけど、髪が薄くなってきてから思い切ってスキンヘッドにしていた。
男がずるいと思うのは、加齢と共にスキンヘッドも似合ってきて、中年の渋さと共に、イイ男の雰囲気を纏ってきたから。仕事も順調で良い仕立てのスーツを着て現れると、一瞬グッと来る感じがしていた。
だから、彼にたまに会うのは楽しみだった。
去年はちょっとランチかお茶程度のデートしかしなくて、あまり会えなかった。
でも会社は順調だと言っていた。
ところが先日、その会社を畳んだと連絡があった。
『さて、言えなかったんだけど昨年会社をcloseしました。今日から障がい者を対象にしたグループホームの生活支援員になります。落ち着いたら食事に誘っても良いですか?』
私はなんと返事をして良いのか。
実はこの時、眩暈がするほどショックを受けていた。
貿易関係の会社をやっていたあの彼が、グループホームの支援員…
私は自分がショックを受けてることに、更にショックな気分。
元々彼にはステータスは求めていない。ただ彼の人柄が好ましいとずっと思っていたのに、彼が生活支援になることが上手く想像できない。
パリッとしたスーツじゃなくて、ジャージにエプロン姿の彼…
なんだかもうすごくガッカリで、どうしてこんなにガッカリなのか…
私は見た目だけじゃなく、相手の肩書や社会的地位も査定に含んでたということに、あらためて気づいてしまった。
彼自身は、きっと何も変わらない。
いつも通りの笑顔で、紳士的で、時々英語を教えてくれて、きっと私を褒めてくれるだろう。
だけどそれは、私の中ではいつの間にか、貿易会社の社長のステータスを持ってる彼だから、価値があるものにすり替わっていたようだ。
ひどい女だと思うけど、自分でも全く無意識だった。
教訓、肩書は恋愛に大いに関係ある、らしい(そうじゃない人もいるとは思うけど)
私がそこそこモテ期が続くのは、ビッチな気質がどこからか漏れてるのだと思ってたけど、実は人妻という肩書も関係あるのかもしれない。
・・・
登山の時計はSEIKOのアルピニストを使ってるんだけど、これ安くてかわいくない?
ドイツ製って強そうだけど、スイスのほうが正確なのかな。
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